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何をしたって電話にでんわ。

ダジャレのタイトル。

でも内容はちょっときつめよ。

 ご要望があったんでそちらを。


 度々言っている通り、災害ってのはいつ、どこで起こるか分からない。

 飯食ってる時かも知れない。トイレに入ってる時かも知れない。

 そして、旅先に行っている時かも知れない。


 一番厄介なのは、不慣れな土地での被災。

 どこに逃げればいい?何の心配をしたらいい?分からない事だらけで不安になる。

 これを100%避ける手段。もちろん無い。そりゃそうだ。旅行、出張、何かと出掛けるのが普通だからな。


 さてどうするか。

 まず第一に、旅先の大きな施設の場所だけでも地図で一回見ておく事かな。

 学校、役場、病院。この辺は拠点になりやすいから、まずそこに向かうべき。

 それが無理で被災したなら、近くの人を頼るしかない。

 恥ずかしい?んなこと言ってる場合か。さっさと安全な場所へ逃げる。これが二次災害、三時災害を防ぐ手立てにもなる。行方不明のあんたを探しに行く人間の危険を減らせるんだよ。

 何せ旅先ではあんたがそこにいる事を知らない。住民ならご近所さんが「○○さんがいない!」って確認も出来る。あんたは違う。だから絶対に無茶するな。距離にもよるが、自力で帰ろうなんてするな。

 道も分からない、どこが危険かも分からないのに、いつどこで危険が来るか分からないタイミングで外へは出るな。



 それから家族へ電話連絡。

 これな。

 無理だからやめとけ。

 前にも書いたが、電話回線がパンクor電波の中継局がやられて電話が掛からない状況が続く事が多い。

よしんば繋がったとして、どうする?すぐに飛んでいける状況とは限らない。

 意地悪で言ってるんじゃない。ホントの事さ。

 電話する目的はこうだろ?

「自分は無事です」と伝えたい。

 それにうってつけなのが「171」。非常時の伝言を残す留守電サービスみたいなもんさ。

 そこにかけて「私は無事です。どこどこにいます」と伝えてやればOK。そうすると、家族があんたの電話番号を171で調べて声を聞く、って寸法さ。

 一度は調べときな。NTTのHPに全部出てる。使わないならそれに越した事はないが、知識が無くていい事じゃない。



 直接連絡が付かないと心配?

 そりゃそうさ。そうだろうとも。

 でも実際どうやっても連絡は付かない。きついけどな。そういう覚悟でいな。

 私が何とか出来るならそうしてやりたい。誰だってそうさ。でも出来ない。悲しいけど、それが現実。


 旅先ではなく、自宅で被災と言う事であれば、万一の為の避難場所について話あっとくべし。近所の学校、役場、候補を幾つか上げて、優先順位を家族で決めておこう。

 これをしてないと、家族を捜して三千里、避難所を点々と歩き回る、なんて事がホントにある。よく聞く話だ。しかしただの三千里じゃない、無事なのかどうか不安に苛まれながら、悪路をひたすら歩く羽目になる。それ自体も危険な行為だ。やめとけ。

 そうならない為に、普段からたまにはそういう話もしとけ。


 いいか、何度でも言うが、連絡は付かないものと思え。電話なんて通じない。


 あぁ、ツイッターとかSNSはどうなんだろうか。それでも一度に使ったらパンクしかねないな。期待はするな。「大丈夫だろう」って考えは大体甘い。想定外の事が起こるのが当たり前だ。


 普段からそんな事考えるなんて、と思うかも知れないが、一度考えておいた人間と一度も考えた事のない人間、どちらがより助かるかなんて、考えるまでもないだろう?

 何より家族の為だ。あんたがちゃんと生き残れば、家族は立ち直れる。だからちゃんと生き残れ。

 何、一回30分も話せば大体内容なんて決まるだろ?避難場所、伝言のやり方、非常食…そんなに惜しい時間でもなし、打ち合わせはいっぺんやっときな。

前にも書いたが、情報がないというのは本当にしんどい。それは何も行政の情報に限らず、家族の安否情報もそうだ。

可能であればテレビなどではそうした情報を流してほしいな。無事が知りたいんだ、皆。

だけど大抵そうはならない。だから、地方局とかラジオとか、そうした事を情報源にした方が結局役立ったりする。

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