おまけ 占い師と手相占い
今回は、オマケの話しとなります!
本編は、また、後日出すのでお楽しみ下さい。
4月30日。氷とデートをする1日前の日の出来事だ。
俺は学校が終わり少し早めのテスト期間という形になっているので、普段の学校生活より早めに学校を出た。
俺は1人で、学校を出ていつもの帰り道を歩いていた。因みに恋花は、係の仕事があるらしく遅くなるから先に帰っておいてっと言っていたので、1人で帰っている。
(まぁ、1人で帰っても暇だし、早く帰るか。)
そんな事を考えて少し早歩きでいつもの道を下校していると....
「そこの男!少し待たれよ」
っと横から聞こえた。俺はその声にびっくりした。なぜなら、さっきまで横に人が居るとは、分からなかったからだ。まるで、急に現れたような....
横には、『占い』と大きく書かれた看板を掲げ、いかにもと言った感じのフードを被ったおばさん?が座っていた。40〜45ぐらいの歳かな?
「えっと....俺ですか?」
「ふふふ、貴方以外に誰か居ますか?」
確かに俺の周りには、他に人は居ないけど....
「あんた...私の占いを聞いていきなさい!」
「え?い、いや、お金とか持ってないので」
「今回は、特別にお金は要らないよ!」
え?なら、まぁ、いいか無料って事なんだよな?詐欺....ではないか。
「そのかわり‼︎」
「そのかわり?」
「あんたが後ろのカバンに入ってるお菓子でいいよ!あっ!チョコレートよりクッキーが食べたいな」
「え⁉︎」
嘘だろ!なんで、俺のカバンに入っているお菓子が分かったんだ!しかも、チョコレートとクッキーって.....いや、そんなはずない!
「言っておきますけど、俺は占いなんて信じませんからね!」
「ふふふ、別に信じても信じなくてもどちらでもいいさ。そんな事はいいから、早くお菓子くれないかな?」
俺は占い代のお菓子を渡し椅子に座った。
どうせお菓子を当てたのもただの偶然...このフードおばさんが今回だけ運が良かっただけのはず。
「で...何を占うのですか?占い師のおばさん」
「おばさん〜!占い師のお姉さんでしょ?まぁ、いいわ...では、最初は、手相占いをするからてを見せて頂戴。あっ、勿論両手ね」
手相占いの両手は、勿論なのだろうか?
まぁ、これを拒んでも仕方ないし普通に出して見てもらうか...早く帰りたいし
俺は自分の手の平をおばさんに見せた。
「えーっとボリボリ....あんたの手綺麗だね〜ボリボリ」
「あのー、俺のあげたクッキー食べながら占いしないでもらえますか?」
この占い師おばさんやっぱり偽物なのでは?こんなお菓子食べながら...余裕ぶって...きっと適当な事を言うはず。はぁ、早く帰りたい。
「おっと失礼!まぁ、クッキーは、後で食べるとしてっと!さてさて」
占い師のおばさんは、クッキーを食べる手を止め、俺の手の平をジッと見つめていた。
なんだか少し恥ずかしい!いや、別にやましいことは、してないけども...
「あ、あの〜?どんぐらいで終わりそうですか?」
「.....」
な、何という集中力だ!いや、無視してるだけか?
待って2分程経った。別に2分は、長く無いけど....何も無いと長く感じる。
「よし!もういいよ!ふふふ、やっぱり私の思った通りアンタ面白いね。」
占い師のおばさんは、不適切な笑いを浮かべながら喋り続けた。
「占いの結果。アンタには、じょなんのそうがかなり出てたね!もうこれは、ライトノベルやアニメの主人公並にね!ふふふふふ」
このおばさん何を言ってるだ?俺にじょなんのそう?俺は生まれてこの方モテた覚えがないぞ!
恋花は、....俺の事そんな感じで見ているのかも知れないけど....だからってあれだろ!じょなんのそうってハーレムみたいになったりして、修羅場になるやつだろ!ないない!
「嘘だろって感じの顔だね。まぁ、これからの生活を楽しんでいけば、いずれ分かるさ。」
占い師のおばさんは、俺の反応を見てニヤニヤと不敵な笑みを浮かべ「ふふふふふ」と言い楽しんでいるようだった。
「それで、手相占いは、それだけか?」
「ふふふ、そうだねぇ...アンタ他の人より少しばかり運がいいだろう?いや、タイミングが良いと言った方が正しいかな?」
タイミングが良い?他の人の基準が分からないから何も言えないけど....俺は、良いのか?
はっ!しまった。信じる所だった。危ない危ない。
「ふふふ、まだ、信じられないかい?普段の生活でタイミングが良い事あるだろぉ〜。例えば好きな女性のピンチの時に自分が近くに居る事が多いとか....ね?」
ギクッ
確かに!恋花が、ナンパや面倒な事に巻き込まれていた時には、大体俺が居る.....タイミングが良いけど....
「ふふふふふふふふふふ。では、手相占いは、辞めてそろそろこっちでやるわ。」
占い師のおばさんは、テーブルの上に置いてあった水晶玉を自分の目の前に置いた。
「次は、水晶を使って何を占うんだ?」
(いや、別に本気で信じた訳じゃねぇからな!あくまで一つの興味として聞いただけだ‼︎)
「私はね。タロット占いや手相占いとかいろいろ出来るけど、この水晶占いが1番得意なんだよ。」
「アンタ。そんなにいろいろ出来て実は占い師会の中では、有名な人だったりするのか?」
「ふふっ、さぁね。そんな事より私は、『アンタ』じゃないよ。私の名前は.....後藤 幸子だよ。いいね‼︎」
「お、おう。さ、幸子さん。」
(思ったより普通の名前だな。)
「さて、それでは、水晶占いを始めようかね。」
新キャラ出すの早かったかも...