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辺りは冷たく、暗昧としていて、僕らはいつも光を見れる。小鳥の静まる夜だって、何にもない方が星が輝くだろう。
この愛が祈りなら、僕はもう全てを手に入れたのかもしれない。決して消えない魔法のような風景。
または、若さが普遍であればいいなと、ふと思う。僕らはいつか、この素敵なスノードームを去らなくてはならない。そして、お酒でも飲んで、中の綺麗な雪を眺めて、そんな予感さ。僕の予感はいつもその通りになってゆく。遠い昔に、あの一瞬がずっと続いてる今を見たように。
若さも消費の類であるか?ーーそんなことは無い、だろう?誰か、何よりも強い反駁をおくれよ。むろん、君というのはいつもその依拠すべき存在となるはず。しかしその恐ろしさ故に、僕は何かを感じてしまう。少なくとも今、若い僕にとっては、それは何よりも恐るべき低徊の入口にでもなろう。
大昔、僕の私淑する人は、僕のと同じような重大なもの、その為に大切なシャツを脱いだ。この純粋をいつまでも忘れぬために、そういってさよならを言った。