おっぱいをつねる
声を漏らしたのは、私だった。みこではない。妹のおっぱいを触る背徳感と感触の気持ちよさについ、漏れてしまったのだ。
私のがむにゅう、だとしたら……みこのはぷにゅう、という感じだ。私と比べたら……たしかに弾力はある。けれどかたいと表現するにはほど遠い。
なんどか、もんでみる。ぷにゅぷにゅ……にぷにぷ……ぴにゅぷ……ぷもぷも。
ああ……すきだ。ずっともんでいられそうだ。
「はあ〜」と私は幸せなため息をもらしていた。その表情はきっと、だらしがない。
「うふふ」とみこは笑っている。感じている……風ではない。「もまれるのも、たのしいね」とのほほんとしていた。
「みこのも、ぜんぜんやわらかいよ」と私は言う。
「あ、ちがうの。かたいのはそこじゃないの」みこは首を振る。「もっとね、うえのほうなの」私の手をとり触れる部分をずらそうとする。
(えっ……先っぽ!?)そこが固くなるのは……あれだ、興奮したときとか、発情したときになるやつだ。私も普段はとても柔らかいが、一人で致すときとかはかなり固くなる。
「ここだよ〜ここがかたいの」先っぽのほんの少し手前をみこは示した。
「え……こんなとこかたくなる……?」と私は先っぽに触れないようにゆっくりと揉む。
………こり。ぷにぷにの中に確かに硬い感触があった。指を触っているような、そんな感触だ。そしてその固さに触れたとき、私は既視感を思い出していた。
「ね、かたいでしょ」
「そうね、でも大丈夫。これはしこりよ」
「しこり?」みこはくびをかしげる。
「そうしこり。おっぱいがふくらみ始めた子は固くなるのらしいのよ」
「そうなんだ」
「うん。私もみこぐらいのおっぱいだったとき、かたくなったから……でもだんだんとやわらかくなるよ」
「へえぇ、よかったぁ。ずっとかたいままかとおもってた」みこは安堵した表情を見せる。
「いたくはない?」
「うーんと、強くするといたくなっちゃう。こんなふうに」みこは自分でしこりの部分をぎゅ、と摘んだ。「いっ!」と痛みに顔をしかめている。あっその表情……すき。もっと、もっとみたい。
「触らなければいたくはない?」
「うん。でもさっきのおねえちゃんの触り方も全然痛くないよ」
「優しく触ったからね……じゃこれは?」少し強く摘む。ほっぺを摘む程度の強さで。
「ん。だいじょうぶ」
「じゃこれは?」もうちょっと力を強める。
「んっ。いたくはないかなぁ」ほんの少し顔をしかめる。
「これは……流石に痛いよね」かなり強めにぎゅぅとつねってみる。
「いぁっ! そっ、それはいたいよぉっ」みこは目に涙を浮かべ、苦痛にゆがませる。
それを見た私は背中が興奮でゾクゾクするのをかんじる。あっ……だめだ。もっといじめたくなってしまう。でもそれは……本当にイケナイ。
「ごめんね……もうしないから……」みこを抱きしめて、私は謝る。ああ、罪悪感があとになって押し寄せてきた。もうしない、と心に刻み込む。自分の興奮のために妹を傷つけるなんて……私はゴミ屑だ。
「んー、だいじょうぶ。おねえちゃんならなにしてもいいよ〜」みこは私の胸に顔を埋める。
「そんなこといっちゃ……だめよ」妹の頭をなでなでしながら私は返す。




