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夏生詩集

静かな夜に

作者: 夏生

眠る前のほんのひととき


静かな時間のなんとありがたいこと


こうして言葉を紡げることの


うれしさについ


調子にのって夜が深くなるのを


忘れてしまう


かつては眠れず、毎晩怯えて泣いて いた


震えながら朝がくるのをじっと待っていた


明日がくることが信じられなかった


昼夜逆転、夢遊病者のように生きたこともあった


今も心奥にある鉛のような不安が


小さく残っているけれど


こんなものに怯えるほど私は


もう、か弱くなかった


夜が深くなればなるほど


心奥の鉛が小さいことを悔やんで


いるのだから











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