おっきいってことはいいことだね! いぇるふらうくんのはつこい。
文章をよ~く読んで想像してみると、物凄いことが……。
深く考えると精神衛生上よろしくないので、ファジーに脳内処理することをオススメします、orz
この世はとても広く、わたし達には遠く及ばない彼方にも国があり
きっと様々な種族の人々がいるのでしょう
我が国は、このあたりでも比較的大きな身体を持つ種族の集まりによって成される国です
世界はとても歪みやすく
時に今まで見たことも無い奇形の動物や植物があらわれたり
突然、生物の生態が奇形化するなど、頻繁ではありませんが、なくはないことでした
多いのは知能の低い生物の奇形化で
今までは対処できていた魔物が突然今までと違うものに変化し、対処できなくなってしまうこともあり
わたしは、それに指導者として対応すべく
物心つくかつかないかの幼い頃から、列国最高と称される魔導師を師に持ち
様々なことを学んできました
第二皇子ですから、それも好都合でした
兄はこの国の指導者として立つ予定ですから、
彼の命が損なわれるような事は、決してあってはならないのです
それは、いつもと何ら変わりのない、昼のことでした
その日、地中から突然、植物のようなものが各地で芽を出し
蟲のような巨大な実をつけました
魔物です
それらは、瞬く間に根を張り巡らせ、枝を伸ばし
熟れた実は、ぼとぼとと地上に落ちて人も家畜も見境無く襲い、
昼時だったこともあり、たった数時間で城下を火の海に変えました
部下を従え街中を走り回りましたが、とても人手は足りず
わたしの指示を受けた部下は一人二人と各地へ散っていきました
わたしは、蟲よりも樹を処理する方が効率がいいと考え、一人向かいました
その樹は、斬り付けても剣を溶かし
魔法を受けて身を崩すものの、攻撃を受けた部分を分離させ、すぐさま増殖を繰り返すのです
全体を一気に攻撃すればいいことは分かっていましたが、生憎とわたしには技術は兎も角としてもそこまでの魔力はありませんでした
今ここに師がいたならば、このような事態は一瞬にして片がついたでしょうに
至らない自分自身が酷く口惜しく感じました
万策尽きたわたしが触手の如く蠢く枝に足を捕らわれた時でした
突如周囲を影が覆い
凄まじい振動と衝撃を伴って、薄黄色の巨大な物体が目の前の樹を押し潰したのです
あまりの出来事に呆気にとられ、呆然とソレを見ていると
聞いたこともない言葉と共に、上空から巨大な布が舞い降り
その物体とわたしを覆い隠してしまいました
慌ててそこから這い出れば目の前には巨大な足があり
驚いて見上げれば、大きな女性がそこにいたのです
彼女は、この辺りでは見ない顔立ちでしたが、それでも大きさ以外は普通の、
それこそどこにでもいるような、普通の女性に見えました
わたしは礼を言うと共に、この事態の収束を計る協力を求めるべく
彼女に気付いてもらうため、布の上によじ登った時でした
急激に身体が持ち上がる感覚に、慌ててしがみ付きつつも
都合よく彼女に近づいた好機に師から教わった魔術を用い、彼女の言葉を操作しました
なんとか布に押し潰される事態は避け、隙間から這い出ると
彼女は濡れたような大きく黒い眼をまぁるくしながらわたしを見たのです
『……小人?』
呆然と呟く言葉に、思わず笑ってしまいそうになりました
わたしたち種族は、この辺りでも比較的大きな身体を持ち
小人などと称されることはおよそありえなかったからです
わたしがこみ上げてくる笑いを堪えながらも礼を言うと
彼女は何のことか分からなかった様子で、きょとり、と小首を傾げました
可愛らしいその反応に満足感を覚えると共に、手を差し伸べるようにすると
彼女はわたしの意を汲んでくれたのか、そっと手を差し出し、わたしをその肩に乗せてくれました
わたしを肩に乗せた彼女は、わたしに促されて視線を下に向けると
相変わらず不思議そうな顔をしながらも手に持った大きな布を畳み、それを樹を押し潰したものの上に置き
じっくりと観察するようにソレを見下ろすと、次第にその顔を青くしました
慌てて身を屈める彼女から落ちないように、その襟元にしがみ付いた直後
耳から頭へと突き抜けるような衝撃を感じ、わたしの意識は一度、そこで途絶えました
わたしの意識を引き戻したのは
暖かくも塩辛い、大粒の涙でした
わたしは、白く広がる布の上に横たわり、指先ひとつ動かせない有様でした
おそらく、彼女の悲鳴を受けた衝撃で鼓膜を破り、脳震盪を起こして気絶し
この布の上に落ちてしまったのでしょう
彼女が苦しそうに、悲しそうに、申し訳なさそうに、何事かを呟くのですが
なさけないことに、わたしの耳には、その言葉のどれ一つとして届きませんでした
彼女が何と言っているのかは正確には分かりませんでしたが、
何を言いたいのかはわたしにもなんとなくですが理解することはできました
そんなに心を痛める必要はないのに
泣かないで下さいと伝えたくても、その時のわたしにはその術がありませんでした
ですが、彼女がわたしを想って涙を流すのは
わたしの心に、ひっそりと薄暗い歪みを芽生えさせたのです
あの襲撃以来、彼女は囁くように極力小声で話し、
気兼ねなくわたしを肩に乗せてくれた時のように、自分から手を触れてくれることも無くなってしまいました
その上、ごくささやかな普通の生活を営むことすら困難を極め
常ならばもっと多くの食事を用意することもできたのでしょうが、あの襲撃の後ですから
とても彼女に十分な量の食事を摂ってもらうことなど出来ない有様でした
しかし彼女は気にしないでほしいと言い、ただでさえ彼女には少ない食事を遠慮までします
それに、人々が近づくことも避けていました
彼女は自分の挙動に常に細心の注意を払い、わたしたちを傷つけることのないよう森の焼け跡の開けた場所で、いつも身を小さくするように座っているのです
出来る限り動くのを控え、じっと…ただじっと、山のように静かに
わたしが国の復旧に手を貸してくれるよう彼女に頼んだのは、そのためでした
どうかもっと心を開いて欲しい
もっとわたしを必要として欲しい
それがわたしの望みでした
幸いにも彼女は押しにとても弱いことがわかり、わたしはほっと安堵しました
わたしが手ずから差し出せば、以前よりも食事をとってくれるようにもなり
わたしは彼女がわたしの手無くしては生きていけないかのような錯覚すらも感じ
仄暗くも甘美な…得も言われぬ程の歓喜を得たのを、
……今でもはっきりと覚え、今もその興奮は冷め遣りません
彼女がここへ来て半年も経つ頃には、
だいぶ環境の変化にもわたしにも慣れてくれたようで、最初は取り繕った笑顔をしていた彼女も
次第に心から笑ってくれるようになっていました
この頃になると、お互いの世界の話や、自分たちのことを話すようにもなり
彼女の境遇を想像できてしまうほどのこぼれ話を彼女からさりげなく得ることもできるようになっていました
それを機に、今まではそれとなくほのめかす程度だった言葉も直接的なものに変えてみたのですが
彼女の故郷での話から察するに、どうやら彼女はそういったことには縁の無い生活を送っていたらしく
まったく通じませんでした……
というか、恐らくこの体格差のせいでしょう
愛に大きさは些細なことだというのに
男心を弄ぶなんて、悪い人ですね
「ねぇまだ? もう食べカスとれた??」
「まだです、ああこんなところにも」
口元を綺麗にして差し上げると称して先程から接吻けを繰り返すのですが
彼女の眼の位置からはわたしが何をしているのか見えないようで、それが残念でもありました
そう考えると少し不便にも感じます
ところで、最近特に良い事もありました
わたしの誠心誠意の愛もあって、彼女は痛みを感じなくなったのです
ここ二週間ほど頑張った甲斐があったというものです
元々、わたしたちの体格差ではそこまで痛むものでもなかったのでしょうが
痛みは無いに越したことはありません
師の教え通りならば程なくわたしたちは類稀な宝を得ることでしょう
それにしてもよもやこのわたしが愛を語ろうとは、
バテューストが新婚だった頃、散々からかったりしたものですが……
子供のするようなたわいもない悪戯ですから、勿論許しますよね?
まさか今更大人気ないことを言ったりしませんよね、ねぇバテュースト?
「まだ? そんなにいっぱいついてるの??」
「はい」
そんな困った顔をしないで下さい鈴子さん
縋るような眼でバテューストや他の人を見るのも程々にしておいて下さいね?
でないと彼らを虐めたくなってしまいますから
ねぇ?
殿下恐ぇぇえええええええッ!!!
鈴子の視点とイェルフラウの視点で違いがあるというか、彼女と彼の視点であったり無かったりする場面もありますがそれもご愛嬌
接吻はホントは送り仮名にけをつけるのは正しくないんですが、見かけなくも無い表現ですし
ルビでくちづけと入れないといけないのもなんだかなぁということで送り仮名採用
ルビも送り仮名もないと素でせっぷんって読んじゃいそうですしな、ははは
…俺語録少ねぇぇorz
ところで最後のほう、一体どうなってんの?
という想像をしてしまいますが、できることといったらね、うん
それしかないでしょう
というかその為のR15タグなんですよねorz
さて、そろそろどこかの検索サイトに登録してみようかな




