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005 新たな能力

毎度、語彙力なくてすいません。

ゴーレム達の略称をスペルの頭文字から

漢字に変更しました。

PVが200いきました。

嬉しい。


 前に見た普通と思ってたバッタさ。


 実は50センチくらいあった。


 他の虫(?)も同様。


 まぁ、大きい事には驚いたけど、やる事は変わらない。


 それに、大きいと言っても1メートルいかないし、人型は導入しない。


 基準として1メートル以上からかな。


 人型って汎用性があるけど、それはある程度大きいからであって、小さすぎると意味が無いし、カッコ悪いから。

 ※個人的な感想です。


 さて、初めは試験菅が刺さった蜘蛛か。


 種族名:ネヴァン

 レベル:56

 スキル:[毒撃9][毒喰8][溶撃6][糸擊11][操糸8][毒無効]


 やっぱり毒持ちか。


 見るからに毒々しいもんな。


 [毒無効]だけレベルは無いのな。


 あっても困るか。


 毒撃9って、毒攻撃ってことかな?


 どんな毒なのかわからないけど、喰らったら凄く苦しみそうだ。


 ……かけるなよ?


 加工する際に向き合っていたが、少し怖くなりサイドに回った。


 とりあえず、これまで通りに加工。


 大体のフォルムは変更せずに、部分的に機械部品に見えるように加工する。


 加工してから考える。


 コイツに変形を追加するならウェポン(武装)かな。


 毒を射出する銃とかいいな。


 まてよ?


 蜘蛛の糸をフックショットの様に使えれば、ガントレットってのもいいな。


 ボクには大き過ぎるし重いから無理だけど。


 装備できるとしたら今のところ緑ホッパー。


 頑張れば森ゴブ達もいけるかな?


 型式名(設計図名)はギア蜘蛛(スパイダー)


 ゴブリンの時に、緑ホッパーがシリーズと言うヒントをくれたからね。


 やっぱりロボットはシリーズで括ってるのがいいんだよ。


 というわけで、武装シリーズはギアにした。


 さて次は蟷螂(カマキリ)


 鎌が電動ノコギリのカマキリ。


 そうするとコイツの名前は電動ノコギリキリになるのかな?


 語呂悪いな。


 種族名:クロノス

 レベル:48

 スキル:[斬擊8][削擊4][回転4][飛翔9][威嚇2]


 えーと、種族名はクロノス……。


 無駄にカッコいい種族名なんだよねコイツら。


 今回もフォルムは弄らずメカニカル化。


 型式名、ギア蟷螂(マンティス)


 お次は(チョウ)か。


 (はね)が4枚からなる丸ノコで出来ている。


 丸ノコの刃は金属製。


 それが4枚も付いているだけあって、結構重い。


 どうやって飛んでいるんだろう。


 種族名:プシューケー

 レベル:36

 スキル:[風擊2][斬擊7][削擊8][回転12][飛翔13][探索9]


 種族名はプシューケー……変な名前。


 他のに比べるとコイツの種族名だけダサイな。

 ※個人的な感想です。


 コイツも近接……いや、丸ノコの刃を外せる様に加工して射出……いいなソレ。


 勿論、そのまま近接も可。


 型式名、ギア(バタフライ)


 最後は飛蝗(バッタ)


 種族名:アバドン

 レベル:66

 スキル:[風擊6][斬擊3][脚擊12][跳躍14][飛翔8][感知9][探索7]


 種族名はアバドンか、本当に蝶だけダサイんだな。


 可愛そうに。

 ※だから個人の感想です。


 ところで、この飛蝗は……いやイナゴか?


 よく考えてみると、違いがわからないんだよな。


 あっちでは、トノサマバッタとイナゴは大きさで区別してたけど、そもそもコイツは50センチオーバーだしなぁ。


 それにしても他の虫と違い大きさ以外、別段変わった所が無いな。


 緑ホッパーもデカイだけだったし……バッタだけハブられてるのか?


 このままメカニカルにしても可愛そうだし、何よりボクが面白くない。


 バッタといえば……バイクだよね。


 バッタのフォルムはそのままに、前輪と後輪を追加した。


 この車輪は前肢(まえあし)後肢(うしろあし)に持たせているだけだ。


 まぁ、持ち易いように加工はしているけどね。


 そうして出来たのが、このバイク……サイズが小さいからポケバイかな。


 スタンド代わりに中肢(なかあし)でバランスを維持している。


 どっかで見たことあるフォルムになった。


 あれは仮面◯イダーのバ◯ルホッパーだったかな?


「うぉおおお!」


「おわ? ビックリした~」


 急に緑ホッパーが雄叫びをあげた。


「マスター! ワタシもこれがいい!」


「このポケバイ? 欲しいの?」


「いえ、ワタシもこの形態が欲しいのです!」


「このバイクモード?」


「はい。あ、この丸いのは要りません」


 この丸いのって、タイヤの事?


 タイヤが要らないって事は……。


 それって……ただのバッタじゃん!


「えーと、バッタに飽きたって言ってたけど、やっぱりバッタ姿は恋しいの?」


「恋しいといいますか、やはり地面は6点で支えるのが落ち着くのです。何より……」


「何より?」


「中肢と翅が無い事が寂しいですね」


「緑ホッパーを加工した設計図は、始めに作ってた土人形のだからね。ボクのMPが増えて緑ホッパーを加工しても倒れなくなったら、緑ホッパーの望むように加工しなおすよ」


「今……なんと?」


「え? だから緑ホッパーの望むように加工すると……」


「ワタシの望むがままに加工しなおして下さると!?」


「え? あ、うん」


 何この喜びよう。


 何か不味い事いったかな?


「ところで、これと似たような形態はワタシにもあるようですが、何か意味があるのですか?」


「ん? 浪漫」


「ろ、浪漫ですか」


「さっき緑ホッパーが要らないって言った丸いのはタイヤっていうんだけど、これはボクがいた世界では殆どの乗り物に付いている物なんだ」


「乗り物……なるほど、これはダンゴムシを模した物なのですね?」


 ん? ダンゴムシ?


「いや……違うけど……なんで?」


「おや? 違ったのですか? てっきり、この中心を軸にして回転し進む物と思いましたが」


「合ってる……けど、ダンゴムシってそんな生き物だっけ?」


「はい」


「ゴメン。ボクの知ってるダンゴムシとだいぶ違う」


「そうでしたか、この世界のダンゴムシ系の魔物は乗り物として扱われるのが主流です。大体1メートル前後のサイズで回転レベルの高い者は魔王様にお仕えできる事もあります」


「うん、1メートルってところで既にボクの世界のダンゴムシとはかけ離れてるね」


「ほう。マスターのダンゴムシはもっとデカイと?」


「逆。小さいよ凄く。最大でも1センチないんじゃないかな」


 あ、でも大王具足虫とかっていう海のダンゴムシはデカイかな。


「1センチ? それでは誰も乗れないではありませんか」


「だから誰も乗らないよ」


「なんと、ではどのようにしてこのタイヤなる物を思い付いたと言うのですか?」


「それは……まぁ……長い歴史の中で色々あったんだよ」


「……読めました。きっと我々の世界からマスターの世界に渡った者がいたのでしょう。でなければこんなに形状が似通るハズがない」


 ピラミッド作る時に地面に敷き並べた丸太が元なんだけど……説明は面倒だし、何より異世界だし、異世界移動したボクがいるのだから緑ホッパーの説も絶対ないとは言い切れないし……それでいっか。


「もしかしたら、そうなのかもね」


「えぇ、絶対そうですとも」


「あの~」


 下の方から声がした。


 ポケバイバッタだ。


「ウチはいつまでこのままなんですぅ?」


「ああ、ゴメンゴメン、忘れてた」


「ヒドイですぅ」


「だからゴメンて」


「マスターが謝罪しているのですから、赦して下さいますよね」


 緑ホッパーが上から覗き込むように小さなポケバイバッタを威圧する。


「はぃ」


「ところで、この状態動きにくいですぅ。戻ってもいいですぅ?」


「タイヤを回せばいいんだよ」


「マスター、疑似ダンゴムシの数が足らないのですよ。せめて、あと1つは並列していないと」


「ジャイロ効果知らないの?」


「はて? ジャイロ効果とは?」


 地面に手を添えて、[ゴーレム]を発動して、地球コマを造り出す。


 みんなにも見えるように大きく作った。


「これは?」


「まぁ、見てて」


 [ゴーレム]、元の材質を硬くする事は出来ても柔らかくする事は出来ないみたいだ。


 紐はギア蜘蛛に作ってもらった。


 そして、よく見る地球コマの代表映像、尖った棒の上で回してみる。


 尖った棒は地面から切り離さずに加工。


 地球コマは棒の先端で回っている。


 かなりの角度傾いても回り続ける。


 「すごい」「何故落ちないんだ?」という声があがっていた。


「えー、このように回転していると元に戻ろうとする力が発生します。よって例えタイヤが2輪しか無かろうとも倒れないのであります」


 講義のおっさんみたいに話す。


「マスター。これはスキルによる効果ですか?」


「おっほん。いーえ、スキルは関係ありません」


「では、何故落ちないのですか?」


「あ、ボクも詳しくは知らない」


「……」


 暫く沈黙が続いた。


 マンガなら、きっと頭上に『シーン』という文字が浮かんでいるだろう。


「ささっ、講義は終了」


 講義と言っても、二言三言話しただけだけどね。


 面倒だし、コマもそのまま放置。


 それにしても、よく回るな。


 というわけで、ポケバイバッタ君もとい、ギア飛蝗(ホッパー)に実演していただいたのだが、どうも上手くいかなかった。


 けど、タイヤを回した直後、開きっぱなしだったギア飛蝗のプロフィールに[回転1]が追加された。


「なんで?」


「低位スキルは実際に行う事だけで入手できる物があります」


「なにそれ、便利。じゃあ、ボクが剣を振ったら剣スキルが貰えるのかな?」


「会得できると思われます」


「マジか」


 暇な時に剣作って振ってみよう。


「ですが、現実には実際に行う事こそが困難なのです」


「どゆこと?」


「例えば、飛行スキル。これは翼を持たない者には会得しえないスキルです」


「あー、そうだね」


「ですが、マスターのスキルは本当に凄い! 姿形を変える事により本来会得しえなかったスキルを獲得できる」


「そんな大袈裟なこと?」


「スキルが多ければ箔が付きますからね」


 ふと気付くと緑ホッパーの両脚のタイヤが回っていた。


 ギア飛蝗の(つたな)い回転とは違い高速回転している。


「そのタイヤは?」


「先程から回していますよ。お陰様でレベルが上がっています」


「因みに今いくつ?」

「8ですね」


 早くね?


「スキルレベルって、そんなに早く上がる物なの?」


「使えば使うほど上がります。ですが、この回転スキルの効果の1つは『スキルレベルが高くなると速く回るようになる』というもの。なればスキルに頼らず、自らの意思で高速回転させてやれば、スキルレベルはそれに追い付いて上がるのです」


「言うのは簡単だけど、ムズくない?」


「コツを掴めば、そうでもありません。この回転スキルは地に着けて回すより、空回りさせた方が高速回転させやすい」


 地面に着けてると摩擦で止まるからか。


 他力でもいいのかな。


「ねぇ、緑ホッパー……」


 ボクは緑ホッパーに耳打ちをした。


 緑ホッパーは何度も倒れそうになりながらも、中肢で支えポケバイモードの練習をしているギア飛蝗の(座席)を掴んでひっくり返し、後輪を手のひらで弾き回転させた。


『シュイーーーン』


 横に表示されたままのギア飛蝗の[回転]のレベルがみるみる上昇していく。


「タイミング良く弾くともっと速く回る……筈」


「わかりました」


 緑ホッパーが手のひらで『バシッ』と叩く度に、回転音がより高音になっていく。


 [回転10]になったと同時くらいに、新たに[ジャイロ効果1]が追加された。

 

「え?」


 先ほどまで、知る者がいなかったジャイロ効果がスキルとして追加された。

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