呼び出し
そして、テストが終わりぼくだけ教員室に行く。
「失礼しまーす。」
といい入ると、教員室には何故か生物かなんかの先生だけがいた。
「まあここに座ってよ。」
とまあ優しそうに言った。
「はっ…はー…」
なんでこの人しかいないんだろう。
「まず、君は私が誰かわかるよね?」
といきなりむずかしい質問をしてきた。
「えっ…ええ勿論です。えっとたしか生物の先生の川上先生ですよね。」
そうじゃないとやばいな…
「私は公民の山下よ。あなたわざとでしょ。」
とちょっと怒りながら言っている。
「あと、私あなたの部活の顧問もしているんだけど、あなた部活にも行っていないでしょう」
ん?…?部活?…あっ!そういえばそうだった。なんかこの学校には必ず部活に入るという決まりがあるのだ。
「えっと、奉◯部でしたっけ?」
何故かその名前がパッと出てきたのでそう言ってしまった。
「いえ違いますよ。研究部ですよ。」
そういえばそんな感じだったと思うが、なにを研究すんだろうな…
「因みに研究はしません。」
えっしないのかい。
「だったらぼくはいかなくていいじゃないですか。」
ほんとだよ。なんで行かんにゃあかんのや。
「いろいろな案件を処理してもらいたく作ったのです。」
なんじゃそりゃ。変な部活に入れられたもんだ。
「今から部活変えてもいいですか?」
早くこんな部活から逃げないと!
「いいですけど、すぐに後悔しますよ。早くてあと3分後にね。」
怖い。というかあと3分って早いな。
「あと、もう一つ用があるのですが言っても良いですか?」
切り替えが早い!まだあるのかよ。
「いいですけど…」
嫌なことはさっさと済ませたいので素直に返事をする。
「あなた、今回のテストこのままいくと下から8番ですよ。」
ん?…だからどうしたのかな?わざわざそんなこと言わなくてもわかっていますよ。
「で、どうしたんですか?」
な〜にをおかしいことを言っとるんじゃこの教師は…
「いえ、あなた前回のテスト1位でしたよね?」
おっと質問返しですか…教師としてそりゃいかんよ。
「まあ一応1位は取ったと思います。」
ちょっとドヤ顔で言ってしまった。
「いやいや、おかしいでしょなんで前回1位なのに今回はこんな結果なの?」
なにかおかしい話でもしたかな?
「前回1位とったら今回も1位しないといけないんですか?」
そんな決まりがあったら1位とかもう絶対とらねーわ。
「いやね、別にそんな決まりはないけどね、常識的に考えて前回1位の人が次回のテストで最下位近い点数をとるっておかしくないかい?」
えっそんなもんなのか?
「いや、前回はたまたまですよ。」
そうやる気があったからだ。
「たまたま、ねえ…まぁいいでしょう。ですが、あなたには今日から研究部に行ってもらいます。」
なん…だと。部活に行けだと。
「いやですよ部活なんか行きたかありません。絶対に!」
部活なんか嫌いだ。
「研究部に行ってくれる代わりにもうテストの結果のことではなにも言わないと誓います。しかし、それでも行かないというのであれば毎日放課後2時間面談をしましょうね。」
なにこの人怖い。
「そういえばあなた部活を替えたいとおっしゃていましたが、どうしますか?」
勿論、
「すみませんでした。明日から研究部に行って部活動を頑張ります。」
土下座する勢いでぼくは言った。
「わかればいいんですよ。あと明日からではなく今日から行ってもらいます。」
あっばれてたか…。明日から学校休もうとしてたのに…
「では、行きましょうか。」
満面の笑みで先生は言った。まじでこの人怖い。
こうしてぼくと先生は今、研究部に向かっている。校舎内にはあまり人がおらず、皆どこかに遊びに行っているか一所懸命部活をしているかだ。とくに会話もなく静かな廊下を歩き、すぐに着いてしまった。因みにこの部活の部屋は生徒会の隣なのだ。
「さあ、大宮くん入ってちょうだい。」
と元気よく先生は言った。はあ〜嫌だな。
実はぼくはここで一回やらかしている。それはまだ少し肌寒い5月の話だ。ぼくは強制的に部活入らされてしまい、担任に挨拶だけでも言っとけと言われ、ぼくは初めて研究部に行ってもうどうせここに来ることなんてないかなと思い、部室に入った瞬間
「こんにちは、今回のテストで1位をとった大宮です。あなたたちみたいな1位をとったことがない人たちに興味はありません。ので明日からこの部活に来ないのでよろしくお願いします。」
と早口でこう言い帰ったのだ。こんな挨拶をしてしまったので
「早く入りなさい。」
と先生が急かしてくる。もういいやサンドバッグでもなににでもなってやる。
「失礼しま〜す。」
ぼくは開けるのが2回目のこの扉を開けた。そこには、1人の女性と2人の男性がいた。
「おお、先生とたしか失礼な新入部員じゃねぇか。」
とごっつい方の男がごっつい声で言った。
「皆元気で何よりだね。」
と先生が言った。ぼくは元気じゃないけどね。
「自己紹介と挨拶は?」
「…どうも、1年2組の大宮悠二です。月に1回ぐらいの頻度でくるのでよろしくお願いします。」
あーあぼくは個人情報はあまり教えたく無いのだが仕方がない。
「先生、こんなやる気のない人はいらないのですが。」
と部員と思われる女子生徒が言う。確かにぼくもそう思うよ。なかなか美人なくせにいい事言うじゃねえか。
「いや、彼には今日から毎日来てもらうから安心してね。」
毎日だと…ぼくの自由が奪われていく…
「ちょっ…毎日なんていやですよ。ぼくも忙しいのですから。」
ネトゲとかアニメ見たりとかいろいろあるのに…
「ほう、ではあなたは帰ったらなにをするのかい?」
先生には勉強するとか言っとけば大丈夫だろ。
「因みに勉強と言われても信用はあんまりないからね〜。」
こっ…心を読まれている!
「いえいえ、やはり勉強ですよ。ぼっ、ぼくは勉強馬鹿ですからね。」
そう次こそ1位だぞ!
「いや、信用に値しないね〜。だめだよ。」
ちっやっぱだめか…
「家の手伝いとか…」
我ながらうまいな。
「君の身辺調査は済んでいるから無駄だよ。」
だからこの人怖い。
「えっ…あれ…悠二だよね…」
と爽やかなイケメンの男子生徒が馴れ馴れしい読んでくる。あれ…もしかして
「まさか、上井か…」
ぼくのもう1人の幼馴染の上井恭介だと思われる男子生徒に聞く。
「やっぱ、悠二だね。全然変わってねえな、そういうチキンなところとか。」
おまえもなドSイケメンさんよ。
「ああ、そうだな。」
もっとこの部活に入りたくなくなったわ。
「ちっ、先生こんな奴入らなくていいよ。」
舌打ちをして、上井が言う。そうだぞもっと言え。
「いや、今のを見て大宮くんを入部させる事を決心したよ。」
なにを言っていらっしゃるのかこの女教師は。
「よし、入部決定!大宮くん毎日部活に行くんだよ。では私はこれで。」
と先生はぼくを放って出て行った。どうしよう…
「まあよろしく、大宮だったっけ。俺は小岩正司だ。」
とごっつい人が言ってきた。
「はあー…よろしくお願いします。小岩先輩。」
多分先輩なんだろうと思いそう言った。
「で、こっちの勉強しているベッピンさんが蒼城小波だ。」
この腹立つ女は蒼城というらしい。
「はぁー…よろしくお願いします。蒼城先輩。」
多分先輩なんだろうと思いそう言った。
「別に私は先輩じゃないわよ。」
あっそうなんだ。わかってたけどね。
「はぁー…よろしくお願いします。蒼城さん。」
ぼくは極力同じ言葉しか使わないようにしている。
「んで、大宮は知っていると思うがこいつが、上井恭介だ。」
何かを書いているぼくの幼馴染を指差す。
「はぁー…よろしくお願いします。上井くん。」
同じ言葉を聞い使うのは、幼馴染だろうが関係ない。というか見ての通り仲はあまりよろしくないのである。
「大宮と上井はどういう関係なんだよ。」
小岩先輩が聞いてくる。
「いえ、ただ家が近いだけです。」
上井が、とても簡略に答える。あんまりこの話をしたくないらしい。
「ええ、ただそんだけです。」
ぼくもこの話はあまりしたくない。
「でも、あまり仲が良くなさそうに見えましたが。」
蒼城さんがそう言う。おいやめろよ、こいつやっぱ腹立つな。
「まあね、幼馴染にもいろいろあるんだよ。」
と上井は言う。まあな、いろいろあるんだよ。
「ああそう。」
興味がなさそうに蒼城は言う。なんだよこいつ可愛くねえな。
「まあ、大宮ここ座れよ。」
と小岩先輩が自分の隣を勧めてくる。
「あっすみませんありがとうございます。」
がたいの割に意外と優しい人だ。がたいの割にというのはいかんな。偏見というのはぼくの一番嫌いなことなのに…
「じゃ、この部活について説明しようか。」
うん、やっぱこの人優しい。
「よろしくお願いします。」
まあ、あんまり聞く気ないけどね。どうせ下っ端だしやることあんまないかと思うし。
「よし、まずはこの部の歴史についてからだ!」
な…なに。
「えっ…歴史ですか?」
ん?聞き間違いかな?
「おうそうだ…まず、この部は1985年にできて、まず初代の部長の大島さんから始まったのだ。当時はなかなか部員が集まらず困っていたそうだ。そんな時当時教師だった……」
そこから30分過ぎました…
「…そして今に至る訳だ。わかったか大宮?」
半分寝てたわ!
「はい、とても勉強になりました。」
悠二は聞き流しを覚えた!!
「よし、そりゃ良かった。ホントは、この続きを話したかったんだが、もう時間だしこの編で終わるか。」
先輩がこう言うと、あとの二人が片付けの準備を始めた。
「俺は、明日からまあまあ来ないから、次会うのは、いつかな…。俺のこと覚えていてくれよ。」
何!これはぼくも休んでいいやつか!
「ちなみに大宮くんは休めないからね。」
と急に蒼城が言う。何!心を読まれた!というかやっぱあいつ腹立つな。
「はいはい、わかってますよ。」
ぼ、ぼくがそんなこと言う理由ないだろ。
「では、私はこれで。」
さっさと蒼城は帰っていった。
「じゃ俺も。」
と上井も出ていく。
「じゃ、俺達も行くか。っとそういえばもう一人部員がいるんだよね。」
まだいるのかよ。
「その人は今どこに?」
まさかサボりか?
「その…うーんこれ言っていいのかな?」
先輩にしては歯切れが悪い。
「まあいいか、上井のやつと喧嘩しちゃってさ、1ヵ月ぐらい来てないんだよね。」
ほう、あの上井恭介と喧嘩とは。多分男だな。
「1年のたしか名倉とかいう女子だった気がする。」
ん?名倉ってあの名倉か?まさか…
「茶髪のやつですか?」
まさかそんなはずがない。
「おお、そうだよ確かに髪の色は茶色だったな。」
まじか…あいつら仲良かったきがするんだけど…
「大宮その女子知ってるんだったらちょっと来いって言っといてくれない?」
えーめんどくせ。まあこの人いい人だしいいか…
「わかりました。言うだけなら。」
仕方ない。やってやるか。
「おお、ありがとう。じゃ帰るか。」
部活に行くといつもより2時間も遅く家に着く。はぁー…
帰り道(まあ、校門出てすぐまでだったが)も先輩が一方的に話しかけてきて疲れた。
「たでぇーまー」
ぼくが言うがいつも通り返事はない。別に愛されていない訳ではなく、ただ誰もいないだけだ。誰かいたら返事くれるはず…ぼくは洗面所で嗽、手洗いをして2階にある自室に入る。今日は宿題は自習の時に終わらせているので、ぼくは早速ネトゲをする。ぼくがいつもやっているのは、SHOというゲームだ。まあ簡単に説明すると皆でワイワイモンスターを狩ろうというゲームだ。ガチるギルドもあるし、のんびりプレーするギルドもある。ぼくの入っているギルドはちょうど間ぐらいだ。ガチらずハントも楽しみつつと言った感じだ。
YUJI『どうもYUJI誕生』
ぼくは実名で行くタイプで結構珍しい。
HIME『あっ、YUJIさん(*´︶`)ノオツカレサマ♪』
HIMEとは自分で名前をつけたのではなく、みんなにやってと押されてしぶしぶやったのだ。決して痛い子ではない。
DORAGON『(๑°ㅁ°๑)‼✧おつー』
DORAGONさんはちょっとちゃらい感じの人だ。このギルドには6人いるが、そのうち2人しか男がいない。要するに男はぼくとDORAGONさんだけなのだ。
MOONNIGHT『あらYUJIさんこんばんは』
この人も、女の人で穏やかな人である。大人の女性ってか感じ。因みにこのギルドのマスターである。
CHARACTER『YUJIお疲れ様です。』
この人はたぶん同い年ぐらいだと思う。誰に対しても敬語である。まあ呼び捨てだけど、別にいいんだけどね。
PINK『YUJIお疲れちゃん』
この人は少し苦手である。DORAGONさん同様リア充してますって感じだ。
YUJI『今何の話してるんですか?』
今日は、皆で会話をするらしい。
DORAGON『いや、オフ会いつするかっていう話だよ。』
ああーその話ね。そういえば昨日はあやふやに終わっちゃったからな…ぼくはあんまりやりたくないんだけどな。
"この下から会話文の前の名前を話し手の頭文字とします。"
D『で、みんないつがいい?』
ふむ、夏休み中だったらいつでもいいんだけどな。
H『私は、いつでもいいですよ。』
いや、ぼくは無理だ。
C『いや、HIMEはニートさんでしょ。』
そう今HIMEニート説がある。というかたぶんニートだ。だっていっつもinしているからね。
H『いえいえ、まだニートではないでんですよ。』
何じゃそりゃ…
C『私は土日祝日がいいですね。』
CHARACTERさんは普通の人だと思う!というかそう願いたい。
Y『俺も土日がいいっす。』
ぼくは、ネット上だと一人称は俺なのだ。ネットでぼくって言っている人いないだろ。
H『じゃあ土日にしますか。』
変わり身が早いな。
M『わかりました〜。私落ちます。日にちを教えてくださいね。』
珍しく今日はもう落ちるのか。いつも最後まで残るのに…
Y『ではでは、結果はお伝えします。』
べ、別にお別れだからって寂しいんじゃないんだからね。
P『私は7月の19か26日もしくはそれ以降がいい。』
夏休みと被るいうことはPINKさんも学生なのか。
D『んじゃ、19日でいいな。』
DORAGONさんオフ会乗り気だな〜。
H『そうしましょう。』
まあいつでもいいんだけどね。
Y『わっかりました。ぼくももう落ちます。』
今日はいろいろあって眠いのでいつもより早めに落ちる。
H『あっ』
HIMEがなんか言っているがもういいや。
H『あのYUJIさん、まだいますか?』
今度は何故か個人チャットでHIMEがなんか言っている。うん?なんだ?
Y『どうしたの?HIME?』
ぼくがチャットで無視したことがバレたか?
H『いや…このごろYUJIさんinするのが遅いなと思って。』
なんだそんなことか。もうすぐ会うから別にばらしてもいいか。
Y『俺って実は高校生なんだよね。』
別に高校生までは言わんでよかったか…
H『えっそうなんですか!!』
HIMEはやっぱりニートなのかな?。
Y『でさ、俺の通ってる学校ってみんな部活に入らなくちゃいけなくて、俺も入ってたんだけどずっとサボってたんだよね。そしたらなんか顧問が部活動しろって言ってきてさ、強制的に行かなくてはならなくなったんだよね。』
まあ実際は今日からなんだけどね。
H『そうなんですか(´._.`)…』
や、やばい謝らないと!
Y『ごめんね。だからin率悪くなるけど勘弁してね。』
HIMEのためにも頑張ってinしないとね。
H『いえいえ、無理しなくていいんですよ。少し寂しくなるから残念です。』
ほんとに頑張ろ。明日からぼく頑張るぜ。
『ほんとにごめんね。…(_ _).。:o○ちょっとやばいっす。また明日ね。』
寝落ちしそうでやばい。
『あっすみませんでした。ではではおやすみなさい。』
さあ寝るか…
どうぞよろしくお願いします