013 黒い鷲
更新が遅いです。
というか、不定期です。
語彙力ないのでいたしかたないけど、評価が下がった。
(ToT)オロロ……
それでも、読んで下さる皆様に感謝!
……あぁ、ゲームにもよくある呪いの剣か。
まぁ、意識ないならいいか。
……いいのか?
なんか、道徳か倫理に反する気がするが……。
少し考え込んだところで、悪魔の囁きが聞こえた。
いやいや、スーパーで売ってる肉と同じだよ。
食材の為に家畜を殺すのも、経験値の為にゴブリンを殺すのも。
漫画の様に反論する天使はボクの中には居ないようだ。
それもそうだ。
彼は緑ホッパーのお陰で蘇られている。
何も失ってないし、いいよね?
ボクは何も疑わず肯定した。
「所で、倒す度にボクが倒れたのは緑ホッパーが何かしたの?」
倒す度に急激な眠気に襲われた。
そして、目覚めた時のスッキリ感。
あれが無ければ、ボクも26回も刺す事はなかったと思う。
ボクの予想としては、この無駄にスキルの多いバッタが、手っ取り早く、ボクのMPを上げる為に魔法でも掛けていると睨んでいる。
[無限地獄]とか[ループ]とか……、実際にあるかどうかはわからないけど。
「何もしていませんよ」
「またまたぁ」
「ワタシも何故寝られるのか不思議でした」
「……マジで言ってる?」
「当たり前でしょう?」
あれ~? じゃあ、ボクの予想は大ハズレ?
「むしろ、蘇生が終わった所で毎度都合よく目覚めるので、わざとかと」
「そんな器用に寝れないよ」
「そうですか?」
なんか、疑いの眼差しを向けられている。
でも、ボクも疑ってたからお相子か。
「ともかく、予定値は越えたんだから、ゴブリンは放してあげなよ」
「構いませんが……そうだマスター」
緑ホッパーが何かを思い付いたようだ。
「この者も仲間に入れましょう」
「え? いいよ、もう結構な数がいるんだし」
そう、何度も言うがボクのストレージ内は加工したゴーレム達が全て入っているのだ。
ところで、この中は本当にどうなってるんた?
ラノベでよくある時間停止かと思ったら会話出来たし、謎仕様だよな。
「そう仰らずに、これも実験ですよ」
「ゴブリンなら結構な数試したろ?」
「えぇ、ですがワタシとしたことが失念しておりました」
「何を?」
「ゴブリンはジョブ進化するのです」
「それは聞いたよ」
「そのジョブ進化した状態でマスターの加工を施したらどうなるか検証したいのですよ」
「あぁ、なるほど」
ジョブ進化した状態、つまりランクが上がった状態を維持できるか、出来ないかか。
もし、可能であるならば、量産機が簡単に専用機に変わるような物だ。
確かにそれは気になるな。
「面白いな。やっとくか」
すでに、森で提示していた『当人の意思』すらも欠如した考えになっている。
この全身黒い鎧姿はカッコイイし、鎧ごと加工するか。
剣は魔刃族なんだよね。
剣以外を加工するイメージで……。
ゴブリンに手を触れると、枠が3つ見えた。
1つはゴブリン型。
中央に球体の核があり、茶色の霧が充満している。
充満してるって所ですでに森ゴブよりもランクが上だというのはわかる。
良く見ると完全な球体ではなく、球体に近いカットだった。
1面1面は六角形。
まるで、ミラーボールのようなカットだ。
これだけ魔力が満ちているなら、きっと核もキレイなんだろうな。
見てみたいけど、また怯えられるのがオチか。
それでも見てみたかったので、核は胸の中央 (人でいう心臓の位置) に持ってきて、前面に本人の意思で開閉可能なハッチを付けた。
2つめは鎧型。
核は見えないが、黒い霧が渦巻いている。
3つめは剣型。
これが、魔刃族なのだろう。
柄の辺りに核を感じる。
黒い霧が剣全体に満ちている。
さて、加工開始。
こいつの可変は戦闘機だ。
こんなに真っ黒なボディで颯爽と飛び回ったらカッコイイだろう?
まぁ……サイズは気にしないでやってくれ。
加工自体はあっさり出来た。
鎧は取り外し不可。
ゴブリン要素は消え去った。
ゴブリン要素も無いし、闇ゴブと呼ぶのは止めるか。
戦闘機らしく“イーグル”と黒い全身鎧から“ブラック”で黒鷲でいいかな。
それにしても……ホンットに全身真っ黒だな。
せめて、シルバー……いやレッドだな。
レッドでラインとか入れたかった。
〔条件が満たされました〕
突如、脳内に声が響いた。
「緑ホッパーなんか言った?」
「何をですか?」
緑ホッパーじゃないのか。
とすると、黒鷲?
「ねぇ、今話し掛けた?」
黒鷲に話し掛けたが無反応だった。
「その者でしたら、まだ魔刃の支配下にありますよ」
そういえば、剣は握ったままか……。
って、ゴーレムも支配下におけるのかよ。
「外させましょうか?」
「そうだね。外さないと検証出来ないし」
緑ホッパーがまた口パクしている。
すると黒鷲は魔刃を地面に突き刺した。
魔刃を手離しても、姿が変わる事はなかった。
「ここは……」
黒鷲の意識が覚醒した。
「どこだんべ?」
ジェット機→戦闘機に変更しました。
ジェット機だと旅客機でしたね。
すいません。




