変わらない幸せ (デレ)
お互いに想い合う気持ちは、中々変わらないものだと私は、思います。
昔とは、違う関係かもしれない。
昔とは、違う形になってるかもしれない。
だけど、何処かしらでお互いを感じて、想っていると私は、思っています。
私は、夢を見た。
何処か懐かしく記憶の奥にしまっていたはずの光景をまた、夢でみた。
何年前の事か.....小学生だったころだろう。
「創太ー!遊ぼ〜う!」
私は、創太の玄関の前から創太の2階の部屋に向かって大きな声を出していた。
「恋花?ちょっと待ってて、直ぐに行くから」
創太の声が聞こえる。子供の頃の声だから、今よりずっと高く聞こえる。
〜数分後〜
「ゴメン、待たせて。で、今日は何処に行くの?」
「今日は、一緒に駄菓子屋に行って新発売のお菓子を食べるの‼︎」
「お!俺も食べる!2個買っちゃお〜!」
私と創太は、駄菓子屋への道を歩き始めた。
「あっ!はい」
創太は、歩き出してすぐに私に手を差し出す。
「.....うん!ありがとう創太‼︎」
いつもの事の様に手を握り合いお互いニコニコ笑いながら再び駄菓子屋へ向かう。
ふと目覚める。
気がつくと私は、創太と一緒にベットで寝ていた。そして、閉じたカーテンの端からは、太陽の光がはみ出していた。
「そっか....昨日は、創太の家で寝たんだった。」
寝ていると時間は、早く感じるものでスッカリと朝になっていた。
(あれは.....やっぱり子供の頃の夢か....でも、そっかあの頃は、私と創太は自然と手を繋げるぐらいに仲良しだったんだ。)
そう思うと時間が経った事を、
いつの間にか高校生にまで成長していた事を改めて感じる。
やっぱり今と昔は、違うのかもしれない。
(今でもあんな風に....みんなの前で繋げたら.....)
ふと自分の手が何か違和感を感じる。
私は、手をゆっくりと上げ、手を見る。
創太と私は、手を繋いでいた。しかも、恋人繋ぎ
いつから繋いでたのだろうか。もしかして、手を繋いだまま寝ていたのかもしれない。
顔が自然と熱くなるのを感じた。
(ああ...なんでだろう.....凄く幸せ...)
今と昔は、違う。昔は、みんなの前で手を繋ぎ、デレデレと甘える事が出来た。
それはとても嬉しくて楽しくて...幸せを感じれることなんだろう。
でも、みんなから見えない所でデレデレと甘えたり、裏でこっそりとお互いを想い合ったりするのも同じぐらい
幸せだと私は、思った。
創太の胸元に顔を近づけて
「創太ありがとう。」
子供の頃から何も変わっては、いなかった。
ただ、みんなの前だけは昔と違うけれど裏では何も変わらない幸せな日常だ。
「大好きだよ。これからも....」
私は、創太の胸元で再び眠りに、ついた。
2人を取り巻く裏表ツンデレ話しは、まだまだ続きます!
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