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あなたはずっと私の心の中にいる  作者: 田鶴


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41.二度目の妊娠

エイダンはステファニーの実家エスタス公爵家の伝手で急いで避妊用の薬草茶を手配したが、入手できたのはブライアンによる暴行から3日目だった。


それから2ヶ月、ステファニーは月のものが来ないことと、アーサーを妊娠した時と同じような体調の変化に気付いた。エイダンの子だったらうれしいが、これがまさかブライアンの子だったら・・・そう思うと2度目の妊娠も喜ばしくなく、エイダンに妊娠の可能性を言い出せなかった。


あの暴行以来、また男性が怖くなったと言ってエイダンとも寝室を分けており、夜の夫婦関係もなかった。それでエイダンは妻の体調の変化に気付くのが遅れたのだが、あの暴行から3ヶ月も経つとステファニーのつわりが酷くなって流石にエイダンも気付いた。


「ステファニー、もしかして妊娠しているのか?」


「まだ医師に診てもらっていませんが、多分・・・」


「医師を呼ぼう」


「でもこの子はもしかしたら・・・」


「言わなくていい。この子は私達の子だ」


エイダンはステファニーの手を思わず両手で包みこんでいた。


「あっ、ごめん。触られたくなかったよね」


「いえ、大丈夫です。ありがとう」


ステファニーの目から涙が溢れ出てきていた。


それから約半年後、ステファニーは出産し、赤ん坊は二コラと命名された。金髪に近い茶髪に茶色の瞳のかわいい女の子だった。エイダンもブライアンも明るい茶髪に茶色の瞳で、顔も似ているので、今の医療水準ではどちらの子かわからないままだったが、エイダンは自分の娘としてかわいがった。


一方、エドワードはステファニーの動向を王家の影に密かに探らせていた。ステファニーが夫エイダンと契りを結んだことや、ブライアンがステファニーを強姦したことを知り、怒りと嫉妬で目の前が真っ赤になった。その後、ブライアンが罰として軟禁されたものの、形ばかりで警備の穴をくぐり抜けて比較的自由に外出していることや、エイダンがエスタス公爵家にこの強姦事件を秘密にしていることを追加報告で知って怒りをますます強くした。エドワードは、それをきっかけにステファニーをアンヌス伯爵家に置いておけないと考えるようになった。


エドワードとユージェニーの閨は相変わらずうまくいっているとは言えない状況だった。それどころか、閨が2人の関係をぎくしゃくさせる1番の原因だった。結婚当初、閨は週1回、2ヶ月目からは月に1回になったが、そのうちにどちらかが病気だったり、公務だったりして2、3ヶ月に1回に減っていた。しかもエドワードがユージェニーに挿入できないこともあって、実質的に半年に1回子作りができればいいほうだった。だが両方とも相手に内緒で避妊していたから、それすらも実は意味がなかった。でも月に最低1回の2人だけのお茶会は夫婦のコミュニケーションをとるために結婚当初から続けていた。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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