57.ドラゴンさんたちは大笑いする
「だからフィンは楽しみで仕方ないのよ!」
「そうですか」
楽しそうな姉様とは反対に我はゲンナリじゃよ。
だって戦争じゃろ? しかも我がガチャで提供したと言ってもいい武具を使ってなわけじゃろ?
どう考えても面倒しか起きん! 手に入れた連中が馬鹿じゃないことを祈るしかあるまい。
「姉様は楽しそうじゃな」
「長く生きてると退屈なのよ。そういう意味では愚昧、今回のはいい暇つぶしになるわ!」
目がキラキラしとるんじゃよ。
姉様、暴力が大好きな暴力発生装置じゃから。我、平和主義なのに。
いや、暴れるのは確かに好きなんじゃけどね。ほら、小さいのが群れてると潰したくなる感じ?
じゃがわざわざ面倒事を呼び込む気はないのう!
「戦争はDPがたくさん儲かるんだから!」
「そこの所詳しく」
儲かるなら多少は働いてもよかろう!
手のひら返し?
世の中はいかにして楽に儲けるかじゃよ。
「戦争は人がたくさん死ぬわけだからそこをダンジョン領域にしとけば儲け放題なのよ」
「確かに! 天才か姉様!」
「もっと褒めていいのよ愚昧!」
確かにダンジョン領域内で人が死ねば楽して儲けれる!
これは多少面倒くても動くべきじゃな。戦争が起こればじゃが。
「あと戦争だから普通に強い奴も死ぬから大量のDPが入手できるわ。ちなみにフィンは戦場のど真ん中に謎のモンスターを作って暴れさせて混乱させたりするのが好きよ!」
「混乱させてボコボコにする感じじゃな!」
いきなり現れる訳のわからん強いモンスター。確実に混乱するじゃろうしな。
流石は姉様、人の心がない。まあ、ドラゴンじゃしな。
「とりあえず、戦争はダンジョンを運営している側からしたら大儲けできるわけよ。それもコントロールできる戦争よ」
「ダンジョンの実態を知らん連中からしたら真っ青な裏側じゃな」
「そうね。特に今回なんかはどっちがダンジョンを所持するかっていう話が主になりそうな戦争なわけだしね」
「自然発生したわけでもないのに権利主張とか笑えるの」
「人間はよく深いわよね」
「「あっはっはっはっは」」
戦争と言われたら物騒じゃが、ボーナスステージと言い換えるならとてもやりがいがあると言うものじゃ。
戦争を早期終結させるもの泥沼のように長引かせるのも我の気分次第という大変都合がいいものじゃからな。
じゃがそうなると街の様子というのも気になるというものじゃ。
人間界の街ってまだ行った事ないんじゃよね。魔界から出てきてダンジョン作ってそこでだらけてただけなわけじゃし。
「一度街まで行くべきじゃな」
「な、なんならフィンが街を一つくらいプレゼントしてもいいわよ?」
我の思いつきに何故か姉様がモジモジとした様子でそんな事を言ってきた。
「姉様のプレゼントは大体壊れてるじゃないですか。廃墟なんかプレゼントされても困、って痛い!痛いのじゃ!」
何故か膨れっ面になった姉様からの尻尾による攻撃を我は理不尽にも受け続ける羽目となったのじゃった。




