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ミリオンワールド!  作者: ユーリ・バリスキー
第二章 <ミリオンワールド>のはじまり
20/177

#2―10

 中央広場の外周部にある警備隊の詰め所を出た清歌は、魔物の卵を入れておくのに手ごろなバスケットを買おうと露店を物色しつつ、とりあえず弥生たち四人とグループチャットを繋ぐことにした。全員同時に話せなかった場合は、後でメールを送ればいいだろう。


『もしもし清歌~? なにかあった?』


『考えてみれば清歌の方から来たチャットって初めてね。なにかあったの?』


『そういえば、そだな。こっちは鍛冶スキル結構上がったぜ~。ちょい疲れた~』


『おお、それは重畳だ。こっちもあと一体で討伐クエストが完了する。一休みするなら合流しよう』


「それはちょうどいいタイミングでした。たった今、突発クエストを無事クリアしまして、魔物の卵を入手しました!(ドヤ☆)」


 暢気に定時連絡的な会話をする四人のど真ん中に、清歌が爆弾を放り投げた!


「「「「………………」」」」


「……あ、あれ? あの、皆さん。喜んでいただけるかと思って、取り急ぎご連絡まで……と思っ」


『討伐クエストが終わったらすぐ行くから、みんなメインストリートのポータルで合流! 分かった?』


『了解、このポーションができたら向かうわ』


『こっちは、今すぐ行ける』


『うむ、では残り一体、さっさと片付けてしまおう』


 不自然な沈黙に不安になった清歌の言葉を吹き飛ばすように、弥生が合流を決定する。こういう阿吽の呼吸的チームワークの良さに清歌は、まだ完全にはついていけないようである。


(まだまだ、ファミリーの一員として修行が足りませんね~)


 心の中でそんなことを呟きつつ、バスケットとついでにその中に入る小さなクッションを買って、清歌は合流地点へと転移した。




 しばらくして合流した弥生ファミリーの五人は、いつぞやのようにパラソル付きのテーブルに着いていた。清歌の前に置かれたバスケットにはクッションが敷かれ、乳白色のまん丸い球体がその上に鎮座している。


「でかい、ね」「うん、大きい」「いや、魔物なのだから」「あ~、大きいのもなぁ」


 魔物の卵――らしき球体は明らかに清歌の頭よりも大きかった。いや、それよりもあまりにもまん丸過ぎで、外見だけではこれが卵だと確信が持てないという方が、特徴といえば特徴かもしれない。


「っていうか、真っ白のスイカって言われた方が信じちゃいそうだけど、本当に魔物の卵なの?」


「はい。アイテムの説明欄には“魔物の卵(種族不明)”と確かに記載されています」


「「「「………………」」」」


 怪しい。あからさまに怪しすぎる。特にわざわざ“種族不明”などと書かれているところがきな臭いにもほどがある。


「まぁ、取り敢えず何が孵るのかはお楽しみ……楽しいといいんだけど……として。どんなクエストだったのかしら?」


「ええと、クエストは皆さんと別れたすぐ後に始まりました。まず……」


 清歌の説明を最初は興味深そうに聞いていた四人だったが、馬車の妨害の件で「うわぁ」と声を上げ、卵の入っていた背負い袋を投げつけてきたところでさらに苦い表情になり、警備隊員とのやり取りで卵を報酬としてもぎ取ったと聞いてテーブルに突っ伏してしまった。


 基本的にゲーム初心者である清歌は全く気が付かなかったようだが、おそらくこのクエストにはいくつか分岐点チェックポイントがあり、そこをどのようにクリアしたかによって達成ランクが変化する仕様なのだろう。そして分岐点だと思われる全てのポイントで要求される対応力の難易度が、あまりにも高すぎる。


「有り得ない……なんなんだ、その難易度。ってか、これは開発だってクリアできると思ってないんじゃないか?」


 思わずといった感じで悪態をつく悠司に、弥生たち三人も頷いた。


「……ですが、みなさんもクリアできたのですよね?」


「いやいやいや! 私の時はそんなすさまじい難易度じゃなかったよ? クエストの経緯は似た感じだけど、街中でちょっと悪さをした子供をとっ捕まえて、被害を受けた露店のおじさんに謝らせたらクリアって感じで、割とあっさりだったから」


 弥生の言葉にそれぞれ思案顔になる。確かにクエストのおおよその流れ――すなわち、大通りで事件が起きる、被害を訴える声でクエストが始まる、逃亡者を追跡する、捕縛して報告する、報酬を受け取ってクリア、というプロセスは確かに同じだが、この難易度の差は一体何なのか?


「なぁ、聡一郎だったらクリアできそうか?」


 悠司の問いかけに視線が聡一郎に集まる。ただ、絵梨だけは何か考え込んでいるようで、顎に手を当てたまま固まっていた。


「実はさっきからイメージしているが、ネックは馬車の妨害だ。おそらくダッシュ力は俺の方が清歌嬢より上だから、そこまでで捕らえられればクリアできるだろう。だが……」


「なんとな~く、そこまでに追いつけるような仕様じゃないっぽいよね?」


「うむ、同感だ。そうなると、俺はそこまで身軽じゃないから、移動系のスキルかアーツがないと厳しい。一応、攻撃アーツで馬車の幌部分を突き破る……という方法もあるが、そこまで思い切れるかはその時になってみないと分からん」


 聡一郎の自己分析に、弥生と悠司は「あ~」とやや苦笑気味の溜息を洩らした。いかに犯罪者を追跡しているとはいえ、ただ通過していただけ――設定としては故意の妨害ではないのだろう――の馬車を破壊してまで継続できるかというと、確かに微妙なところだ。<ミリオンワールド>は現実の延長線上にある、と言われている点も心理面で足枷になっている。


 そんなあれこれを話していると考察が終わったのか、絵梨が顔を上げた。


「かなり推測が混じるんだけど、ちょっと聞いて。おおよそクエストのメカニズムが分かったと思うわ」


「え……それホント?」「いや、だから推測だって……」「うむ、続きを聴こう」


 テスター時代に集めた情報と清歌のクエストから、絵梨が分析した内容はざっとまとめると次のようになる。


 一つ、クエスト発生のトリガーにレベルは無関係で、町の住人との関係性に鍵がある。二つ、クエストは単独の時に発生する。三つ、クエストの難易度は総プレイ時間、もしくはプレイヤーのレベルに反比例する。四つ、難易度の高いクエストほど、達成ランクに影響する分岐ポイントが多い。五つ、クエストの報酬は取得している<心得>に適したものが得られる。難易度が高いほど報酬のレアリティは高くなる。六つ、このクエストは成功するまで何度でも発生する。


「お~、流石は絵梨だね!」


「確かに、清歌さんがいきなりクエストを引いたのも、ついでに難易度の高さにも説明がつくな」


「うむ。それにこの仕様ならば、次第に難易度が下がって必ずクリアできるようになっている」


「ちょっと……あのねぇ、推測だって言ったでしょ? まぁ話半分よりは確度が高い、ってくらいに思ってよ?」


 かなり真に受けてしまっている三人に、分析した絵梨自身が苦笑気味に釘をさした。


「絵梨さん。不確実な情報を敢えて話した……というところに、何か意味がありそうな気がするのですけれど……」


 滑らかな表面の卵をナデナデしつつ不思議そうに清歌が問いかけると、絵梨はまさにその通りと大きく頷いた。


「さすが清歌、いい勘してるわ。もしかすると、私たちも結構早い段階で……つまり高難度の状態でこのクエストが発生するかもしれない、って思ったのよ」


「そりゃ~、聞き捨てならないが、なんでだ?」


「みんな、ジルさんとマスターが……ううん、それだけじゃなく蜜柑亭の常連さんたちも、初対面の私達にやたらフレンドリーだったの覚えてる?」


「そういえばそうでしたね」「あ!」「え、まさか?」「む、どうしたのだ?」


 悠司の問いかけに対し、絵梨が一つの出来事を思い出すように促すと、それぞれ異なる反応を返した。ゲーム慣れしている弥生や悠司には、ピンとくるものがあるようだ。


「もしかして、グループメンバーで好感度が連動してる……のかな?」


「ええ。もしかすると、ね。常連さんたちのテンションは、お酒の所為だってあの時は思ったけど……」


「ふむ。親しくなった清歌嬢の仲間だから、俺たちは最初からある程度信用されていた、ということか。……それほど不思議な話ではないと思うが?」


「まぁ~、そう考えれば納得できなくも……いや、ぶっちゃけ問題はそこじゃない。クエストの方だ。俺なんかじゃ、あんな恐ろしい難易度、クリアなんぞできんわ」


「ちょっと悠司ぃ~、それは私への当てつけなのかな? かな?」


 悠司のぼやきたい気持ちは分からなくもないが、そのセリフの中には弥生にとっての禁句が含まれていた。少なくとも平均は上回る運動神経を持っている悠司が“なんか”というなら、私はいったいどうなるのかと、弥生の目にはくらい闇が渦巻いている。


 弥生ほどのどんより具合ではないものの、同じくクリアできる見込みが薄い絵梨の表情も浮かない様子だ。――クリアできるまで何度でもトライできるならいんじゃね? とはゲームをやらない人間の冷静クールな意見だろう。クエストが発生しないのならば仕方ないが、トライできる状態ならばなるべくいい報酬をゲットしたいのがゲーマーの心理である。


「それでしたら、今から対策を立てましょう! 幸い必要になりそうなスキルは分かっていますから、お店で買えるものは習得してしまって、今から練習しておけばバッチリですよ」


 若干暗くなっていた空気を吹き飛ばすかのように、清歌が明るい声で提案をした。


「それは……確かにそうよ、でもね~」


「スキルはどれも結構値が張るんだわ。初歩の初歩ってアーツでも駆け出しの俺たちじゃ、なかなか手が出ないくらいだからな~」


「……これくらいあれば…………足りませんか?」


 清歌は袂から取り出した<冒険者ジェム>を操作して所持金を表示させると、グループメンバーへの閲覧許可を設定して四人に向けて見せた。


「うぇ!? なにこの数字!」「桁が……」「なん……だと」「こ、これは……」


 四人はそのとんでもない数字に目をむいた。テスター時代のやることがなくなってきた終盤でさえ、所持金がこんな桁に達したことなどない。


 確かにこれだけの財力――お金などという生温い表現では足りないのだ――があれば、ある意味反則的なスキル構成でクエストに挑むことも可能だろう。


「で……でもね、清歌。同じコト繰り返すようで悪いんだけど、これは……ちょっとさ。だって清歌が苦労してゲットした報酬なんだから、その~、なんていうか」


 弥生の言葉はいささか不分明であるものの、そのニュアンスは伝わるだろう。そもそも路上ライブは弥生たちを資金面で支援するためであり、半分は自分の欲求を満たす目的だった。一方、突発クエストの報酬は、独力で高難度のものをクリアして得たものである。同列に扱うのは、どうにも抵抗がある。


「皆さん、勘違いしてはいけませんよ。私が欲しかった報酬は魔物の卵(こちら)の方で、賞金はただの副賞です。悪銭……というわけではありませんけれど、こういうあぶく銭はパッと使ってしまうに限ります」


「でもさ~。……そう、そのうち大金が必要になるかもしれないじゃない?」


「それはその時に考えましょう。……それに、高難度でクリアできれば、もしかすると皆さんも高額の賞金が得られるかもしれませんよ?(ニッコリ☆)」


 これは悪魔の囁きだ、と四人は思った。先行投資しておけば、報酬が上がり元は取れる――なんてびみょ~に詐欺っぽい響きだ。もっともこの場合、少なくとも先行投資はスキルとして残るのだから、ある意味元本は保証されているのだ。つまり少なくとも損はしないはず――などと考えている時点で、既に清歌の口車に乗せられてしまっている。


 気持ちがぐらりと傾いてしまった以上、四人には清歌の押しに抗う術はなかった。


「そうと決まれば善は急げです。さ、お買い物に行きましょう!」


 決まればもなにも清歌自身が決めてしまったのだが、もはやそんな突っ込みに意味はない。席を立った清歌は、右手に卵の収まったバスケットを持ち、左手で弥生の手を取ると軽やかな足取りで歩き出した。


「はぅ。さ、さやか……そんなにいそがなくても」


 残された三人は一瞬顔を見合わせ、同時に思わずといった感じで笑いが漏れた。こうなってしまった以上、このまま流れに乗って振り回されるのもいいだろう。手を繋いで先を行く二人に遅れないよう、小走りに後を追うのであった。







 テスターたちの間ではタレント・スキル・アーツを売っている店は、特に区別せず一緒くたに“スキル屋”と呼ばれていた。


 ファンタジー系のRPGなどではよく巻物スクロールで販売されているスキル類は、<ミリオンワールド>においては宝石ジェムになっているので、本来は“ジェムショップ”というべきだ。しかし<ミリオンワールド>ではあちこちでジェムという用語が用いられているので、ジェムショップといわれても「何のジェムだよ?」となったことから、自然にスキル屋と呼ばれるようになった――らしい。


 もっともこれは言いがかりのようなもので、確かに<冒険者ジェム>を始めとして様々なジェムを目にするが、店で売っているジェムはスキル関連の物だけなので、ジェムショップと言ってもさほど紛らわしくもない。――おそらく単に他のゲームの用語をそのまま持って来たら定着した、というあたりが真相だろう。


 さて、現在のスキル屋はどこも閑古鳥が鳴いている状態で、シビアな現実リアルならば店じまいへまっしぐらだ。何しろごく一部――というか唯一の例外を除いて、全ての<冒険者>は当面常時金欠状態の自転車操業だ。高価なジェムをポンポン買えるような状況ではない。


 そしてその唯一の例外である弥生ファミリーの五人が、メインストリートにあるスキル屋から出てきた。店の外に見送りに出てきた店員が、ずらりと並んで深々とお辞儀しているところが妙にいやらし――もとい、人間臭い。


「見た目だけなら貴金属店のようでしたね。宝石いしだけが並べられているのは、現実とは異なりますけれど」


「あはは、そだね~。スキル屋に入るといつも目がチカチカするんだよ」


「確かにそうねぇ。綺麗っていえば綺麗なんだけど……。それにしても、結構衝動買いしちゃった気がするわねぇ」


「……絵梨、言いたくはないが、“気がする”ではない。あれは紛れもない衝動買いだった。……何はともあれ、感謝する清歌嬢。ありがとう」


「言うじゃない、ソーイチ。……返す言葉もないのが情けないわ。ありがとう、清歌」


 聡一郎と絵梨に続いて、弥生と悠司も清歌へ感謝の言葉を伝えた。


「どういたしまして。でも、もうそのくらいで。この手のやり取りは、キリがなくなってしまいますよ?」


 感謝の言葉は素直に受け取ったものの、さすがの清歌もちょっと居心地が悪いようで、わざと茶化すような口調で流すことにした。


 そんな清歌の微妙な気持ちも分かるので、弥生たちは目配せをしてその流れに乗ることにした。もっとも、どこか別の形で恩に報いなければ、と内心で決意しているのもまた彼女たちの本心である。差し当たってはクエストのクリアを目指すべきだろう。


「うむ。まずは早速だが、新しいスキルの慣らしをしておきたいのだが」


「だな。俺たちも生産は切り上げて、慣らしておいた方が良さそうだ」


「そうね、そうしましょう。清歌はどうするの? 一応、町で行動していた目的は達したわけでしょう?」


「そうなりますね。……あ、でも今回のところはまだ町での活動をしています」


「え? ああ、蜜柑亭さんのところに行くんだ?」


 弥生の言葉に清歌は笑顔で頷いた。そこにちょっと人の悪い笑みを浮かべた絵里がツッコミを入れる。


「ちょっと清歌~? もしかして、このままスベラギのアーティストとして名を上げるつもりなの?(ニヤリ★)」


「ふふっ、それもよさそうですね(ニヤリ★)。ただ、今回はちょっと別の事情です。問題はこのなのです」


 清歌が胸元にバスケットを挙げて見せる。乳白色のまん丸卵に日差しが当たり、きらりと輝いた。


「んん? ……そういえば清歌さん、なにゆえそんな重そうな物を手に持ったままに?」


「嬉しかったから……じゃないの?」「弥生、あなたねぇ」「いや、清歌嬢なら……」


「くすくす……。確かに、嬉しかったからというのもありますよ? ですが、もっと実質的な理由もあります」


 清歌の説明によるとこの魔物の卵は、実体化させておくと所有者のHP・MP・スタミナを常時吸い取って、孵化するためのエネルギーを貯めるということだった。なお吸い取るといっても最大値の四分の三以下にはならないので、卵にHPを吸いつくされて死亡などという悲劇が起こることはない。


 そしてエネルギーが貯まり切ると待機状態になり、所有者が任意のタイミングで孵化させることができる。――というか、魔物との契約をすることで、卵から孵るということらしい。


 それにしても常時エネルギーを吸い取るといった場合、MPだけというのが普通ではなかろうか? 実体化させておくと常時スリップダメージを受けるとは、もはや呪いのアイテムといっても過言ではない。


 つやつやと輝いているのが、清歌のエネルギーを吸い取った結果かと思うと、少々見る目が変わってしまいそうである。ともあれ、納得のいく説明は得られた。


「ふむふむ。そういうことなら、確かに自動回復の量が多い町にいた方がいいね。っていうか、どのくらい孵化エネルギー? が貯まってるのかって分かるの?」


「ええ。卵のてっぺんに紋章……というか紋様が見えますよね? 最初は全体が薄いグレーでしたけれど、今は光っている部分がありますので、おそらくこれがプログレスバーのようなものかと」


 清歌の説明に弥生たち四人が卵をのぞき込むが、乳白色の表面には紋章のようなものなど見えない。


「どうもその紋章とやらは、所有者にしか見えないようね……。まあ、そこは仕方ないか」


「ね、清歌。孵化する瞬間は私も見たいな~、ダメ?」


「あ、私も!」「おう、俺も見たい」「うむ、俺も気になるな」


「もちろんです。弥生ファミリーの仲間が増えるのですから、ぜひ立ち会って下さい」


 明るい笑顔で、それが当然とばかりに宣言する。言われてみれば確かに、これは新たな仲間が誕生する瞬間だ。そういうことなら、全員で歓迎してあげたいという気持ちが湧いてくる。


 それはそれとして、別の部分に突っ込みたいことがある者が約一名。


「だから、そのグループ名はやめようってば~~~~もぉ~~」


 非常に情けない声を上げる弥生に、四人は思わず笑ってしまうのであった。



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