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おっきいってことはいいことだね! そのに。

トイレ事情とかは色々察してくださいな、でもそこはファンタジー、ファンタジーですからね、ファンタジーに脳内処理してください、頼むよホントorz

それでも知りたい人は後書きを読まれたし。

「はい、鈴子さん」


「あの……」


「はい」


「あたし今、手は汚れてないんだけど」


「はい」



素敵な笑顔ではいと返事はするものの、一向に手を引っ込める様子もなく

大きな籠にモップの柄みたいな取っ手のついた、スプーンの代用品で

いっぱいに盛り付けた果物を差し出すイェルフラウ殿下


すっかり食べさせてもらうのが習慣になっちゃって

あれですか、あたし珍獣ですか、超大型犬……みたいな




ここに来てそろそろ半年くらいかな

殿下の言葉遣いも心なしフレンドリーに……いや、フレンドリーになったんだよ?

前は鈴子様だったのが鈴子さんになったし

彼にとっては普段使いの丁寧語っていうの?

うん、まぁそんな感じで、ここのこと色々教えてもらったり

あたしの世界のこと教えたり、家族の話とか



『では、鈴子さんは向こうに帰ってもお一人なんですか』


『うん、でももう慣れたし、寂しくないよ』


『安心してください、わたしがずっとお傍にいますから』


『え?』


『幸い、わたしは第二皇子ですから、この国は兄に任せれば問題ありません

 ご一緒させていただきます』



えぇぇ?!

ちょ、元の世界についてくるったって、どうするの??

色々大問題だよ、病気になったり怪我なんかしたりしたらどうしたらいいの、獣医さんとこへ連れてくの?!

いやでも何かの秘密結社とかに目をつけられて、誘拐されて解剖とかされたら一体どうしたら?!

家の中で遭難したら?、野良犬や野良猫に食べられたら?、近所の悪ガキに捕まったら?!



ひぃぃ恐ろし過ぎる!



あ!、着る物もない!! 身長10センチそこそこじゃ人形用の洋服なんて大きくて着れないじゃない

そもそもサイズが合っても、おそらく横幅が無理

だって10センチくらいの人形っていったら大抵二頭身とか三頭身だもん……もしやあたしが縫うの?!

いや、無理無理無理無理無理

ボタンくらいなら付けられるけど、服は無理でしょ、しかもそんなミニマムなのは!


確かに殿下は、等身から察するに、あたしと同じレベルに大きくしたと考えたら

長身で、美形で、頭も良くて、気遣いの人で、話によると凄い先生の教え子だけあって強くて、しかも第二皇子という血統書付きで

すごくいい物件だろうなってゆーのは分かるけど、全部、大きさが一緒だったらの話じゃない?


無理でしょ、いくらなんでも




なんて慌てたもんだけど、今の状態を考えると、ペットの安否を気遣ってるんだろうな彼は、うん

勇者がペットって凄いなおい、超血統書付き…いやあたし雑種だけど

ってゆうか物凄く甲斐甲斐しいよ彼は


政務に行ってもすぐ帰ってくるし、仕事を持ってきたり

ご飯の時間を欠かさないのはもちろん、デッキブラシのようなもので歯を磨いてくれようとしたのは流石に全力で拒否したし

トイレの時は無防備ですから、とか

水浴びの時に何かあったら大変ですから、とついてこようとしたのも全力で拒否したけど

添い寝は絶対譲れません、と自分の政務と食事を絶ってのダブルストライキが始まった時は、小人さんたちが揃って全力土下座してきたので渋々折れた……


だって王様や王妃様や皇太子とか宰相とか、偉い人に土下座されたらさぁ



ごめんなさいってゆうか、生まれてきてごめんなさい!!




って思うじゃない、日本人なら!

…そんな小心者はあたしだけかもしれないけど……




物凄い理不尽を感じながらももぐもぐ給餌を受けるあたしを満足そうに見上げるイェルフラウ殿下と、もう一人……


あたしを何時も気の毒そうな眼で見上げる小人さんがいた

彼はバテューストさん、護衛兼政務補佐ということで、殿下の傍に常時待機の人だ

じっと見ていると、すごーくわざとらしく眼を逸らすの……

気まずそーに、そろそろーっと眼を!!


いや助けてよ!

あなたお目付け役でしょうが!!


でも我が身が一番かわいいのはどこの世界でも一緒らしく

彼は、絶対あたしと眼を合わせることはなかった……


一度、王様や王妃様に彼に自重するように言って欲しいと頼もうとしたこともあるんだけど

彼らも、ものすごーく哀れそうな眼であたしを一瞬チラ見したあと、

やっぱりそろそろーっとわざとらしく眼を……どこの世界も世知辛いな、こんにゃろめ!





「ごちそうさま、もういいよ」


「しかし、まだありますよ」


「それは殿下たちが食べて、あたしばっかり食べてたら悪いもん」



ほっといたらこの人は自分の分まで食べさせようとするから気をつけないと

うっかり潰したら大変だから、あたしから彼らに触ることは絶対ないけど

手前に差し出してあげるくらいはできる


そんなことをすると、やっぱり彼は困ったような笑顔を返してくれるのだけれど




「そういえば、鈴子さんがこちらへ来てもう半年ほどでしょうか

 あなたをちゃんと診れる医師がいればいいのですが……

 どこか具合の悪いところはありませんか?」


「ううん、大丈夫

 この前までちょっとお腹が痛かったからアレかな、とか思ったんだけど、何もなかったし」



便秘の話に聞こえるけど、これくらいならいいでしょ

ここまで大きさの差があると、恥じらいもなにもないよ、そりゃ

それに、恥ずかしがって黙ってたら大変なことになるかもしれないし

このさい、そんなこと気にしてらんない



「おなか…ですか、どのあたりの? アレとは??」


「え…ぁー……」



流石にそこまでは言いたくない



「鈴子さん」


「……下腹です」



素晴らしく爽やかな笑顔で凄まれるとさぁ!

怖いよ殿下!!



「どんな風にです?」


「えー…あの、朝になるとじんじんしてたんだけど……

 でもね! 最近はなんともないの!! ぜんぜん大丈夫!!!」



恐らく、生理になりそこなったんだと思う

しかしあたしのその答えのどこがそんなに嬉しかったのか

イェルフラウ殿下は、そうですか!、と

この世の春が来たような笑顔で満足そうに頷き


その後ろでバテューストさんが、あたしを凄く不憫そうな眼で見てほろりと泣いた……





なんで?

トイレはほら…猫を想像して下さい、猫みたいに……ね?

ね?じゃないだろ、とは思うけど、そうとしか言いようがないというか…


秘境まで早足で歩いていって、猫みたいに…としか言えませぬ、ごめんなさいorz


最初15cmだったところを10cmくらい、と修正しました

東武ワ●ルドスクウェアの人の模型は25分の1なんだそうで、それを考えると15cmというのは25を掛けると、我々のサイズに換算した時、凄いことになることが発覚orz


背を高く見積もったとしても大体7~8cmそこそこという数字を割り出しましたが、

鈴子は定規を持っていないので、単純に10cmくらい、と表現してみました

すいません、ほんとorz

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