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依頼




「改めて自己紹介するね。私は縁。こんな格好してるけど、一応女。

この相談屋で一番偉いよ。私は祓い屋もしてるからそういう類があったときはお任せあれ」


「私は雛です。常にヘッドフォンをしています。いわゆる聞こえる人です。縁さんに脅され...んん"っ、スカウトされ、相談屋に来ました」



雛は一瞬脅されてって言いそうになっわたけど脅しなんて一切合切してないからね!?

ちょっーと入んない?って言っただけだから。


そう思い返しているとドアが開き二人が入ってきた。私は二人に自己紹介と言って少年の前に立たせた。



「私は垓《カイ》です。縁さんに誘拐され、ここに来ました」

「ちょっと!?誤解を招くような言い方しないでくれる!?」



と、私が声をあらげると垓は真顔で本当の事です。と言った。ま、まぁ!?したのは誘拐紛いのことだけど!?


こいつ、あのときの恩を忘れたのか。そう思いながらもう一人に目配せをする。



「オレは尭《たか》相談屋の店長みたいなもんだ。男同士仲良くしような」


尭は満面の笑みを浮かべて手を差し出す。少年はその手を取りよろしくお願いします。と少し緊張した顔で言う。


「縁さん、依頼人が来ました」

「えー、良いとこだったのに...」

「殴りますよ」


二人の様子を携帯で撮っていたら垓に邪魔された。もうそんな時間か。丁度いい。


「垓と尭は席を外して。少年、今回一緒に仕事をしようか」

「ちょっ、何言ってるんですか」


雛に批難の声をかけられる。私は垓からもらった依頼内容が書かれた紙を見ながら答える。


「今回の依頼は垓と尭は向いてないんだよ。てか、目を通した所簡単そうだから、仕事の内容分かっててほしいし」

「っ......」


「連れてきましたよ」



丁度話し終わったところで垓が依頼人を連れて来た。私は顔の上半分が隠れるタヌキのお面を付ける。


雛は猫、少年は取り合えずテンのお面を渡し、客を通す。



「いらっしゃいませ。ようこそ、相談屋に」









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