表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
瑠璃光の復讐者(リベンジャー)~両親を悪徳貴族に殺され、妹と生き別れになった僕。運命の出会いをした美少女と共に機械巨人を駆り、世界を救う!~  作者: GOM
 第二部 僕は世界を救いたい。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

87/106

第41話(累計 第87話) 最終決戦:ラウンド6 愛の戦士は無敵なり!

「プロトおねーちゃんの馬鹿ぁ! どうして、こんな事になったのぉ!」


「リリちゃん。プロト姉さまは、引きこもりで思い込みの激しいバカだから、一発殴って(しつ)けてやるのも妹の役目。今はぶん殴ってでもお姉さまを止めるわ」


「ぷ! プロトお姉様が引きこもりのバカ? う、うふふ。言われてみればそのとおりね、エヴァちゃん」


 ヴァハーナ内のノルニルの姫たち。

 (プロト)に向かって、結構言いたい放題をしている。

 といっても怒りや恨みというより、姉妹ケンカレベルの可愛い言い合い。


 ……その陰でビームやミサイルが飛び交っているのは怖いけど。


 僕が駆るヴィローと合体した巨大機動兵器ヴァーハナ。

 そしてプロトが操縦する蛇神型ギガス「ヴリトラ」。

 二機は、空中で後ろを奪い合い(ドックファイト)ながら戦う。


「あ、貴方たちまで、わたくしを馬鹿にするのですか! きぃぃー、今まで育ててあげた恩を忘れてぇ……」


「あのぉ、すいません。プロトさんって、リリやエヴァさんの育成にはノータッチでしたよね? リリは、起きだしてからずっと僕といっしょだったし」


「うん。そーなの、おにーちゃん。わたし、プロトおねーちゃんの事知ったの、ここ最近だもん」


「も、もう。そんな細かい事はどっちでも良いわ! みんな、しんでしまえー!」


 激しい砲撃の中、殺し合いというよりケンカの延長戦的な悪口合戦。

 僕は、先程まで抱えていた怒りをすっかり忘れてしまい、プロトさんにツッコミを入れてしまった。


 ……プロトさん。勝手に役目を持たされて生み出され、宇宙に捨てられたのを悲しみ恨んだんだね。リリや他の姉妹を見るに、皆暖かい人との触れ合いを求めている。本当は誰かに抱きしめられたかったのかも。


「リリ。プロトさんを止めよう。そして寂しかったんだねって抱きしめてあげちゃお」


「おにーちゃんがプロトおねーちゃんを抱くのは、絶対にダメぇ。エッチになるもん。それはわたしやエヴァおねーちゃんの役目なの!」


「はぁ。戦闘中に敵を抱きしめたいだなんて、酔狂な事を言うのは貴方たちくらいよね。でも、なんとなくは分かるわ。プロト姉さまは寂しさからおかしくなったと、わたしも思うし」


 爆炎とビームが吹きあれる戦場。

 しかし、僕らは怒りや悲しみを持たず、微笑みながら戦う。

 憎んでの殺し合いでは無く、悲しみの連鎖を止めるために。

 もう一度、姉妹で話し合うために、僕は力を行使する。


「貴方たち、勝手にワタクシをバカにするのは辞めなさい! ワタクシは人類の上位種よ! 愚かな人類を導くのはワタクシなのよぉ」


 逆に、一人泣きわめきながら戦うプロト。

 自分がこれまで感じたであろう不幸を、八つ当たりで周囲にまき散らしているのが哀れでしかない。


「もう辞めよう、プロトおねーちゃん」


「いやよ、いやなのよぉ。わたくしの思い通りにならない世界なんていやー!」


 ヴリトラは、蛇神の尾を振り回しながら攻撃を飛ばす。

 ヴァハーナを駆る僕はそれを回避しつつ、重力場シールドで弾きつつ、時々砲撃を行う。


「しねぇ! しねぇ! わたくしの思い通りにならない世界なんてぜんぶ壊れちゃぇぇ!」


 もはや的確に狙った攻撃じゃなく、ただの駄々っ子。

 狙いも甘く、大半の攻撃は無人の砂漠に落ちている。

 僕がラウドから離れながら攻撃をしているのもあって、今のところ街に影響は無い。


 ……うまく誘導出来ているね。でも、こんな悲鳴はずっと聴きたくないや。


 悲しい戦いを続ける孤独なプロトさんに、僕はつい涙をこぼした


「ということで、皆。一気に勝負に出るよ! もう終わらせよう」


「うん、おにーちゃん」

「細かいとこは任せてね、トシ」

【御意! 愛の戦士は無敵でございます。不肖ヴィロー、愛で戦わせていただきます】


 僕は一気に接近戦に持ち込むべく、大きく旋回をしながらスロットルを押し込んだ。


「ぐぅぅ」


 ヴリトラに背後をとらえている中、僕はバレルロール、コブラと戦闘空中機動を繰り返す。

 巨体が激しい機動を行うので、慣性制御を越えたGを僕らを襲う。


「取ったぁ! リニアキャノン、榴散弾装填。同時にミサイル発射」


 上手くヴリトラの背後に回り込み、僕は攻撃を狙う。


「甘いですのぉ! こちらは反重力推進なのをお忘れかしら?」


 飛行速度をそのままにくるりと回転して正面をこちらに向けてくるヴリトラ。


 ……それは承知の事。こっちは、真っ向勝負に持ち込みたいからね。


「当たれぇ!」


 僕の指示でミサイルと散弾がヴリトラを襲うが、まだ残っている重力場シールドで弾かれる。


「オールレンジ端末(ドローン)を」

「はい!」


 エヴァさんが残っていたドローンをヴリトラに突撃させるが、大した効果も無い。


「慌てた貴方の負けよぉ、トシ!」


「おにーちゃん」

「トシ!」


 急速に減速しつつ、僕らに迫るヴリトラ。

 しかし、反重力推進を補助にしつつジェット推進で無理やり飛行しているヴァハーナは機動を急には変えられない。


「死になさい!」


 ヴリトラの上半身部にある女性体。

 両の腕にある鋭い爪が伸びて、ヴァハーナの機首部分に合体していたヴィローを狙って突き出された。


「え?」


 しかし、爪は空振りとなり、そのままヴァハーナとヴリトラは正面衝突をする。


「ぐきゃぁぁぁ!」


「今だぁ。グラビトン(重力)・サブアームパーンチ!」


 激突寸前に合体を解除したヴィロー。

 ヴリトラの上から必殺技を繰り出した。

 面白いと思われた方、なろうサイトでのブックマーク、画面下部の評価(☆☆☆☆☆を★★★★★に)、感想、いいね、レビューなどで応援いただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ