37.本当の夫婦*
エイダンはステファニーの頬に両手を添えて見つめた。
「君と本当の夫婦になりたい」
「ええ、わ、私も・・・」
エイダンの顔は真っ赤に染まり、喜色満面になった。膝裏にぐっと力がかけられてステファニーの身体がふわっと空中に持ち上げられた。不安定な姿勢になってあわててエイダンの首に腕を回したステファニーも耳まで真っ赤になっていた。
エイダンは、ステファニーを寝台にそっと横たえ、彼女の両脇に手をついて上から見つめた。
「愛してるよ」
エイダンはステファニーに宝物のようにそっと口づけた。エイダンのキスは徐々に深く強くなってきた。それにつれてステファニーの気持ちはふわふわと上昇していく。それが快感なのか、それとも多幸感なのか、愛のある唇へのキスをしたことがなかったステファニーにはわからない。貞節に厳格な教会の力が強いこの国では、いくら婚約者でもエドワードとは手や額、頬へのキス止まりだった。
エイダンのキスが深くなると、これが本当のキスなのかとステファニーは驚いた。エイダンはステファニーにキスの嵐をお見舞いしながらドレスを脱がし、彼女の裸体に見惚れた。だがステファニーは穢れているから見ないでと恥ずかしがった。
「穢れてなんていないよ。君は美しい。俺の愛する妻だよ」
「でも恥ずかしいわ」
ステファニーはエイダンの愛撫を受け続け、そこから来る刺激に怖くなった。
「怖がらないで。心配いらないよ。これが愛のある交わり、気持ちいいってことなんだよ」
2人は身体を繋げられたが、エイダンはあまりに興奮していてすぐに絶頂を迎えてしまった。
「ごめん、もっと気持ちよくしてあげたかったのに」
「気持ちよかったわ」
「本当に?今度はもっと頑張るよ」
「フフフ、頑張らなくても愛があれば気持ちいいわ」
丁度その頃、2人の寝室の前で血がにじむほど拳を強く握りながらブライアンが棒立ちになっていた。エイダンとステファニーは、寝室の前で彼らの嬌声を盗み聞きしていた者がいたなど露知らず、裸で抱き合いながら幸せを感じていた。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ブックマーク、いいね、評価もありがとうございます。




