74話 スレシス村防衛線 拒絶
「お、おい聞いたか、村が襲われてるって!」
村の中心部。テオによる召喚師の勉強会が行われた講堂のある建物に、スレシス村の召喚師達が集まっていた。
「あ、ああ。なんでも、『召喚師解放同盟』とかいう連中が村を襲ってるとか」
「なんだ、その名前。召喚師を解放する?」
「召喚師のテロリスト集団だって聞いたぞ」
「ええ……迷惑極まりないじゃない。私達までとばっちりを受けそう」
報告を受けた召喚師達が、思い思いに文句を言い始める。
「とにかく、我々は加勢に行こう。この村を守るんだ!」
「ああ! 今の俺たちなら充分に戦えるはずだ!」
「せっかく家族とも仲直りできたんだ。今さらこの村を潰させるもんか!」
テオ達の指導を受けて、召喚師達も自信が漲っていた。
召喚モンスターの性質を覚え、補助魔法の使い方を叩き込まれ、討論を通じて召喚モンスターの戦術的な運用法も学んできた。今の自分達であれば、もはや他『クラス』の戦士たちに劣らない戦いができるはずだ、と。
「――あいや、ちょっと待っておくんなせえ」
皆がやる気で沸き立つ中、無粋な横やりを入れる男が現れた。
皆がその声の方向へ一斉に振り返る。
建物の入り口に立っていたのは茶色いギャンベソンを着込んでいる、黒髪の逆毛男。
「誰だあんた? 見ない顔だが」
「へっへっへ。なあに、旦那がたと同じ召喚師でさあ。ま、件の『召喚師解放同盟』ってとこのでやすがね」
その言葉を聞いて、村の召喚師達が一斉に殺気立つ。黒髪の男がギャンベソンを脱ぎ捨てた。その下には、召喚師であることを示す緑ローブを羽織っている。
「て、てめえがテロリスト集団の!」
「もうこんなとこまで攻めてきたっていうの!」
「皆さん、取り押さえましょう!」
だが黒髪の男、ジェルクはまあまあと召喚師達を押しとめるようにやんわり両掌を突き出す。
「落ち着いてくんなせえ。別に我々『召喚師解放同盟』は、旦那がたに敵対してるわけじゃあねえんでさ。むしろ、旦那がたを救いにきてやったんですぜ」
「……救いに?」
胡乱げな表情で一歩前に出てきたのは、スレシス村の召喚師を統括していた男だ。
「ええ。旦那がたも、この村の連中には酷い目にあわされてきたんでやんしょう? 我々『召喚師解放同盟』は、そういう虐げられた召喚師達を救い出すために、他の『クラス』連中と事を構えてるんでさ」
「……」
「他『クラス』の者どもは、腐ってますぜ。モンスターを封印するために召喚師を必要としときながら、あっしら召喚師を蔑ろにし続ける。旦那がただって、相当苦労をしてきたでやんしょう?」
と、静まり返った場を見回すジェルク。黙り込んでいる召喚師達を前に何を思ったか、うんうんと頷きながら続けた。
「だからあっしらは、旦那がたをここから連れ出しに来たんでさ。あっしら召喚師解放同盟に迎え入れるために、ねえ」
「迎え入れる、とは?」
「ええ、ええ。なんせあっしら召喚師解放同盟にゃ、召喚師しか在籍してませんからねえ。召喚師でない者を消し去り、召喚師による、召喚師のための世界を作り上げる。それが、あっしらの悲願なんでさ」
「……召喚師でないものを消し去る、だと?」
「ええ。旦那がたも腹が煮えくり返ってるでやんしょ? この村の連中に。一緒にそいつらに復讐してやりやしょうぜ。この村の連中を皆殺しにすりゃあ、気持ちいい。それはあっしが保証しますぜ」
と、両手をこねくり回しながら提案するジェルク。しかし召喚師達を統括する男は、ジェルクを睨みつけながら問いかけた。
「……召喚師達の、家族達はどうなる」
「は? 家族達? どうなる、と言いやすと……?」
「この村には我々召喚師達の肉親も過ごしている。彼らをも、皆殺しにするなどとは言うまいな?」
だがその問いに、ジェルクは小馬鹿にするような表情で鼻を鳴らした。
「……仰る意味がわかりやせんねえ。旦那がたを見捨てた家族なんざ、生きる価値ありやすかい?」
その返答に召喚師達が総毛立つ。そんな様子に気づかないのか、恍惚とするように目を閉じたジェルクはへらへらと言葉をつづけた。
「どうせなら、ご自身の家族を殺してやりたいたぁ思いやせんかい? 召喚師になった途端、手のひら返しするような連中だ。殺しゃあ、さぞすっきりしやすぜ?」
と、片目を開いて召喚師達を見やるジェルク。
そんな彼の目に映ったのは――
「ふざけるな! 今さら俺たちの家族を殺すだって!」
「何よ! 召喚師を救うなんて言っといて、結局テロリスト集団じゃない!」
「先日やっと、家族と仲直りできたんです! やっと一緒に、ご飯が食べられたんです! それなのに殺すなんて、酷い!」
彼の予想とは違い、ジェルクを糾弾するような視線と罵詈雑言の嵐だった。
「な、何を言ってるんでやすか。旦那がた、家族が憎くねえんですかい?」
狼狽え、たたらを踏んでしまうジェルク。
「そんなわけあるか! なんだ、勝手に人の気持ちを捏造しやがって!」
「ようやく掴んだ、我々召喚師の希望。何故今さら、手放す必要がある!?」
「帰って! 帰ってよ! あたし達は家族を……この村の人たちを殺すことなんて、望んでない!」
召喚師達から、何一つ共感を得られないジェルク。驚愕と怒りで、ふるふると震えながら俯いてしまう。
そこへ、彼の背後にある入り口からもう一人の男が飛び込んできた。
「――みんな! ……な、ジェルク様!?」
「ライアン!?」
入ってきたのは緑の長髪を後ろで束ねている男。ライアンだった。ジェルクの姿を確認し、思わず後ずさる。
召喚師達を統括していた男が、驚愕してライアンに呼び掛けた。
「お前、生きてたのか!」
「ライアン!」
「ライアンさん!」
「え!? ライアンが!?」
ライアンの登場に、召喚師達が活気だった。
一方ジェルクが居た衝撃から立ち直ったライアンは、久々に顔を見せる召喚師達の表情に瞠目する。彼がこの村を見限る前までは、目が濁り、暗い表情だったはずの召喚師達が、見違えるように明るく生気の篭った目をしていたからだ。
「……ま、ちょうどいいかぁ」
そこへ、ジェルクがライアンに顔を向けながら、青筋をひくつかせた笑顔を向ける。
「ライアン、命令だぜ。ここの召喚師どもは、腑抜けの集まりだぁな。こいつら皆殺しにするから手ェ貸しなぁ」
「……!」
ジェルクの命令に、顔を青くするライアン。そんな二人のやり取りに、召喚師達が口々に叫び出した。
「な……おいライアン、どういうことだ!?」
「何ですかライアンさん!? まさかこの男と知り合いというのでは!?」
慌てるライアンだが、覚悟を決めるようにギュ、と目を瞑ってからジェルクに言い放つ。
「……断る、ジェルク! オレはもう、お前たちの一員はやめたんだ!」
その言葉に召喚師達がざわめいた。そんな中、ジェルクが怒りを抑えるような声でライアンへ言い放つ。
「ライアン……まさか、あっしらを裏切るなんていうつもりかい? ええ?」
「……俺は、目が曇ってた。ダスティンにはめられて、こんな村はもうどうでもいいと思ってた。でも、違ったんだ!」
そんな二人の言い争いに、召喚師を統括していた男がライアンに目を向けて問いかける。
「ライアン。まさか、よりによってお前が召喚師解放同盟とやらに……」
「……すみませんでした。でも、オレはもう、目が覚めました!」
と、キッとジェルクを睨みつけ、啖呵を切るライアン。
「もう、あんた達召喚師解放同盟に、故郷の村を襲わせるなんてさせない! 皆さん、手を貸してください!」
そんなライアンから目を逸らし、チッ、と舌打ちしたジェルクがその場の者達を睥睨した。
「……あっしがどんだけ苦労したと思ってるんだかね。根気よくあのダスティンの野郎にへこへこして取り入って、あいつを誘導してやったあっしの努力は、どうしてくれるんでしょうかねえ、ええ?」
「貴様が、ダスティンを唆していたのか」
召喚師を統括していた男がジェルクへガンを飛ばす。ジェルクは開き直ったように、唾を吐きながら彼らを罵倒した。
「ええ! 人が旦那がたを救い出すために、必死こいて動き回ってやったってのに! あっしらがこの村に出現するモンスターを掃討して、村の死人を減らして! そうしたらこの村の連中、案の定旦那がたを見下し始めやがったでしょう!? 召喚師じゃない連中なんざ、その程度の輩なんでさあ!」
「な……貴様ら、意図的に村の連中を煽ったのか! 彼らが我々召喚師を見下すように!」
「連中の本性を見せてやったんでやすよ! 悔しかったでやんしょう!? 遠慮なく殺したくなったでやんしょう!? 旦那がたが村の連中を殺しやすくするように、苦労して手引きしてやったんでやすよ! そんなあっしらの努力、どうしてくれるんでやすかね、ええッ!?」
目を血走らせ狂ったように叫び散らすジェルク。彼は、召喚師解放同盟のマッチポンプを自白したのだ。
そんなジェルクを前に召喚師達は全員身構えた。希望を取り戻していた彼らが、そんなマッチポンプに従うはずもない。彼らの顔には、一様に怒りが燃えている。
「村の者達が我々を見下したのは、お前たちのせいではないか! 何が、苦労して手引きだ! 何が努力だ! 貴様のような狂人の言い分に、我々が従うと思ったのかッ!!」
召喚師を統括していた男がジェルクを恫喝する。村の召喚師達も、怒りをあらわにジェルクを睨みつけた。
ジェルクはピクピクとこめかみを引き攣らせ、震える声で呟く。
「……もう、いいでさ。旦那がたを救おうとしたあっしらが、バカでやした。今この場で、あっしがその腐った息の根止めてやりやさあッ!」
ギョロリと召喚師達を睨みつけながら、入り口のすぐ近くまで後退して召喚師達に手をかざすジェルク。それを見た召喚師達が、一斉に数歩下がりながら身構えた。
「【合獣キマエラ】、召喚!」
ジェルクがかざした掌から大きな紋章が出現する。その中から、生物を醜く組み合わせたような獣が姿を現した。
まるで象ほどの大きさがありそうな、獅子の胴体と四本脚。しかし頭の上半分とたてがみがあるはずの場所には、巨大な羊とトカゲの頭が生えていた。尾もまるでヘビの尻尾のような緑色の爬虫類の尾。頭の下半分は辛うじて獅子のような形をしていると思いきや、開いた口は横まで大きく裂けて禍々しい牙がびっしりと並んでいる。
上級モンスター、『合獣キマエラ』。
「――『合獣キマエラ』だ! 皆!」
統括していた男が叫ぶと同時に、召喚師達が一斉に手を前にかざし召喚を始める。
「【ミノタウロス】召喚!」
「【ガルウルフ】召喚!」
「【砲機WH-33L】召喚!」
だが、それらのラインナップにジェルクが狂ったような笑い声をあげた。
「所詮あんたがたは、その程度でさあね! 【行け】!」
と、合獣キマエラに命令を下すジェルク。しかし、召喚師達は待っていたかのように一斉に補助魔法を唱えた。
「【火炎防御】!」
「へっ?」
各々の召喚モンスターに、火炎を防御し跳ね返す補助魔法をかける。彼らのその瞬間的な判断に、ジェルクが目を剥いた。
ジェルクの合獣キマエラは、そのトカゲの口から猛烈な炎のブレスを放つ。
しかし、最前線に立っているミノタウロスに命中したかと思ったその炎のブレスが、まるごとそのまま跳ね返って合獣キマエラ自身を飲み込んだ。あわててジェルクが飛び退き、炎ブレスの圏外へと下がる。合獣キマエラは炎のブレスで攻撃するが、自身は火炎に耐性を持たない。体が焼かれ、ブスブスと煙をくすぶらせながらよろめく合獣キマエラ。
「こ、のッ……【跳躍爆風】!」
ジェルクは火炎防御を使うことも忘れ、歯噛みしながら合獣キマエラを跳躍爆風で召喚師達の中央へと放り込んだ。
だが、召喚師達の動きは素早かった。すぐさま着地点から一斉に離れるように移動し、その場に残ったのは召喚モンスター達だけだ。着地と同時に合獣キマエラが放った炎のブレスはしかし、近場の召喚モンスターに当たる直前で跳ね返され、またしても合獣キマエラ自身を焼く。安全圏へと移動していた召喚師達には掠りもしない。
「な……なんで……」
ジェルクは先ほどまでの勢いを失い、またしてもたたらを踏む。咄嗟に下がったライアンも、口をあんぐりをあけて召喚師達の動きに目を見張る。
ジェルクは不気味なものを見る目で、スレシス村の召喚師達の動きを見ていた。
なぜ、あんなすぐに火炎防御をかけることができたのか。跳躍爆風で跳ばした時、なぜこうも手際よく離れることができたのか。
普通の召喚師ならば、火炎攻撃モンスターが出てきたなら反射的に耐火モンスターを出してしまうだろう。だがその場合、こういう閉鎖空間ではモンスターが炎でダメージを受けなくても、その背後に立つ召喚師が炎に呑まれてしまう。
だが火炎を反射する火炎防御ならば、炎ブレスもまるごと反射してしまえるので背後に立っている召喚師は安全になる。
極めつけは、跳躍爆風に対するあの素早い反応だ。ただモンスターをジャンプさせるだけの、単純な魔法。普通の召喚師ならば何の役にも立たないと一蹴し、どの程度跳ぶかは知らないはず。なのに彼らは、飛距離を知り尽くしているかのように適確に反応していた。
ジェルクは、薄ら寒さを覚えた。
『こういう状況ではこう動く』と、あらかじめ想定でもしていない限りはできないような、鮮やかな召喚師達の動き。
まるで自分の手の内が読まれているような、この奇妙な感覚。
ジェルクにも覚えがあった。そう、街道で騎士隊の馬車を気晴らしに襲い、『マナヤ』らしき人物と戦った時だ。一手も二手も先を読まれているような、背筋が寒くなる戦い方。
「……冗談じゃねえや!」
慌てて踵を返して建物から走り去っていくジェルク。こんな不気味な連中と戦うなどまっぴらごめんだ。そう言わんばかりの、鮮やかな逃げっぷりだった。
「あっ、待て!」
「そいつを逃がすな!」
と、召喚師達の数人がジェルクを追って建物を飛び出していく。すでに合獣キマエラは召喚モンスターに一方的にタコ殴りにされ、倒されていた。
「落ち着け! あの男の追跡は今の数人で充分だろう! 他の者達は村各所の警戒と、南東の防衛線に援護へ向かえ!」
召喚師を統括していた男が、冷静に状況を分析して指示を出す。
召喚師達が何人かでグループになり、それぞれの持ち場を手際よく決めていく。そんな、知らない間に大きく様変わりしたスレシス村の召喚師達の動きに、ライアンは茫然としているしかなかった。
そんなライアンに、統括している男が声をかける。
「ライアン。お前は、召喚師解放同盟に入っていたと言っていたな」
「……はい。申し訳ありません。責任を取って、オレは――」
「よし、ならば召喚師解放同盟の顔ぶれを、お前は知っているはずだな」
「は? え、えっと、はい、知ってますが……」
さして怒っている様子のない男の返事に、ライアンは目を瞬かせる。
「ライアン、お前は村の中を巡回するチームに入れ。先ほどの男のように、召喚師解放同盟の連中が村の中に侵入して来ないとも限らん。連中の面を知っているお前が頼りだ」
「……あ、あの」
「詳しいことは後で聞く。今は、連中の顔を知っているお前を遊ばせておくような余裕は無いのだ。責任を感じているなら、働きで返せ!」
「……はいッ……!」
涙ぐみながら首を縦に振るライアン。そんなライアンの肩を叩き、男は南東の防壁へと加勢すべく外へ飛び出した。
「――ライアンさん!」
と、ライアンの背後から声をかける少女。ティナだ。
「……ティナ」
「ライアンさん……良かった。生きてて、良かった……っ!」
彼へと近寄り、顔を手で覆って涙を流してしまうティナ。
そんな彼女に、ライアンはバツが悪そうに頭を掻く。
「す、すまなかったティナ。心配をさせてしまったようで……それに、オレは……」
「いいえっ、ライアンさんが、居なくなっちゃって……っ、私達、折れちゃったんです……っ!」
しゃくりあげながらも言葉を振り絞るティナ。
「でもっ、マナヤさんが来てくれてっ、私達……諦めずに、済んだんです……!」
「マナヤさん、か……」
ティナが呼んだその名前に、ライアンはあの洞窟で見た金髪の少年の顔を思い出す。
かつてライアンはこの村での召喚師の不当な扱いに憤り、評判を立て直そうと召喚師達に呼び掛けた。召喚師になったばかりのティナは、ケイティに拒絶されてしまったばかりだったこともあって、そんなライアンに賛同した。
けれど、ライアンがどんなに頑張ろうとしても結果は出なかった。あまつさえライアンはダスティンに目を付けられ、彼にはめられてしまった。
そんなライアンができなかったことを、『マナヤ』は成し遂げてしまったというのか。
「情けないな……オレは」
自身の無力さに歯噛みするライアン。
しかしそんな彼の腕をティナが取り、彼の顔を覗き込む。
「大丈夫です。ライアンさんの意見は、正しかったんです」
「ティナ?」
「後で、ライアンさんのご両親に顔を出してあげてください。……ライアンさんが死んでしまったと聞かされて、ずっと泣いてたんですよ」
「父さんと、母さんが……」
涙でどんどん目が滲んでいく。ぱたぱたと、雫が床に落ちていく音が聞こえた。
自分の両親は、自分のことを思ってくれていた。自分の死を知らされた両親が、悲しんでくれていた。自分の両親は、自分を見放してなどいなかったのだ。
そんな彼の肩を、別の召喚師が叩いた。
「ライアン、お前は俺たちの班だ。召喚師解放同盟の連中が居たら、教えてくれよ!」
「……ああ、わかった!」
ライアンは涙を拭い、彼らへと向き直る。だが、ふとその顔が曇った。
「……ただ、その」
「どうした、ライアン?」
「……召喚師解放同盟には、オレ以外にも加入したがってた人たちがいるんだ。死んだと思ってた、この村所属の召喚師達が」
「……そう、か」
「彼らがここに来るか、わからない。もし、彼らを見つけたら……」
「その時は、その時だ。まずは出会ってみないと話にならない。……行くぞ」
少し胸のしこりを感じながらも、彼らは覚悟を決めて建物を走り去っていく。
召喚師解放同盟側についた、この村の召喚師達。彼らがどのような行動に出るか。
彼らがこちらに戻ってくるか、それとも敵対したままになるか。もしかしたら、一緒にこの村を襲ってくるかもしれない。
だが、その時は召喚師達の手で決着をつけなければならないだろう。




