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始まりの始まり

荘厳な佇まいの中に一つの椅子がある

それは、簡素であり古びており今にも壊れそうな椅子である

椅子の前には男が一人居た

頭には真新しい王冠を抱いているが、不釣り合いなほどにみすぼらしい男だった

けれど、男の顔にはみすぼらしい姿形に似つかわしくない真っ赤に染まった瞳、いやどす黒い血のような瞳が煌々と燃えるように輝いていた


意思を秘めた瞳、空虚な肉体、荘厳な部屋、簡素な椅子……相反するようで調和のとれた空間

男は静かに椅子に腰を落とし瞳を閉じた


部屋の外、何処かで祝砲の音がする



音は叫んだ

「王よ永遠の平和を」




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