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文化祭一日目おまけその1

『そっちはそのままでいいから!』

『このテントはー?』

文化祭一日目が終わった。

明日に備えてテントをたたんだり、あるいはそのままにしたりと、それぞれのクラスが片付けをしている。

「疲れた…」

「お前なんもしてないだろ…」

「したよ…」

「何を…?」

「………スクワット」

「なぁ雪人…仕方ないから教えてやるがな…お前は馬鹿だ」

直球すぎるだろ…

しかし言い返す気力がわかない。

「もうそれでいい…」

「本当に随分と疲れているようだな…」

「そういうお前もな…」

見ると悠斗の顔はげっそりしている。

「そりゃそうだろ…約三時間、ずっとお前と言い合ってたんだぞ…」

「うん…知ってる……確かメイドの良いところについて、だったよな…」

「いや…違うかった気がする…」

「まぁどうでもいいか…」

「あぁ…」

「………」

「………」

「あんたたち…少しは働いたらどうなの?」

「……あっ、皐月か…」

「誰だと思ったのよ」

「いや、誰とも思わなかった…」

はぁ、とため息をつき

「なんでそんなにしんどそうなの?あんたたち今日全然歩き回ってないじゃん」

わかってない…全然わかってない…

「いいか皐月…歩き回るよりも話す時の方があるってことをよく覚えとくんだ」

「そうだぞ…悠斗の言う通りだ」

ふーん…まぁどうでもいいけど

そんな台詞を吐いて直ぐに自分のクラスの片付けに行く皐月。

俺はそれを見ていてなんとも思わないほど卑劣な人間でもない。

そりゃ昼間あれだけ歩いておいて、それなのに今はクラスの手伝いをしている人を見るとさすがに俺にもちょっと思うところがある。

よく疲れないな。

「あっ、いたいた!雪人君、それに紺野君も。もう私達のクラスは帰っていいって」

「「本当かっ!?」」

「うん。本当だよ」

「よっしゃ!なら俺は今すぐ帰って直ぐにお前ん家に行くぜ!」

急にテンションが上がる悠斗は正直キモイ。

だがテンションが上がっているのは俺も同じだ。

つまりは……俺もキモイ!

ふふふ…仕方ない。この際認めようじゃないか。俺がキモイことぐらい、家に帰れるということを考えれば些細なものだ!

だがそんなことを悠斗みたいに表に出すのは馬鹿というものだ。

ここはクールに決めるのが男ってものさ。

「他のクラスが頑張ってるのに俺達だけ帰るのってなんか気が引けるな。素直に喜べないな」

「えっ?そうなの?私はすごく嬉しいんだけど…」

なにっ!?

「クラスのみんなも喜んでたよ。他のクラスに、もう俺ら帰れるんだぜ!羨ましいだろ!なんて言ってる男子すらいたのに」

そいつはそいつでなかなか最低だとも思うがまさかみんなそんなに喜んでるだなんて…

「う、うそうそ!普通に嬉しいよ!今から買い物にも行かないといけないし!」

「買い物?」

「今日の夜、いっぱい来るから材料いっぱいいるだろ?普段は二人分しか蓄えてないから買わないと足りないんだよ」

「あーそっかぁ。それはそうだね」

んじゃとりあえず帰る準備を…はできてるからもう帰るか…

「じゃあな緋音、また後でな」

「うん、また後でね」

手を軽く挙げると軽く手を振ってくれる。

こんな些細なことも大事だと思えたら俺もバトル系の主人公になれたりするのかな…

んなわけないか。

とりあえず買い物買い物。

何を作るかな…

そんなことを考えて歩いていると…

ん?校門に一人の女の子がもたれかかっている。

おい校門、そこ変われ!

なんて思いながらも内心では違うことを考える。

校門で出待ちなんてされたいな…妹系後輩とかどうだ?

年が二、三歳ぐらい違うすごくなつき度が高い後輩。

最高じゃないか?

それにその子がメイド服なんか着てたら…

失神する。

まぁそんなことはありえないんだけどな…

そのまま校門を通り過ぎる。

はぁ…少しでも知り合いかもって期待した俺が馬鹿だった。

「あら、雪人君じゃない。今帰り?」

校門を出て直ぐにかけられた声に少し驚く。

綺華(あやか)さん?どうしてここに?」

「ん?仕事帰りよ」

「でも綺華さんって基本家で作業してるんじゃ…」

「今日は打ち合わせだったのよ」

「そうなんだ」

「うん。それで雪人君はなんで家とは逆向きに帰ろうとしてたの?もしかしてセフレの家にでも行くつもり?」

うわっ…始まったよこの人の悪い癖…

「いませんよそんなの」

「えー、もったいないなぁー…せっかくこんなかわいい顔してるのに」

手が顔に伸びてきて、そしてそのまま頬を触れる。

「それとも、私がなってあげようか?」

「いいですよ!そんなの!」

「ふふっ。慌てちゃって」

「俺は健全な男子高校生なんです!!」

「健全な男子高校生はエロゲなんてしてないと思うけど?」

「うっ…」

それを言われるとなにも言い返せない…

「それよりなんで家とは逆向き?」

「買い物行くから」

「なるほどねー。私もちょうど買い物行くところだったし、一緒に行こ」

「まぁ一緒に行かない理由もないし、いいよ」

「ふふふ…なんだか二人で買い物って同棲してるみたいだね。コンドームでも買って帰る?」

「いらないよ!!」

「あらぁ…いらないって、雪人君は生が良いの?もう、大胆な子だねぇ。お姉さん中に出されちゃうぅ」

もう嫌だ…この人。

なんで直ぐにそっち路線の会話に持っていくんだよ…

「なんか元気ないねー、昼間からそんなに激しいことしてきたの?」

「もう…嫌だ…」

「ふふふ…ごめんねー。お姉さんストレス溜まってたのよ」

ストレス溜まってたからって男子高校生にああいうこと言うのやめろよ!!

すごく言いたかったが少しこらえて

「なんかあったの?」

「仕事でちょっともめてね」

「あー…なんか聞いただけでストレス溜まりそう。なんでもめたの?」

「それが…」



「出すなら絶対中にですよ!!」

『いーや!ここは外に…お腹に出す方が良いの!!』

「なんで外に出すんですか!それならせめて口とかに!」

『ダメダメ!そんなんじゃ顔がよく見えなくて良くないでしょ!』

「顔にかかっていた方がエロいですよ!!あなたは顔にかかっているのを見たことがないんですか!?」

『あるよ!動画で見たよ!でもお腹にぶちまけてる方が興奮したもん!顔なんかよりずっと!』



「とまぁこんな感じで」

「聞いた俺が間違ってました…」

「まぁまぁ…いい時間つぶしになったでしょ?もうスーパーだし」

「もう少しいい内容の時間つぶしが良かった」

「そんな照れ隠ししなくても良いのにぃ〜」

「照れてないし隠してもない!!そんなことより買い物してさっさと帰りません?」

「そうだねー。さすがにスーパーの中ではあんなこと言えないしね」

「スーパーから出たらまた言うつもりなんですか?」

「もちろん!」

満面の笑みで言わないでくれよ…

聞いてるこっちはすごく精神的に辛いんだから…



『370円のお釣りになります!ありがとうございました!』

レジでの精算が済み袋に買ったものを詰め込むために場所を移動する。

と言ってもレジのすぐ横だけど…

そしてまぁそこには予想通り綺華さんが待っているわけだけど…

「あら、今日はたくさん買ったのね」

「うん。今日は家に人が来るから」

「なるほどねー。あっ、袋詰め手伝うよ」

「ありがとう。助かるよ」

こうしてると普通に優しくていいお姉さんなんだけどなぁ…

18禁要素が抜けたらなぁ…

「で、何人くらい来るの?この多さだと二、三人ってことはないよね?」

「あぁ、うん。七人だよ」

「七人!?多いねー」

「まぁ多いかな」

「全員男子?」

「いや、男子は俺含めて二人。あとは女子」

「ふぅーん…」

あ、なんか言いたそうな顔してる。

どうせ乱交だのやいの言うんだろうな…

そんなことを思いつつ最後の商品を袋に入れる。

「ありがと綺華さん」

「いえいえ、これくらいはね」

カゴを指定された場所に置き、袋を持って外に出る。

「ところでさ、雪人君」

「ん?」

「聞く限りだとさ…」

「うん」

「………」

「………」

「大乱交じゃん!」

「言うと思ったよ!」

「4P×2とかやばいねー」

「そういうこと言わないで!!!」

まだ一日目続きます!!

次で終わりだとは思います!

多分ですけど!!

また新キャラですね!かわいいでしょ?


最近思ったんですけど

この小説、そんなにキャラ多くないですよね。

数えてみたけど全然少ないと思うんですよ。

個人的に、ですけど!


まぁそんなことはどうでもいいですよね。


次の投稿の話します!

多分次は明後日…もしくは明日、だと思います!

ただ今日中に投稿できるかもしれないです!

順調に進めば今日いけるかも、ですね!

ではまた次の話で!

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