住人の掟
アーウィン達に出会ってから暫く歩くと、大きな扉があった。木目調の和のような洋風なようなよくわからない造りの扉だった。
そこに、迅刀も立っている。
「遅かったな。」
一言冷たい顔と言葉で言い放つ迅刀。
「・・・いやぁww」
と、少し冷や汗をかきながら迅刀から目を離す。
「・・・ごめんなさい。俺が、アーウィンさんに質問なんかするから遅くなったんだ。霊刀さんは、それに付き合ってくれてただけ。待っていてくれていただけ。俺が悪いから・・・。ごめんなさい。」
と、頭を下げる八雲
「そうか。まぁいい。これからは気をつけろ。では、中に入るぞ。中では無礼のないようにな。」
と、一言注意を付け加えて扉を開ける。
『ぎいいいいいいい・・・。』
と、扉の音が迅刀や霊刀・八雲のいる廊下に響く。
「・・・失礼します。」
と、静かに響き渡る迅刀の声。
「どうぞ。」
と、中から同じような静かな声が聞こえる。
「・・・八雲。入れ。」
と、迅刀が八雲を促す。
それに応えるように緊張した足取りで
「失礼します。」
と、迅刀の真似をしながら入って行った。
続いて、霊刀も同じように
「失礼します。」
と、入っていく。いつもの霊刀のアホさは全くない。
緊張した。しかし、しっかりとした声だ。
「迅刀。これで全員かな??」
暗くて顔は見えないが、誰か丸いテーブルの一番奥の誰かが厳粛な声で迅刀に問う。
「はい。」
と、即答する。
「そうか。では、みな。座りなさい。」
と、確認した後、三人をその声が座らせた。
「失礼します。」
と、霊刀・八雲・迅刀が言いながら座る。
「では。新しい住人の手続きを行う。」
と、一言大臣のような何か先ほどのテーブルの一番奥にいた人の付添のような人の声が響いた。
「では。八雲君・・・。といったかな??」
と、先ほどのテーブルの奥にいる人の厳粛だがほんのりと優しさを感じされる声に八雲はどぎまぎとしながら。
「はい・・・。」
と答えた。
「そうか。では。まず。私たちについて説明をしよう。」
そう言って、一番奥の人が立ち上がり、隣の大臣のような人にプリントのようなものを貰う。
「まず。私が、ここの村の村長兼裏組長の 堀田 昭三だ。よろしく頼む。」
と、一礼してから、順に隣の人たちを紹介し始めた。
「そして、私の隣にいるのが私の補佐役の