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50.機械メイドさんは容赦がない

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「ボロ儲けじゃな」

「こんなに儲かる物なんですね」


モニターでダンジョンの入り口横に作った店の様子をヘルガと共に見ていると恐ろしい勢いでDPと魔石、更には金貨が増えていきよる様子がわかった。

というか皆ガチャ引きまくりじゃな。


「我、ただスピアの言う通りにしただけでボロ儲け!」

「こんなものは序の口です、バカご主人。人間というのは欲深いものです。やり方さえ間違えなければいくらでも搾り取れます」


フッフッフとスピアは笑う。

スピアの要望通りにダンジョンの横に店を作り、店員も準備してガチャを引かすように仕向けておるからのう。


「ガチャの排出率自体はかなり低くしていますからね。ただし、出る時にはそこそのレアリティの武具が出るようにしています。まあ、それらを装備してもダンジョン最深部までこれないとは思いますが」

「確かにあんまり出てる様子がないのう」


我が見ている限りでも1000回引いて1回くらいいい武器が出る割合じゃな。

その分、ガチャの機械の周りで泣いている人が大量にいるんじゃがな。

ほら、今もまた魔法使いの女の子が涙を流しながら倒れとる。見てるだけでもあの子100連位回しとったが、泣いてるのを見るに当たりは出なかったんじゃろな。単純計算で金貨900枚。金貨一枚で一週間くらい余裕で生活できるらしいという事を考えるととんでもない金額じゃな。


なんか見たことある魔法使いな気がするが気のせいじゃろうか?

しかし、ガチャはボロ儲けじゃな。

ガチャから出るのは大体は魔界では型落ちになっていたり、魔界で通用せんかったり、大して使われたりせん武器や防具、アイテムといった物みたいなんじゃが、その武具もダンジョンに潜っている冒険者達が使っているのより性能はいいみたいじゃからガチャ自体はかなり好評のようじゃからな。

アイテム自体も傷が治るポーションじゃったりと使い勝手はいいみたいじゃ。


「ガチャ自体はこのままの排出率でいきます。ですが、ゴミ屑人間は無駄に欲望を持っていますからね。強い装備が出ると分かると馬鹿みたいに金を注ぎ込む連中がいるわけです」


実際見ているだけでもみんな面白いくらいに金を入れておるな。


「確かに今見ているだけでもかなりの人間がお金を注ぎ込んでいますし」

「はい、ヘルガ先輩。しかもお金が足りない冒険者にはお金貸もしています。しかもお金が足りない冒険者にはお金貸もしています。もちろん利子付きで。しかもここはダンジョンの直轄地、利息はつけたい放題。つまりはひたすらにお金が入ってきます」


まさに永久機関!

お金が無限に入ってくるシステムじゃな。


「しかし、高レアリティの物をあまい出され続けるとかなり低い可能性ですがダンジョン危険になります。勇者なんて面倒な物も一応いますし。そのために儲けた金銭や魔石をDPへと変換して更なるダンジョンの強化をします。加えてダンジョンの難易度も上げていきます。間抜けな人間共にガチャを引かせて、引いた方がダンジョン探索の効率がよくなると思わせるのです!」


こやつ、なんか人間に恨みでもあるのか?

いや、作ったばかりじゃからそんな恨みを募らせるような事はないはずなんじゃが……

もしかしたら単純に金が好きとか?


「借金もかなり速く返せるんじゃないかのう?」

「はい、予定よりかなり早く返済できます」


さっさと借金も返済しときたいからのう。

あんまり長く借金をしているとあね様が来そうじゃし。


「さあ、愚か者共から金をむしり取りましょう」

「ええ!」


スピアとヘルガの二人はそれはそれはいい、悪どい笑顔を浮かべるのじゃった。

こいつらの犠牲者になる奴らは搾り取られるんじゃろうなぁ。

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うまいこと借金返せるかどうか。
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