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~留美~

留美の回想・思いを描いたものです。覚醒人間となってしまった留美。もう戻ることは出来ない。それを知った留美の思いをーー……


※グロい表現が含まれています。苦手な方は回れ右して下さい。

大丈夫な方は続きをどうぞ!

 ココハドコ? ワタシハ誰? ドウシテワタシハココニ居ルノ? ワタシハ何? 何、何、何?


 ……あぁ、そうだ。私、人間じゃなかったんだ……。


 私は獣。人間から覚醒した獣。


 かつて私も人間だった。なのに、あの赤い月を見た瞬間、血が騒いだんだ。そして気付けば、姿が獣になっていた。翼が生え、牙や爪が鋭くなった。……あぁ、もう私は人間に戻れないのだろうか……。どんどん忘れる感情。


「……人間狩リ、始メル」


そう呟いてから、私の意識は闇に落ちていた。勝手に体が動き、爪を立て、噛み付き、次々と赤い華を咲かせた。人々は赤い華を咲かせ、崩れ落ちる。中には青い華も咲かせていた。そしてふと、意識は戻る。私の周りは赤だった。私の服も赤い華を咲かせていた。そして気付いたんだ。私は自分で自分を孤独にしていたのだと。


 あれからどう過ごしたかなんて覚えてない。どれだけ経ったのかも知らない。分かることはただ一つ。私はもう永遠に人間に戻れなくて、ずっと独りだということ。


……ねぇ、私は何のために生きているの? どうして覚醒したの? 何で私なの? 私はどうして死ねないの? どうして姿が変わらないの? ねぇ……誰か答えてよ……。教えてよ……。返してよ……。私の人生を……私の未来……。

いかがだったでしょうか。これで終わりではありません。覚醒現象が原因の事件は続きます。次回はその事件についての話になっていきます。御見逃しなく! 次回でも御会い出来たら嬉しいです!

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