表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
瑠璃光の復讐者(リベンジャー)~両親を悪徳貴族に殺され、妹と生き別れになった僕。運命の出会いをした美少女と共に機械巨人を駆り、世界を救う!~  作者: GOM
 第二部 僕は世界を救いたい。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

74/106

第28話(累計 第74話) 師匠との再戦:ラウンド2 電磁投射砲。

「デイアーナ殿! だ、大丈夫ですか?」


 周囲を多数のゾンビギガスで警護させている、象の顔を両肩と胸に持つ純白の重量級ギガス「アイラーヴァタ」。

 そのコクピット内。


 先程まで機体を操縦する二人の少女(ノルニル)の胸を揉んでいたパブロは、ひどく狼狽える。

 それまでは楽勝と思い、欲望のままに少女を愛撫していた彼。

 歴戦の勇者であるはずのディアーナが、初手で大ダメージを受けていた事から、急に怯えた。


「いやぁ。結構やられたわパブロ殿。散弾、榴弾、近接信管付きの徹甲榴弾の連続攻撃。流石は愛弟子、トシだわ」

「お姉さま。熱分解光線砲が、先程の発射でエラーが出ていますの。次はしばらくは使用が不可能です」


 ディアーナは、自分が手ひどくやられたにしては嬉しそうな声を上げる。

 愛弟子トシが、想定外の攻撃で自分から初手を勝ち取ったからだ。


「まあ、それでもこっちには沢山のゾンビギガスが居ますわ。うふふ。パブロ殿、攻撃命令をどうぞ」


「そ、そうだな。いくら砲撃が出来ても、敵はたった一機。数の暴力で押しつぶせば、何も出来ぬまま死ぬに違いない。さあ、行け! ゾンビどもよ!」


 内心、これも読まれているだろとは思いつつも、デイアーナはゾンビギガスの大群をトシに向ける様、指示を出す。


 ……さあ、トシ坊。今度は、どう対処するかしら? あら、そう来たの。ウフフ。本当にキミとの決闘(デュエル)は楽しいわね。


 地上に降り、損傷部の再調整を行うディアーナの機体。

 その視界には、朝日を背後にして小山の上に立つ敵ギガス。

 妙な「大砲」を抱えたヴィローが映った。


  ◆ ◇ ◆ ◇


「ヴィロー。いけるかい?」

【まだまだ戦いは序盤。魔力残量(マナプール)は、余裕です。冷却も十分に出来ましたから、存分に暴れられますぞ】


 僕は、予定されていた第二ポイント。

 少し高台になった砂山の上までヴィローを逃がす。

 師匠からの追撃はあれから無く、師匠の機体が地上に降りたのがモニターから見えた。


「トシ! 敵エース機は、地上で応急修理を行っているわ。どうやら、大砲は使えないみたい。他の敵は動きなし。いや、ゾンビタイプが動き出しそうよ」


 エヴァさんから、師匠機体や敵集団の状況が報告される。

 この状況なら第二攻撃プランが実行できそうだ。


 ……アレ、動く敵機に当てるのは難しいからねぇ。


「おにーちゃん。マザーさんから借りた大砲、すぐに使えるよ!」

【マスター。魔導電磁投射砲(レール・マシンガン)。接続完了です】


 ポイントに隠していた「大型機関砲」を、ヴィローの両手で持ち上げて抱える。

 その機関砲には、巨大な「弾薬」コンテナが繋がっていた。


 僕は、ヴィローの姿勢をがっちりと固定させる。

 ヴィローは、さほど大きくない砲口を敵集団に向けた。


「脚部アイゼン、起動。腰部、肩部可動スラスターは背後に向けて推力上げ! 各関節部固定。慣性制御、最大に。トシ、姿勢制御はわたしが!」


「電磁投射砲のバレルに通電。超電導モーター起動。装弾ロード完了。バレル冷却魔法も起動したよ。バレル内の魔力圧上昇。おにーちゃん、どうぞ」


【マスター。連射中の掃射範囲指定はお任せを】


「じゃあ、いくぞ。電磁投射砲(レール・マシンガン)、発射!」


 僕は、師匠の事を頭から追い出し、トリガーを引いた。


 ブィーン!


 射撃音というより連続した振動音のようなものを発し、銃口から赤熱した砲弾が連続して飛び出した。


 ヴィローによれば、音速の十倍にまで加速された重金属の弾体は断熱圧縮による加熱で表面がプラズマ化する。

 そんな砲弾が毎分1000発も放たれる。


「すごーい!」

「まさに神話級兵器ね」


 二人の女神から感動のコメントが放たれるが、僕は暴れまわる砲口をヴィローの指示通りに動かすことに必死。

 射線の先ではプラズマ化した砲弾を喰らい、一瞬でゾンビギガスが破裂する。

 一体のゾンビギガスを貫いた砲弾は、更に後方の機体を数体貫いて只の金属片へと変える。


 僕は、敵機の集団を撫でる様に砲口を動かした。

 その先に師匠の機体が居た気もするが、今は思考から外す。


「トシ、その先にゾンビギガス召喚用の機材が!」

「うをぉぉ!」

「おにーちゃん、がんばれぇ」


 暴れる射線を抑え込み、残弾全部を巨大な魔導装置にぶち込む。

 全て撃ち終える前に魔導装置は爆発した。


 カランカランと軽い音を立て、停止した電磁投射砲。

 その銃身(バレル)に霜が着きだした。


「残弾ゼロ。トシ、やったわ」

「おにーちゃん、敵集団の七割は殲滅したよ。師匠さんの機体や顔がいっぱいある真っ白い機体は、まだ健在ね」


 第二プラン、電磁投射砲による殲滅攻撃。

 これにより、敵集団の大半を無力化できた。


「伯爵様。後はどうぞ!」

「おう。騎士団、突撃じゃぁ!」


 僕のいる場所とラウド市街地の中間地点。

 僕の掛け声を切っ掛けに、砂漠の中から布をめくり多くのギガスが顔を出す。

 そして、旗機たる伯爵が駆るA級ギガス「バーグマー」。

 金色の縁取り彫刻(エングルービング)が成された白磁重装甲機体は電磁騎馬槍(ランス)を上に掲げ、突撃命令を配下の騎士達に出した。


「さあ、第三ラウンド。皆、僕らも行くよ!」


「うん、おにーちゃん」

「トシ。背後確認は任せてね」

【姫様たち。私は貴方がたが居れば無敵でございます。マスター、敵を狩りましょうぞ】


 電磁投射砲を砂地に降ろし、両手に二丁の新型魔導ビームカービンを構え、僕はヴィローを戦場に繰り出した。

 面白いと思われた方、なろうサイトでのブックマーク、画面下部の評価(☆☆☆☆☆を★★★★★に)、感想、いいね、レビューなどで応援いただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ