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夜道を走る

作者: 三芳野

 久能川にかかる大きな橋がある。

 久能大橋と名前がついてるが実際の長さは300メートルほどで、大橋と呼ばれる橋の中ではまぁまぁの大きさの橋である。

 橋には街灯が有り、明るく通りやすいのだが、なにぶん田舎なので橋のたもとに暗がりが有り、夜など通るときには飛び出しがないか注意しないといけない。

 大学の別キャンパスに行くときには必ずここを通らないといけない。いつもはなるたけ人に頼んで車に乗せてもらうのだが、都合がつかないときには自前の自転車で通ることになる。

 その夜も別キャンパスから自転車で家路についていた。

 接触式のライトでは上り坂はきついなと思いながらこいでると、後ろから自転車をこいでるような音が聞こえる。ご同輩でもいるのかなと振り向くとだれもいない。

 前を見るとはるか前方に自転車が進んでゆく。

 不思議に思った。

 ライトをつけていないのはまだわかるが、こいでる様子もないのに橋を登ってゆく。

 そもそも橋の上は明るいのに暗くてはっきりと見えない。

 一瞬自分の目を疑ったが、すぐに見えなくなった。

 まぁ違法自転車でモーター付だったんだろうと自分を納得させてそのまま帰った。

 結局あれは何だったんだろうか。

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