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022 冒険者ギルドでの再会

更新が遅いです。

というか、不定期です。

[語彙力]Lv.1だけど、読んでくれてる皆に感謝!!


「まさか……記憶喰い? いつだ!?」


 緊迫した表情を見せるヴィオギルドマスター。


 それに対して「あ、やっべ……」と小声を漏らしたレイン。


「そーいや、いつから記憶がハッキリしないんだい?」


「えーと……いつから? あれは……前の森だったから━━」


 ……てか、しばらく死んでたんだよね?


 どのくらい死んでたんだろう……。


 森を抜けるのは2日とか言ってたな……。


 欠損があると蘇生できないとも言ってたし、腐敗はしてなかったと仮定すると、そんなに日数は掛かってないよな。


 でもあのスキルバッタ(緑ホッパー)の事だから冷凍保存とかしてそう。


 そもそも、腐敗って欠損?


 ……わかんない。


 ここはテキトーに……。


「━━たぶん1週間くらい前かな」


「……では、この付近ではないな」


 ヴィオは、安堵の表情を浮かべた。


「まったく、お前もCランクなら報告はちゃんとしろ!」


「いや~ゴメンゴメン。忘れてた」


「付近だと何か不味いの?」


「被害者が他にもいる可能性があるからな。捜索依頼の作成と注意勧告をしなければならん」


 熊出没時の対応みたいなもんか。



「さて、Cランクからのスタートは理解した。それで手配しておこう。他には何かあるか?」


「そうそう、サム坊ってLv.91もあるじゃない?」


「それは確認した」


「うん、だからね? もしかしたら既に登録されてるんじゃないかなって」


「確かにその可能性もあるな。よし確認しよう。もし登録があった場合にも記憶喰いの被害者だ。Cランク以上あっても一時的にCランクに下げておこう」


「流石ヴィオ、わかってるぅ~」


 確認には受付にあるギルド登録の魔導具が必要だった。


 3階にあったギルマスの部屋を出ると、下が騒がしい。


「何事だ?」


 騒ぎの元は1階のホールのようだ。


 ギルマスを先頭に階段を降りていくと、女性が喚いている事がわかった。


「だ・か・ら! 魔王よ! あれは絶対魔王なんだわ!」


 先頭に立つギルマスの陰から、騒ぎの元を覗き見た。


 白いシスター姿の女性、腕を怪我している様だ。


 どっかで見たような……。


 しばし考えてようやく思い出す。


「あ! 進路妨害の人!!」


 ボクが結構大きめの声を出したからか、白シスターちゃんもこちらに気づいた。


「ま……まままま魔王ぅ…………」


 ボクを指差し、魔王呼ばわりした白シスターちゃんは、そのまま気を失った。


 地面に倒れ込みそうだったが、これまた見覚えのある甲冑男が受け止めた。


 甲冑男は白シスターちゃんを壁際に寝かせるとギルド内だと言うのに剣を抜いた。


「何のつもりだ?」


 切り出したのはギルマスだ。


「ギルマス……そのガキは危険だ」


「私からみたらギルド内で騒ぎたて、挙げ句に剣を抜くお前達の方が危険だが?」


「ソイツは魔物から救出してやった俺たちを理由なく攻撃し、更に魔物の繭に入り空へと消えたんだ」


「何の話?」


 ギルマスと甲冑男の会話を割って、サムが参加した。


「張本人だもんな。しらを切る事は予想してたさ」


「いや、ホントに話が見えない。救出って何の事?」


「シローナの言う魔王ってのは大袈裟だとは思うが、お前が魔族だって事は理解している」


 魔族ではありませんが?


「俺らだって初めは緑の魔物に捕らわれた憐れな子供だと油断したさ」


 緑の魔物と言ったら、緑ホッパーの事だよね?


 捕らわれるってなんだろう?


「緑の魔物? それって、サム坊の乗り物じゃない?」


「乗り物だぁ? あんな禍々しい乗り物があってたまるか」


「禍々しい? じゃあ違うか」


「いや、合ってる」


「だってサム坊のエアーバイクだっけ? そんなに禍々しくないよ?」


「元は不気味に気持ち悪いんだよ。今は白いパーツで隠してる」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ところ変わってスキル屋の横。


『ホ、ホッパッ!』


 待機している緑ホッパーが奇妙なくしゃみをしていた。


「森と違い遮るものが少ないせいか寒いんですかね」


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