新しい住民 partone
「今日の新しい人はどういう人なの??」
霊刀はぶらぶらと歩きながら前にいる迅刀に尋ねる。
「そういう情報はお前のほうがもっているんじゃないか??」
そう言って前だけ観て歩く迅刀。
「いやいやwwほら、俺の情報の他にも迅ちゃん知ってる情報あったら欲しかったんだww」
そう言って笑う霊刀。
「俺がそういう情報を一切持っていないの知っているだろう。」
「まぁね~~。でもさ、ほらww最強な人かもしれないよ??そうしたらどうするのww??」
「・・・あほか。そんなものに負けないのをお前は分かっていて聞くのか??」
「うん。」
と、即答する霊刀。
「はぁ・・・。」
と、呆れ顔でその返事を聞いて。
「別に、本当に最強でも問題はないだろう。」
そう一言つぶやいた。
「ははっ。そりゃそうかww」
「これがある限り・・・。」
と、言って胸ポケットにひっついている危険察知センサーを見つめる。
「・・・・・・あのさぁ。迅ちゃんはさぁ・・・。本気で信じてるの??」
と、唐突に質問する霊刀。
「は???何がだ。」
と、尋ねる迅刀。
「だってさあ。。。あいつが作ったんだよ??本当に、阮さん(げん)とこまで行くっていう自信あるの??大体。この村じゃ。何が起こっても不思議じゃないんだからね??」
と、心配そうにする霊刀。
「はぁ・・・。霊刀。年上の人を馬鹿にするな。例え相手が無能でも、『あいつ』呼ばわりはいかん。せめて、亥伊達=禿増と呼んでやれ。」
と、よくわからない毒舌を吐く。
「・・・それさぁ、俺よりひどいからね??」
と、その意味を理解しつつ苦笑する。
「まぁ、なんでもいいさ。どちらにしろ。阮さんは助けに来てくれる。」
と、何故か信じた目をしていた。
「はいはい。そうですね。阮さん、本当ピンチの時の正義のヒーローってかんじだもんねww」
と、笑う。
そんな話をしていると、高い塀が見えてきた。
「そろそろ。・・・だな。」
そう言って迅刀が瞳を光らせた。
しかし、その空気を一発で壊す男が巳寺 霊刀だ。
この時も、一言。
「っていうかさぁ。そいつ、腹空いてるかなぁww??」
と言い放って悪い意味でも良い意味でも迅刀の緊張をほぐれさせた。