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ミリオンワールド!  作者: ユーリ・バリスキー
第二章 <ミリオンワールド>のはじまり
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#2―02 チュートリアル(2)

「はぁ~~、やっぱり清歌ってスタイルいいよね~。羨ましいなぁ~~」


「まぁ、その気持ちは分かるけどね。普段から鍛えているからこそ、このスタイルなのよ? 私らごときが羨むのはオコガマシイってものよ」


「え~……っと、ありがとうございます……?」


 清歌たち三人はただ今、本日二度目となる着替え中だ。更衣室に用意されていたのは、予め申告していたサイズのVR専用ウェア上下と、使い捨ての下着上下(当たり前だが男子は下のみ)、そして上から羽織るためのオフィシャルパーカーだ。


 ウェアは不思議な光沢のある黒い伸縮性のある布地で、上半身はTシャツ、下半身はひざ上丈のスパッツといったデザインだ。両方とも体にぴったりとフィットして、ごまかしようもなくスタイルがはっきりと分かってしまうことから、弥生は思わず感嘆と羨望の言葉を漏らしてしまったようだ。


 この時点で三森が身に着けていたものもこのウェアであることに、清歌たちは気が付いた。察するに、チュートリアルでは一緒にVR空間へ接続するのだろう。


 なおこの黒いウェア、VRへの接続を補助する特殊な素材が含まれていて、特定の方法で管理しなければその効果が失われてしまうために、毎回プレイヤーに貸し出されることになっている。


「それにしても……」


 取り敢えずウェアに着替え終わった清歌が、手荷物からブラシやヘアピンなどを手に取って更衣室の一角に広く取られた洗面スペースへと移動した。そこに取り付けられた大きな鏡の前で体を捻って、正面から背中、そしてお尻の方を映して観察すると、困惑にほんの少し恥ずかしさが混じった表情で呟いた。


「露出という意味では水着ほどではないですし、下着のラインが出ることもないようですけれど……」


 どこか言いにくそうな清歌に気が付いて、弥生と絵梨も洗面スペースにやって来た。弥生も自分のブラシやヘアゴムなどを手にしているのは、この後に行う全身3Dスキャンの為に髪をまとめておかなければならないからだ。


 三人は並んで鏡に映る各々の姿を改めて確認する。体に吸い付くような黒いウェアは、これがマットな質感ならば単に体のラインが分かる程度だったのだろうが、独特の光沢が凹凸を妙に強調する上、素肌を凌駕する色っぽさを醸し出していた。


 理想的なバランスを具現化したような清歌はどこか彫刻めいた美しさがあり、絵梨の場合はスレンダーという表現の下限ギリギリという細さなので、体のラインが出るとむしろ儚さが強調されてしまっている。ゆえに二人のウェア姿は正視するのが憚られるといった雰囲気ではない。――だが、弥生はヤバかった。


「弥生さん……えっと、その~」「弥生、あなた……」


 清歌と絵梨は少し頬を赤く染めつつ、ちょうど二人の間に立っていた弥生に向かって――より正確に言うなら弥生の胸元や腰の辺りに視線を向けた。


「な、なによ……二人とも」


 なにやら怪しげな空気を纏う二人の様子に弥生は思わず身構えてしまう。


「エロさがハンパないわ!(キッパリ)」


「ちょ、絵梨!? 変なこと言わないで!」


「あの、絵梨さん。私もそう思いますけれど、もう少し表現はオブラートに包んだ方がよいかと……」


「そうだよ、そんなロコツに言わなくても……って、清歌もそう思うの!?」


 弥生は抗議の悲鳴を上げるが、ぶっちゃけ絵梨の言葉は紛れもない事実だった。


 このウェアは体にフィットする一方で締め付けはしないようで、カップ数では巨乳と言っていい弥生のおっぱいを、ありのままの形に艶めかしく包み込んでいる。そして全体的にふかっとしている癖にくびれている腰から、ちょっと大きめのお尻に至るラインも光沢によって怪しく強調されていた。


 その結果として弥生には、ぽよん、たゆん、ぷりん、といった擬音が満載されてしまったようである。その上、身構えた時に上半身をやや捻って胸の谷間に軽く握った両手を当てるという、ちょっと怯えているようなポーズになり、いかがわしさが倍増されていた。


 長い付き合いであり、水着姿どころか不可抗力で下着姿も見られたことのある悠司と聡一郎ならともかく、一般の男子諸君には目の毒であることこの上ない弥生であった。


「ま、パーカーを羽織ってしまえば、その激エロさも覆い隠せるでしょ。弥生、髪纏めてあげるからブラシ貸して?」


「む~、いろいろ抗議したいところだけど……仕方ない、今は置いとこう。じゃあお願い。あ、清歌の髪は私がやるよ」


「ありがとうございます。では、お願いします」


「うん。じゃ、手早くやっちゃいましょ。あんまり男子を待たせちゃうと、よからぬ妄想をさせちゃうかもだし、ね?」


 不満を残しつつもやるべきことを決める弥生。たとえ自分がいじられている時でも、きちんと気持ちを切り替えられるのは彼女の美点であり、ずっとグループを引っ張ってきた賜物でもある。


「清歌の髪って綺麗だよね~。染めたんじゃ、こういう自然な艶って出ないもんね」


「ありがとうございます。私は弥生さんのフワフワな髪も可愛らしくて好きですよ」


「す……(スキって……おお、おちつけ~、落ち着くのよ、私!)そ、そかな? 嬉しいけど、私のは単なるくせっ毛だからな~」


「(ニヤリ★)……そういえば今更のような気もするけど、その髪ってことは清歌ってハーフ、なのかしら?」


「母方の祖母がアイルランド出身なので、私は……おそらくクォーターということになると思います。ただ、父方の曽祖父もハーフなのですけれど」


「あぁ、それは計算に入れなくても良さそうね。でも、なるほど……、アイリッシュ……ケルト文化……神話と妖精の国。清歌の容姿はさしずめ妖精の血のなせる業ってところなのね」


 清歌の血筋と文学少女としての知識が、絵梨にインスピレーションを与えたらしく、何やら中二病めいたことを言い出した。


「え、絵梨さん、連想ゲームにしてもそれはちょっと恥ずかしいです!」


「フフ……、ゴメンゴメン。私も弥生ファミリーに引っ張り込まれる前は、割と正統派の文学少女をしていたから、ケルトの世界にちょっと憧れがあってね~。さて、これで良し!」


「絵梨ぃ~? 引っ張り込んだのはそうだけど、ファミリーってまるでマフィアみたいじゃない、人聞き悪いなぁ。清歌の方もこれで良しと。……って、私ツインテールになってる!?」


 清歌の髪はアップに纏められており、弥生の方は両脇の高い位置から垂らされるツインテールになっていた。


「ありがとうございました、弥生さん。その髪型、とてもよくお似合いですよ。可愛いです(ニッコリ☆)」


「うん、我ながらいい仕事をしたわ(ま、これで午前の貸しはチャラにしてあげましょ★)」


「も~~。これ以上時間はかけられないし……仕方ないか」


 弥生は鏡に映った自分の姿を一瞥する。確かに似合っていると言えばその通りなのだが、今の弥生が激エロだと断言していた絵梨が、萌え記号の代表的髪型に仕上げたことになにかしらの意図を感じざるをえない。――なのだが、時間的な制約で受け入れざるを得ない状況なので、諦めて肩を落とすしかなかった。絵里の完全勝利である。


 ――そんなドタバタも、つまるところ三人ともテンションが上がっている証拠なのだろう。午後の予定はアバターの作成、そしていよいよVR空間でのチュートリアルである。







 アバター作成の為の全身3Dスキャンは、身体能力キャリブレーションにかかった手間と比べるとあっけないほど簡単だった。


 具体的には全身3Dスキャンのブースに入り所定の位置につき、まず腕を斜め下(腋の角度が三十度くらい)に伸ばし、足を揃えて直立した状態で一度スキャニングする。次に腕は水平にして足を肩幅ぐらいに拡げた状態でもう一度スキャニングして全身のスキャンは完了。さらに顔と手に関しては別のスキャナーで、より高解像度のスキャンをして終了となる。


 あくまで余談に過ぎないのだが、3Dスキャンのブースには一人ずつ入り、羽織っているパーカーはその中で脱げばいいので、悠司と聡一郎は女子のウェア姿を今のところ直接見てはいない。それを二人が残念に思ったのかは定かではない。


「さて、スキャニングは問題ないですね。……このデータを元に、今から皆さんのアバターを生成します。その待ち時間を利用して、レジストレーションをしてしまいましょう」


 そう言って三森は、スマホらしきものを五人に一つずつ配る。手渡す際に貼り付けられた付箋を確認し取り去っていることから、個人に対応しているものであることが分かる。


「そのデバイスが、<ミリオンワールド>にログインするための認証パスになります。他にも<ミリオンワールド>に関するいろいろ便利な機能があるのですが、それは置いておいて、まずは生体認証とパスワードの登録をしてしまいましょう」


 登録装置にデバイスをセット、パスワードを登録し、生体認証として左右どちらかの掌をスキャンする。この一連の作業でレジストレーションは完了となる。弥生や悠司はオンラインゲーム経験者なので、この手続きはお馴染みのものだ。アカウント名は本人のままで、レジストレーションコードに相当するのがデバイスということなのだろう。


 このデバイスはそのままでも無線LANに接続すれば、インターネットに接続して一般的なスマートデバイスとして機能するが、機種変更手続きをすればスマホとして利用することもできる。また、<冒険者>専用のアプリ――運営からのアナウンス掲示板やマイアバター管理用のアプリなどなど――も搭載されているので、非常に便利なアイテムになることだろう。


「皆さんはグループ登録をされているので、<ミリオンワールド>へログインしているグループメンバーにもコンタクトできるメールアプリも使えますね」


「あ! そうか、<ミリオンワールド>にログインしてたら、電話もメールも通じないのか」


「もしも、の話になるのだが、例えば家族に何かのっぴきならない事態が起きた場合、<ミリオンワールド>にログインしている俺に連絡する方法はあるのだろうか?」


「そういった場合は、いずれかの<ワールドエントランス>に連絡していただければ、プレイヤーを緊急ログアウトさせる手順になっていますので、心配はしなくて大丈夫です。……あと、これら緊急連絡方法については、同意書と一緒にご家族へ渡して頂いた書類にも記載されています」


 ちなみにこのデバイスは<冒険者>専用のアイテムで、<旅行者>の認証パスはICチップカードタイプになる。


 便利な内蔵アプリに関する説明や、取り扱いに関する注意事項などの説明を受けているうちに、五人のアバターが完成したようだ。


 完成品(?)を確認するために、三森に促されて別室へと移動する。大型モニターと、そこから少し離れた場所に操作パネル――美術館や博物館などにある説明書きを少し大きくしたようなものだ――が設置されているだけのシンプルな部屋だ。


「こちらが……完成した皆さんのアバターになります」


 五人の姿は当たり前のことながらまさにそっくりの出来だった。しかし――


「わ、そっくり!」「ですね~」「確かにな」「ええ、でも……」「ウェアが違うな」


 そう、身に着けているものが若干異なっていた。男子のアバターは上半身が裸で下半身は太ももの中ほどまでのスパッツ、というか競泳水着のような感じだ。女子は上半身が胸の下までのタンクトップで、下半身は男子よりも丈が短いのでホットパンツのようになっている。


 なお男女ともに色は黒で、ツヤのないマットな質感である。それを見て弥生よりも清歌と絵梨の方がほっとしている様子なのが、更衣室でのやり取りを鑑みれば面白いところだろう。絵里もなんだかんだで友人思いなのだ。――おや、今回は突っ込みが入らないようですねぇ――「フフ、だって事実だもの(ドヤ☆)」――さいですか。


「この状態がデフォルトのアバター、つまり何も身に着けていない裸の状態ということになります。これ以上は脱ぐ(・・)ことができません。モデル自体が用意されていませんので」


「なるほど。……あの、それでは例えばビキニの水着なども、この上から身に着けることになるのでしょうか?」


「ええ、一応そうなりますが……ビキニなどの水着や、あとは一種のおしゃれアイテムである下着などの、デフォルトよりも面積の小さい衣服を身に着けた場合は、素肌が見えるようになります」


「そういう現実では有り得ない謎設定は、ゲームではよくある話ですね。……ってか、下着なんてない方がいいんじゃないすか?」


 午前中のガイダンスで、痴漢行為や盗撮は禁止事項にされていたことを思い出し、悠司が疑問を投げかける。本人は至って真面目なので気が付いていないようだが、そこだけを切り取るとかなりアウトな発言だ。


「あの、里見さん……」「あんたねぇ~」「……悠司の変態!」


 女子たちの視線は絶対零度の白さだった。聡一郎が微妙に居心地悪そうに眼を逸らしているところを見ると、彼もまた同じようなことを考えていたのだろう。義によって友を助けるべくフォローに入った。


「言い回しに問題はあったかもしれんが……悠司の言わんとするのは、禁止行為である盗撮のエサになるようなアイテムはなくてもいいのではないか? ということだろう。その疑問は俺も感じ……なくもない」


「そ、そそ、その通りだ! 聡一郎、お前が友達でよかった……」


「ええと……ゴホン。そもそもは検証中にスタッフから“下着を身に着けていないと落ち着かない”という意見があったのです。その後、デフォルトのインナーにも装着感を持たせる対策が取られましたが、主に女性スタッフからの意見で下着は残されることになりました」


 三森の説明に悠司と聡一郎はと顔を見合わせた。お互いの表情から「意味が分からない」と読み取れる。一方で女性陣はその理由に見当がついているようだ。


「ふふっ。……乙女心ですね」


「見えないオシャレをしたいときもあるよね~」


「ま、そういう繊細な気持ちは、オトコどもには分からないでしょうねぇ」


「ええと、まあ皆さんそのくらいで。……さぁ! では気を取り直して、アバターを完成させてしまいましょう」


 男子二人をフォローしきれないと悟った三森は、ちょっと強引に話題転換を兼ねて作業を次に進めることにした。――内心で、高校生男子にそういう乙女の心意気を理解するのは無理だろうな~などと思っていたのは秘密である。


「とは言っても、手直しできるのは現実で実現可能な範囲なので、髪の色、髪型、瞳の色、以上三か所のみとなります」


 瞳の色は現実で可能か? とも思うがカラーコンタクトで多少はいじれるということで実装されている。そのくらいの遊びはできた方が、ゲームとして面白いだろう。一方で肌の色は、手を加えると若干不自然さというか違和感が出てしまうので、初期段階では見送られることになった。なお、化粧に関しては<ミリオンワールド>内でのアイテムや、美容院で対応しているのでデフォルトでは設定しない。


 これらの設定は<冒険者>の場合、ログイン時に課金チケットを購入することで再設定が可能になる。<旅行者>はプレイチケットにそれも含まれているという扱いなので、ログイン時に毎回イメチェンすることも可能だ。


「私は、いつもの髪型にしてください! ……あと色は明るめの茶色でお願いします」


「え~。弥生、似合ってるのにもったいないわね~。私は……このままでいいかな。眼鏡無しっていうのが新鮮な感じがするし。あ、視力は……」


「アバターの視力は皆共通で両目とも1.0に設定されていますので、大丈夫ですよ」


「じゃあ、私はこのままで大丈夫です。……そうだ、ねぇ、ソーイチ。あなた金髪にして髪をツンツンに立ててみない?」


「む? 俺は別に何でもいいんだが……なんだそれは?」


「あぁ! スーパーな感じで強そうかもな! ついでに瞳はグレーにしよう」


「よくわからんが……強そうならば、それでいこう」


 当事者と清歌は意味がよく分かっていないようだが、残りの三人は目配せをしている。微妙に悪だくみの香りが漂う光景だ。おそらく意味を分かってのことだろう、三人の想像したであろう髪型に若干のアレンジを加えて設定をした三森は、なかなかできたスタッフといえるだろう。


「じゃあ俺は……チョンマゲにしようかな」


「あら、ユージにしては思い切ったわね。まさか月代にするなんて(ニヤリ★)」


 絵梨の言葉に素晴らしい速度で反応した三森が、悠司のアバターを瞬時に月代プラス髷というお侍さん風にしてしまった。インナーとの違和感が絶望的なレベルである。


「……くすくす」「わはっ、いいじゃん悠司」「ぷっ、フフフ……」「ははははは」


 一同、大爆笑である。スタッフとして堪えるべき思っているのだろうが、三森も肩が笑っていた。


「違っ! 月代はいらん! そうじゃなく、後ろで括って垂らす浪人スタイルの方だ。ちょ、三森さ~ん。勘弁してください(とほほ)」


「ふふっ……、申し訳ありません。先日スタッフの間でサンプルの中で、この髪型を選ぶ人がいるんだろうかと話題になりまして……。これで、どうでしょう?」


 再度設定した髪型は、後ろで縛った髷に若干長めの前髪を両脇に垂らすという、いわゆる女性(乙女か?)向け漫画やゲームの中に出てくる侍スタイルだった。


「う~ん……結構カッコイイかも。悠司のくせに~」


「俺は髪を伸ばしたことがないからな~。この位のイメチェンはありだろ?」


 悠司は若干照れくさそうに、そう言って肩を竦めてみせた。自分でも意外と似合っていると思ったが、弥生にカッコイイと言われるとは思っていなかったのだ。


「では私の番ですね。髪型は現実と同じ感じでお願いします。色は黒で。瞳の色も同じく黒でお願いします」


「え~!」「……なるほど、そう来たのね」


「こんな……感じになりますが……どうですか?」


 黒髪に黒い瞳という純和風の姿になった清歌は、印象がかなり違うものになっていた。いつもの清歌の印象は神秘的で輝きを放つ感じだが、今の姿はより落ち着いた静謐さが感じられるようになっている。海外のお伽噺に出てくるプリンセスが、神社の巫女になった、と想像すれば分かりやすいだろう。


「なるほど~。うん、こういう清歌もいいね! あ、でもどうせなら前髪パッツンのお姫様にしない?」


「……こんな感じですか?」


 まっすぐに切りそろえられた前髪がおでこを隠すと、まさしく古式ゆかしいお姫様の髪型になっていた。


「ふふっ、こういう髪型もいいですね。では、私はこれでお願いします」


「はい。……これで設定は完了ですね」


 大型モニターにプログレスバーが表示され、それが100%になると“Complete”の表示が現れ、そして<ミリオンワールド>のロゴが表示される初期画面に戻った。


「さて、では次がある意味で今日の本題と言ってもいいですね。VR空間へ接続してのチュートリアルになります」


「ハイ!」「いよいよね!」「そうねっ!」「おう!」「うむ!」


 三森の言葉に、五人はテンションを上げるのだった。




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