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カタナシ   作者: ともふみ
序章
1/2

魔術を巡る冒険

※異世界転生しません。

※現実の地名が登場しますが、全てフィクションです。

-魔術師を定義するのは、大きな困難を伴う作業である。

独自の感覚機能と運動器官を持ち、外界に特異な作用を及ぼす、という定義も可能だが、運動器官が欠落している例もあり、やはり一筋縄ではいかない。また、彼らは種としての統率に欠け、魔術師の個体一体一体が驚くほど個性に富む。


-魔術師にとっての不幸は彼らの外形が、()()()()()()()()()()()()()()()、通常の人間と相違ない点である。彼らは、人間という種の中で亜流に位置づけられるが、本質的にはそもそも違う種であると認識した方が現実に即している。


-神の存在を規定する上で、魔術師の存在は障害にはならない。



「人間は考える葦である」、「クレオパトラの鼻」等の名句で知られるパスカルの『パンセ』は、実際は彼自身の著作ではない。彼の死後に発見された多数の覚書(メモランダム)を友人が整理・統合の上、一冊の本として纏めたものである。

冒頭に引用した断章はいずれも魔術師に関係するものであったが、『パンセ』の編纂過程において、当時の魔術協会の暗躍もあり、全て抜け落ちた(従って、これらは魔術界に伝わるのみである)。

この他にも、パスカルは魔術師もしくは魔術そのものに関して、幾つかの考えを述べている。

余談ながら、元々、その出版経緯からして論理の連続性に欠ける点を否めない『パンセ』であるが、上述のように幾つかの断章が意図的に省かれたことで、さらに読み辛くなっていること請け合いである。

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