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青春危亡  作者: 袴田朝日
1/1

発生

「朝か…」

暗い部屋に光が差し込んでいる。

少年はベットから起き上がり、眠い目をこすりながら窓を少し開ける。

ちなみに「朝か…」とか言っているが今は昼の2時である。それも平日の。

いつもなら少し外を見たらすぐ窓を閉じもうひと眠りにつくのだが、今日は少し外の様子が違った。


少年の部屋がある2階の窓から、倒れている女とそれに覆い被さっている男が見える。


「何してんだ?」


道路に倒れる2人の下に広がる赤黒いシミ


少年は呼びかけてみる。


「おーい。大丈夫かー。」


覆い被さる男の顔がこっちを向いた。


「ひっ」


男の口元にはべっとりと血が付着していた。





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