表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/55

038 グランドマスター[冒険者ギルド]

 ここは王都にある冒険者ギルド本部。


 その一室である。


「グランドマスター! 緊急で報告が!」


「なんだ? 騒々しい」


 答えたのは凛々しい声の女性。


「実はランクアップの魔石を100石納品した者がおりまして」


「どこに緊急要素がある。ヒラからやり直すか?」


「それが納品した魔石が……」


「なんだ? オーガ魔石100石か? それともドラゴン(クラス)か? それなら緊急と認めよう」


「いえ……無色魔石でして」


「なんだと!? 何処のバカだ!」


「それが、カロウラ村で昨日登録したばかりの者です」


「昨日? 待てカロウラ村だと?」


「え? はい。そうですが、何か?」


「カロウラ村にはマスターが常駐している筈だ。報告はヴィ……コホン。マスターからか?」


「辺鄙な村なのに良くご存知ですね」


「んん、ま、まぁな」


「ですが、今回はマスターによる報告ではなく、持ち込みになります。鑑定具では鑑定不能との理由です」


「無色という時点で鑑定するまでもないだろうに…… (ヴィオラちゃん) (何やってんのよ)


「それがマスターは不在らしく、今回はスタッフによる持ち込みです」


「不在理由は?」


「なんでも高ランクの新種の魔物が出没したらしく、そちらの調査に」


「高ランクの新種か。後程、事情聴取するとしよう。我はカロウラ村に向かう。捕縛隊の準備を頼む」


「かしこまりました。……それともう1点報告が」


「まだあるのか」


「その持ち込まれた品々を盗品と訴える者がおりまして」


「冒険者か?」


「いえ、貴族……子爵です」


「盗品……子爵……ゲリオスか?」


「グランドマスター、ゲリオス子爵です。仮にも爵位持ちです。聞かれたら無礼打ちされますよ?」


「仮にも、と言うお前もな」


 グランドマスターは「くくく」と小さく笑う。


 それに対し失言したと思った報告者は小さく「あっ」と声を漏らした。


 グランドマスターは数秒考慮し、「はっはっはっ」と大きく笑い始めた。


「ならゲリオスの物にしてやればいい。わざわざ汚名を被ってくれるのだからな。その冒険者の罪が軽くなるのは癪だが、冒険者ギルドの汚名が軽くなるなら良きことだ」


「冒険者の処分はいかがいたしますか?」


「除名しろ。忌々しい魔石を納品する者など冒険者ギルドにいらん」


「かしこまりました」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ