010 黒い剣
昔から国語が苦手で、改行、句読点など
よくわかりません。
表現も苦手で更新は不定期になります。
「さて、次はコレです」
と言う緑ホッパーが取り出したのは素人のボクでも見えてしまう禍々しい黒いオーラが纏わり付く黒い剣だった。
鍔の所に輝く赤い宝石が2つはまっているのだが、それがシミュラクラ現象を引き起こしているのか、禍々しさを加速させていた。
「なにそれ……」
「以前倒した魔物狩りの落とし物です」
初めて聞く単語だ。
「その魔物狩りって?」
「魔物狩りは魔物狩りですよ。領域に侵入し魔物を狩る者共の総称です」
「ふーん」
あ、これ人も入ってるな。
残念9割が人族、残り1割にドワーフやエルフなどの亜人が入る。
魔物が魔物を狩る事もあるが、それは食事と見なされ魔物狩りには含まれない。
「で、それをどうすんの?」
「あの者に渡すのですよ」
ボクの方を向き、話している途中だったのだが、ボロ剣と同じようにゴブリンの足元に突き刺した。
良くよそ見してて投げられるな。
そして、拾い上げたゴブリンによる変態……もとい進化が始まった。
みるみる、体格が変わっていく。
細身で引き締まった筋肉、身長は2メートルを越えていく。
ゴブリンって確か小鬼って書くっけ……。
もう、小鬼つーか、鬼じゃね?
いや、鬼だとごゴツいイメージがあるな。
鬼人とか鬼神って感じだ。
何が言いたいか?
勝てる気がしないって事だ。
体格の変化が収まるとその全身を黒い煙の様なモヤが包み込んだ。
初めは人の周りにモヤが纏っているような形状だったのだが、次第に何かを形造る様にモヤが纏まっていく。
収束し、現れたのは禍々しい剣にピッタリの雰囲気の黒い全身鎧。
どっから出した?
ま、無難にモヤが固形化したって所かな。
というか、ゴブリン怖ぇ。
最初の姿ならボクも頑張れば勝てるかもという期待が持てたが、剣1本でラスボスまで進化するのかよ。
[プロパティ]で見てみるが、やはり全て「?」か。
名付けるとしたら、闇騎士ゴブリンかな。
いや、闇堕ちゴブリン……闇ゴブでいいや。
すると、緑ホッパーが親しき者に挨拶に行くかの様に茂みから出て、闇ゴブに近づいていく。
話しかけている素振りだが、サムの耳には聞こえない。
人の耳で聞ける周波数とは違うようだ。
『お久しぶりですねぇ。貴方を使うのは800年振りでしょうか』
『誰だ貴様は!』
親しげな緑ホッパーに対して、剣を向け戦闘態勢に入る闇ゴブリン。
『おやおや、恩人に対して剣を向けるのですか?』
『誰が恩人だ! 貴様の事など知らんわ!』
『四大魔族に手を出そうとし、処分される所を救ってあげたではありませんか』
『何故、貴様がそれを知っている! それは……あのクソバッタが……』
『今何と言いました?』
緑ホッパーの目の色が赤に変わり、一帯に圧力がかかったかのように重苦しい。
『その目の色……煩わしい。あのクソバッタを彷彿させる。消えろ! 今すぐ消えないならば、俺様の手で葬ってくれるわ!!』
『やれやれ、貴方ごときに倒されるワタシでは無いのですがね』
『ダークディメンション』
闇ゴブが分身して十数体に増え、緑ホッパーを取り囲んだ。
『その技は知っていますよ』
緑ホッパーは[瞬動]を使用し、複数いる闇ゴブリンの内、1体の剣を掴んだ。
『残念だったな。俺様の[ダークディメンション]は実態を作り出す。1体を抑えた所で無意味だ!』
剣を捕まれた1体以外が、一斉に飛びかかった。
『砕きますよ?』
その一言で、残りの闇ゴブ達は空中で静止した。
『……何故だ! 何故知っている!』
『やれやれ、何度も言っているでしょう? ワタシがそのクソバッタですよ』
『う、嘘だ! あいつはバッタだ! 魔物が簡単に系統から抜け出せる筈が無い!』
『その通り。簡単ではなかったですよ』
『クソが! 悪魔に魂でも売りやがったか!』
『そんな事はしていませんよ』
『神の悪戯とでも言いますかね』
『まさか……そんな……貴様が神に認められるなど……そんな事、信じられるか!』
『神の悪戯と言ったでしょう。特殊なスキルを所持している者にワタシの全てを持ったまま、ゴーレム種に進化したのです』
『本当なら、羨ましい限りだな』
『そういえば、貴方も自由に動ける身体が欲しいんでしたね』
『あぁ』
『手伝っていただけるのであれば、貴方もワタシの様な進化ができますよ』
『本当か!?』
『えぇ、素直に手伝っていただけるのであれば、先程のクソバッタという発言も赦してあげましょう』
『わかった。それで、俺様は何をすりゃいいんだ?』
『何、昔と同じくレベル上げですよ』
『また、アレをやるのか? アレは流石の俺様でも心が痛むんだが……』
『なぁに、今回の目標値はそこまで高くありませんし、何より対象者のランクが著しく低いですから、数百回で済むでしょう』
『そんなんで済むならいいが』




