表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/55

001 最初の犠牲

昔から国語が苦手で、改行、句読点など

よくわかりません。

表現も苦手で更新は不定期になります。


2023/3/23)読み辛いので改行していってます。

内容は変わっていません。


 夜も遅い森の中、1人の少年が土人形を見上げていた。


「うん……ゴーレムだな」


 あ、初めまして。


 ワタシ……いえ、ボクは金豈刀侍(かねかいとうじ)といいます。


 こんな金髪少年(中学生くらい?)の見た目をしてますが、元は30過ぎたおっさんです。


 元々一人称はワタシだった筈なんだけど、肉体が若いせいかな。


 そこに引っ張られる感じに一人称はボクがしっくりくる。


 因みにボクはこの金髪少年で、ここまで成長した記憶はない。


 気が付いたら、見知らぬ森の中、池の岸辺に浮かんでいた。


 池と湖の違いはわからないけど、向こう岸まで泳いで行けそうだし池だと思う。


 学校のプールの長さよりちょっとあるくらい。


 浮かんでいるボクの眼には2つの月が見えていた。


 それで、ここは地球ではないと唐突に理解した。


 別の惑星の線も疑ったが、最近のアニメは異世界転移がブームだ。


 何より、厨二なボクの心は異世界転移を強く望んだ。


 2つの月のせいなのか、回りに街灯などが無いからかはわからないが、夜だと思われるのに、水面に写る自身の顔が良く見えたのだ。


 元の世界での最後の記憶は、グルグルと鳴る腹を押さえながらヨタヨタ歩きで会社のトイレに行き、死にそうな顔で大の扉を開いた所までだ。


 そういえば、肉体が変わったお陰か、腹の痛みも便意もないな。

 

 そんな訳でボクはこちらの世界に生まれ変わった……所謂、転生? 転移? 死んだ記憶もないし憑依かな?


 まぁ、なんでもいいや。


 とにかく、ラノベでよくある異世界移動がボクに起こった事は理解した。


 となれば、『異世界あるある』スキルの確認から始めた。


 まずは自身を知る事、ステータスの確認だ。


 口に出して[ステータス]と言ったら、ウインドウが表示されたよ。


 うん、一発だった。


 ボクの名前はサム=クゥエル。


 へぇ~、サム(・・)……か。


 おや? 異世界なのに苗字がある……。


 異世界だと苗字なんかない設定って多いしな。


 これは、普通なのか……そうでないのか、わからないな。


 聞かれない限りはサムと名乗っておけば大丈夫かな?


 年齢は14才か。


 種族は人間。


 勿論、男だった。


 ま、これはステータスを開く前に、自身の目で確かめた。


 ふむ、レベルは存在する世界なのか。


 だが、レベル1だと!?


 14才という年齢で、レベル1はあり得るのか?


 いや、でもそうか。


 生き物を殺した事があるかと聞かれれば、ボクも虫くらいしか殺した事は無いか。


 勿論、ベジタリアンとかでは無いよ。


 肉も魚も食べるけど、自らの手では殺さないだろう?


 ふと顔を上げると池の反対側(・・・)にバッタが見えた。


 緑色のバッタだ。


 あの形状はトノサマか、イナゴか……。


 何か植物を食べている様だった。


 茶色い植物を夢中で貪っている。


 この世界にもバッタがいるのか。


 ボクは意識を再びウインドウの方に戻し、スキルの項目を確認した。


[ステータス]自身のステータスを表示する

[プロパティ]対象のステータスを表示する

[ストレージ]アイテム保存が可能な空間


 うん、テンプレだね。


 ま、見知らぬ世界で生きていくのに最低限必要なスキルって所かな。


 そして全てのスキルにレベルの表示があった。


 清々しほどに、オール1だが……、サムは自身のスキルになんら興味を示さなかったのか?

 

 テンプレでないのが、一つあった。


 それが[ゴーレム]だ。


 ボクは地面に意識を集中させて、そのスキルを唱えた。


「ゴーレム」


 地面に黄色に光る複雑な魔方陣が展開され、サークル状に地面が(えぐ)られていく。


 中心にゴーレムと思われる物体を遺して……。


 そうして、出来上がったと思われるゴーレムはどこかで見た形状をしていた。


「うん……ゴーレムだな」


 いやー、まんまゴーレムです。


 有名なドラゴンRPGに出てくるゴーレムそのまま。


 あの黄色いレンガを積んでできたような身体のゴーレム。


 いや、オカシイでしょ?


 ここ異世界だよね?


 夢の中じゃないよね?


 イメージ通り過ぎでしょw


 ……イメージ通り?


 それから数時間色々と試してみたら、思った通りだった。


 このゴーレムスキルはボクのイメージの通りにゴーレムを造り出せるスキルだったよ。


 それならばと、造り出したゴーレムは……。


 鶏冠の付いたヘルメット、額にV字型のアンテナ、ボディは全体的に角ばっている。


 所謂スーパーなロボットだ。


 全長10m……と言いたいところだが、材質による問題から、2mいかない程度まででしか造れなかった。


 所詮は土か。


 特にボクは勇者シリーズが大好きだったからな。


 車や汽車などのビークルモードからロボットモードに変形する奴だ。


 ただ難点はいくらやっても土色って事だな。


 材料は地面だし、しょうがないっちゃしょうがないけど……。


 フィギュアの原型を見てる気分だ。


 スプレーなんか売ってないよな……。


 さてと、やっぱりスーパーなロボットって言ったら個々の名前だよな。


 土か……安直だけど、クレイでいいか。


 とりあえずは……。


「よし、お前の名前は今日からクレイだ」


 はて?


 何の返事もない。


 ……もしかして、自我がない?


 自我があったら魂を生み出してる様な事だし、そこまでの力は無いって事かな。


 ま、仕方ないっか。


 さて、形状(かたち)(こだわ)っていたけど、そもそもゴーレムって何が出来るんだ?


 ちょっと、テキトーに命令してみる。


「攻撃!」


 何も起こらない……。


 命令がアバウト過ぎるのか?


 辺りを見回し、大岩を見つけたので再び命令。


「そこの大岩を攻撃しろ!」


 何も起こらない……。


 いやいや、ちょっと待てよ。


 え? もしかして、木偶の坊?


 ボクの心に不安が過る。


「そこの大岩を右手で殴れ!」


 やはり、何も起こらない。


 これじゃ、ただの造形じゃないか。


 ゴミスキルだ……。


 いやまて、そうだ。


 レベル1だからだ。


 そうに違いない。


 そうだと言ってくれ。


 落ち込んでいると、背後で「ガサッ」と音がした。


 そちらに身体を向けるとバッタがいた。


 ボクなんかよりも遥かに大きなバッタがいた。


「ギチギチギチギチ」


 熊と対峙したことは無いけれども、そんなレベルではないだろ。


 元の世界では存在しない生き物なのだ。


 いや、バッタはいるよ。


 いるけどこんなに大きくない。


 パニック映画のモンスターと対面する気分と言った方がわかりやすいだろう。


 あれは作り物だし、第三者として観てる分にはいいが、実際に体感するものではないな。


 何をすればいいのか、わからない。


 この状況で何か出来るかも、わからない。


 動いていいかもわからないが、そもそも身体が動く気がしない。


 異世界の常識はわからないが、レベル1で勝てる相手には思えない。


 動かなければ、襲って来ないのでは?


 そう考えていた時、バッタに動きがあった。


 ボク目掛けて飛び掛かってきた。


 恐怖ですくんでいたボクが咄嗟に叫んだ言葉は……。


「クレイ!!!!」


 いくら命令しても動かなかったクレイ。


 救いを求めてなのか、最後に造り命名したクレイを思い浮かべ、ボクは叫んだ。


 恐怖からか、眼を閉じ手の平を待ってと言わんばかりに前方に向けて……。


 空中にいるバッタの中心から、緑色に光る魔方陣が展開され、バッタはそこで静止する。


 ボクはギュッと眼を瞑っていたが、光を感じ眼をうっすらと開いていく。


 魔方陣の中心から、緑色の光に包まれていくバッタ。


 ん?


 予想外の展開に、ボクは眼を見開く。


 全体が光に包まれたバッタは、光の形状が変わっていく。


 んん?


 光の形状はバッタ状から球体へ、球体から人形へと変化していく。


 んんん?


 光が収まり始めた頃、急激な眠気がしたため、ボクは意識を絶った。


 ーーーーーーーーーーー

 ーーーーーーーーー

 ーーーーーーー

 ーーーーー

サブタイトルは入れたり、入れなかったりになると思います。

話書いてて、ピンとくるものがあれば書いときます。


池の向こうの草むらにいるバッタを視認できるか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ