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不思議な沼の話

作者: ほり
掲載日:2013/08/23

つまらないです。

ご注意ください。

隣の村には大きな森がある。

森には大きな館がある。

館は不思議。

僕には見えない。


僕の町には大きな沼がある。

沼には大きな何かがいる。

何かは不思議。

僕には見えない。


沼の何かは僕に言う。

「俺はお前を知っている。」

「お前のことを知っている。」

僕は答えてこう言った。

「僕はお前を知っている。」

「お前は何も知ってない。」

沼の何かはため息ついた。

「お前は何も知ってない。」

「俺すら何も知ってない。」

沼の何かは消えてった。


僕の家の窓から沼が見えた。

それは大きな蛇がとぐろを巻いたように、綺麗な円に尻尾をつけたような不格好な沼だった。

沼というにはひどく浅いが、それはやっぱり沼だった。

町の片隅に大きく広がる浅い沼。

底の見えない浅い沼。

浅い沼には何かいた。

誰にも見えない何かいた。

みんなはそれを怖がって、僕以外は近づかない。

学校からの帰り道。僕は沼を見に行った。

沼の隣にしゃがみ込み、僕は一人、呟いた。

「見えてるものこそ怖いのに。」


僕の声は沼の真ん中。

一番暗い、一番深い場所に吸い込まれていった。

辺りがふっと、暗くなる。

大きな雨雲が僕の上には広がっていた。

雨がポツポツ降り始め、大きな沼の水面に、大きな黒い影が浮く。

それは僕の独り言を、勝手に会話に変えてしまう。

そんな変わったそれだった。


それは僕にこう言った。

「見えないものはホントに怖い。」

「人の狂気がそうだろう?」

僕はおどけてこう言った。

「見えてるものはホントに怖い。」

「人と凶器がそうだろう?」

大きなそれはこう言った。

「お前はホントに変わってる。」

「子供のくせに妙なやつ。」

小さな僕はこう言った。

「お前はホントに変わってる。」

「何かのくせに妙なやつ。」


大きな何かは声を上げて笑った。

何かの笑いは地震を起こし、大きな沼を揺さぶった。

沼の何かは笑い続ける。

何かの笑いは地面を破き、大きな沼の形を変えた。

沼の何かは笑い止まない。

何かの笑いは雲を吹き飛ばし、大きな沼を光に晒す。

大きな何かは奇声を上げる。

何かの奇声は日照りを起こし、大きな沼は消え去った。

何かの姿も消え去った。


僕は一人で家に帰る。

大きな沼は消え去った。

僕は一人で眠りに落ちる。

なにかの姿は元よりなかった。


起きたらまずは窓を開ける。

家の窓から沼が見えた。

大きく浅いあの沼が。


世界は不思議に満ちている。

大きな森の話が非常に印象深い、と私の中で話題に・・・。

すいません。処女作だったものでつい・・・。

でも伸びない閲覧数の中で100近く読まれたのあれだけなんですよ。

で、ですね。童話もどきの作品が肌に合うのかと思いまして・・・。

要するに実験作でした。

実験に巻き込まれてしまった方々、本当にありがとうございました。

参考にさせていただきます。

あと、全く面白くもないのに付き合わせてしまって申し訳ございません。


ここから説明のようなものでございます。


ずばり言います。何かは「自分自身」です。

「沼に映る影」は「私の影」でした。面白くないですね。普通で。

あと、沼も見えません。沼が見えるのも僕だけです。

沼も「何か」もなくて、みんなが怖がってるのは、僕のことです。

幻覚を見続ける僕の話でした。

ホントに不思議なのは僕の行動というオチでした。


ここまで読んだ方いないと思いますが、お疲れ様でした。

と、同時にもう一度、ありがとうございました。


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