秋瀬先輩とのデート
前回に引き続き新沢 氷視点の話しとなります。
前回は、過去編ですが今回は、デートに着くまでの話しとなります。
新沢 氷
今日は、5月1日土曜日、待ちに待った創太先輩とのデートの日!
この日の為に化粧を特訓したり、洋服を選び直したりといろいろ頑張った!
かなり緊張するけど、良い思い出を作る為に頑張らないとね!
(よし!このまま行けば集合時間の20分までには、着きそう!楽しみだな〜えへへ\(//∇//)\ )
私は、顔をニヤニヤとさせながら創太先輩とのデートの集合場所へ向かっていた。そんな時、
「ねぇ、君!可愛いねぇ、何処の高校の子?」
「少しだけでいいからお兄さん達と遊んで行かない?今ならクレープぐらい軽く奢ってあげるからさ〜」
「ね?ね?いいだろう別に!」
少し怖くて、遊んでそうな男が3人。私に話しかけてきた。世で言う『ナンパ』と言うやつだ。
この男達は、少し怖そうだが氷は、平然としていた。その理由は、
(うー!また来たよ〜!今週で、3回目。嫌だなー!こう言う人達!とりあえず、黙ってやり過ごそう。)
氷は、ナンパに慣れていた。恋花と並ぶ美少女であり、恋花とは、違いか弱いタイプの女の子であるからだ。
(早く行かないと。).
そうやって先に急ごうとすると男から腕を掴まれた。氷の経験上、ナンパしてくる人は、黙って無視しとけば諦めてくれる人が大体だった。だが、ごく僅かに無理矢理でも誘って来る男も居る。
氷は、無理矢理誘って来る男が大の苦手だった。
「は、離して下さい!後、近づかないで‼︎」
掴まれた腕を振り回して振りほどこうとするが、かなり強く握られていてほどけない。
「おい!あんまり暴れるな!おい!」
怖い。ナンパされるのは、慣れてるとはいえ苦手だ。特にこんなに迫って来る人も少ない。
(誰か助けて!創太先輩とのデートに遅れちゃう!)
その時だった。
横からナンパした男達とは、別の男性が入って来てナンパ男達を追い払ってくれた。
「君!怪我は、ない?」
助けてくれた男は、20代後半の少し細い体をした男だった。
甘い声で、私に手を差し伸ばす。だが、私は、その手を掴まず立ち上がり、助けてくれた人にお礼を言いその場から逃げ出した。
普通の女性なら、さっきのでメロメロになるのかも知れないが、私は決してメロメロには、ならなかった。
何故って?
もう運命の人と出会っているから。
どんなに他の人に助けられても、どんな助け方をされても創太先輩にしか目が行かない。
初めてだった。
一目惚れってやつなのか、それともやっぱり運命の人だったのか。
創太先輩に初めて会った時、私は、感じたんだ。
漫画とかで、よく言われる言い方をすると『雷が落ちた』と言う感じだろうか。
衝撃的に感じた。心に響いた。他の人に助けられた時と全く違った感覚。
「諦め...たくない‼︎」
だから決心しているどんな切ない気持ちになっても、気分が悪くなっても後悔だけは、しない‼︎
デート集合時間の5分前。
(良かった。間に合って...あっ!創太先輩‼︎)
心を落ち着かせて!
「す、すみません!待たせてしまって!」
(あー!創太先輩カッコいい!うー!)
「大丈夫。俺も今来たところだから。よし、行こうか。」
私は、諦めない。いや、諦められない。絶対に先輩を離したくないから。
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誤字があれば、指摘下さると嬉しいです!
これからも頑張りますので、どうかよろしくお願い致します‼︎(๑>◡<๑)