おまけ 占いと水晶玉
この占い師のキャラをもっと強くて個性的なものにしたかった。
「さて、それでは、水晶占いを始めようかね」
そう言うと、占い師おばさんこと後藤 幸子は、水晶玉を撫でる様な手つきでスイスイっと動かしている。
アニメやドラマでよく見る様な動作で少し....いや、かなり嘘っぽい
「あの?みんなその占いの仕方するんですか?」
「さぁ、他は知らないけど。私は、こんな感じにした方が占い感が出て良いかと思ってね」
え?別にそんな手つき要らないの?ただの雰囲気作りなんかい!
って大きな声でツッコミたい。
「おっと。大事な事聞くの忘れてたわ。何について占って欲しい?」
うーむ。悩む。何を聞いても良いけど。俺は....
「恋愛について占ってもらっていいですか?」
「ほうほう。思春期ぽくっていいやん!」
余計な事を言って欲しくない。特に今のとか....結構恥ずかしい。
「後、私の占いは、断片しか見えない感じだからそこよろしくね〜」
そうなのか。まぁ、流石の占い師でも全部は、見通せないのかな?
「それでは、」
占い師幸子は、水晶玉を撫でる様に手を動かしている。何が見えるのだろうか。
「成る程成る程。ほほ〜う!」
くっ。気になるなー!早く聴きたい
「ツンデレ.....いや、ヤンデレも....」
ツンデレは、恋花かな?ヤンデレって.....え?
「これは.....なかなかの修羅場。」
修羅場‼︎え⁉︎何がどうなってそうなるの⁉︎
「3人目。.....ここで事故」
3人目...そして、事故?事故に俺が合うのか⁉︎恋愛と関係ある?普通は、ないよな?
「ふふふふ.....ここで進展。同棲ふふふ」
なんか、うん、同棲は、ヤバイ。
「アンタ....面白いね。」
「いや、どうもです。」
「アンタは、面白いから他にも占って上げるよ。何が知りたい?」
「そうか.....何にしよう。」
意外とひらめかないもので何を聞くか。
そんな時に後ろから聞き覚えのある声が聞こえる。
「あれ?恋花!な、なんでいるの?」
「創太‼︎こっちのセリフだよ。何でまだ、帰ってる途中なの⁉︎早く帰ろうよう。」
「ああ、占い師のおばさんありがとう!また、あれ?」
さっきまでここに座っていた占い師の後藤 幸子は、居なかった。それどころか俺が座っていた椅子と机が残されてあり、水晶玉や占いの看板も無くなっていた。
「占い師?何言ってるの創太?早く行こうよ〜」
「あ、ああ」
俺は、恋花と一緒に帰った。
あの占い師は、一体何者だったのだろうか?
また、何処かで会える事を期待しておこう。
この占い師結構気に入ってるので、また出そうかなーって思ってます。