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「マジかー」



ポツリと呟けば隣で眠っている少年は唸り寝返りをする。今は夏なのにマフラーをしている。暑くないのか。


はぁ。とため息を付いてもう一度少年を見る。この少年はどこか不思議な感じがするんだ。だって、"拾ってください"って書いてあっただんよ。外に置いてあった。


「まだ、起きないの」

「気になる?」



少年を横目で見ながら私にカフェラテを渡してくれる少女の名は雛。いわゆる聞こえる子だ。てか、少年を睨んでいる。



「ん....っ?」


うっすらと光に苛立ちを覚えながら目を覚ます少年。まだ頭がボーッとしているようだ。私は少年の目の前で手を振る。小さく起きてるー?と声をかけながら。



「っ!?!!?」


おぉ、目が覚めたんだね。と言いながら両手を挙げて何もしないと示す。そりゃ、驚くよね、どこかわからない場所で分からない人に手を振られたら。


私だってビビるわ。いや、普通皆ビビるか。そんなことを思いながら少年に聞く。


「名前と生年月日、歳、家族こうせ、」

「聞きすぎ。名前だけで良いですよ」



私の言葉を遮って雛が少年に問う。微かに少年の表情が和らいだ。ナイスだ、雛。



「....う」


「う?」


「糾」



きゅう、と名乗った少年。まだ、状況が分からないみたいだ。



「ここは、相談屋みたいな所だよ。さて....君は何を隠しているんだい?」



糾の目を見つめて問う。無意識に口角が上がってしまいそう。気を付けなきゃね。







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