神様とのお話
~謎の家~
「ん...」
あれ?どこですか?ここ
確か女の子を助けるために車に轢かれて...
??「あ、起きた?」
「ファッ!?!?」
誰だお前は!
??「やっほー、私は神です。」
「は?」
何この人...いきなり神とか言ってますよこいつ...
??「あ、疑ってる?」
当たり前じゃん!
と言う言葉をぐっと抑える
??「あはは...信用ないよね」
「えっと、まあ、はい。」
??「わぉ、否定しないのは初めてだよ」
嘘は言わないようにしているからな!
??「まぁ、少し待ってて」
「あ、はい。」
意識がハッキリしたので家の中?を見てみよう
1DKか?なんかいかにもjkって感じがする
??「お待たせー!んじゃお話しようか!」
「何についてですか?」
??「私の事と貴方がここにいる理由」
あ、それはありがたい
??「まず、私はミル、漢字で書くと美瑠ってなるかな?」
この美人さんは美瑠さんと言うらしい
美瑠「一応恋愛の神様なんだよ?」
「なんで一応付けてるんですか...」
美瑠「あはは、自信なくてねぇ」
いいのか女神!?
美瑠「んじゃ、次は君がここにいる理由ね」
「あれ?俺の自己紹介は...」
美瑠「神様を舐めるなよ~?おみとうしだよん」
ほえ~さすが神 略してさす神
美瑠「んじゃ理由ねー、なんと!君は異世界転生に選ばれましたー!」
「異世界転生...?」
小説なんかでよくあるやつだな、チートのやつ
美瑠「この切符をもって、あの扉に行けばーもう行けます!」
「随分と簡単なんですね...」
美瑠「前はね、手続き凄く大変だったんだよーそれで不満を言われて...」
「なるほどです、あ、えっと、俺はどんな感じで転生するんですか?」
美瑠「うんとねぇ 色々な方法があるんだよねぇ」
「と言うと?」
美瑠「まず君がいた世界をAとして、今から行く世界をBとします」
「はい」
美瑠「まずAで産まれるとAの体で産まれてきます。これは絶対的条件です」
「つまり俺の体はAの世界の物って事ですか?」
美瑠「理解が早くて助かるねぇ。 んじゃ条件その1!【Aの世界の体でBの世界には行けない⠀】」
ふむ、
「つまりこのままだと俺は行けないって事ですか?」
美瑠「うん。その解釈であってるよ。なんでかって言うとねぇ、Aの世界は魔力がないけど科学や文化がとても進んでいるんだけど対してBは魔法はあれど科学はそんなに進んでないからね、そこで少し体の作りが違うからいざこざが発生するんだよね」
おお、ちゃんとした理由だ。そして魔法があるのか、さすが異世界
美瑠「言っておくけどあっちから見れば君が異世界者なんだからね?そこは覚えておいてね」
「はーい」
美瑠「よろしい!それじゃ条件2!【異世界転生するものには何かの祝福を与えなければならない⠀】」
「祝福...?」
美瑠「あー、なんて言えば良いかな?あ、あれだよ、チートとか言うの」
ああ、チートの事かぁ.........チート!?
美瑠「本当はね?Aの体をBの体に生まれ直さなきゃいけないんだけどね、めんどくさかったりする神は祝福って言ってチートとか言うのをあげて無理矢理その世界の体にするんだ」
「ほへー」
思いもよらない裏事情を知った希ガス
(注)この小説ならではの設定です
美瑠「んで、本当の祝福って言うのは体を作り直して、奇跡を1度おこすこと」
「奇跡?」
美瑠「奇跡」
「具体的には?」
美瑠「んーそうだね、致命傷でも助かるとか運良く逃げ切れるとかかな?」
ほほぅそれはなかなかに便利だ
美瑠「あ、因みにもう体は作り直しておいたよー」
「なぬ!?」
とは言うが姿も変わらないが...
美瑠「それは精神だけだからね、あっちに行ったら変わるよ」
へー......あの、サラッと心読むの辞めて頂いて良いですかね?
美瑠「無理です」
こいつ...爽やかな笑顔を浮かべやがって...
美瑠「まあまあ、そんなに怒らないでくれよ」
「元凶は美瑠さんなんですが...?」
美瑠「ごめんって」
その後、さらにお話を続けて2時間ぐらいたった辺りで
美瑠「さて、そろそろ行きな この切符をもって、扉をくぐって現世行きに行くんだよ」
「げ、現世行き...」
それじゃあ...
美瑠「勿論、地獄行きもあるよ」
ですよねー
美瑠「まぁ、君なら大丈夫。私が保証する!」
「不安しかねぇぇぇ」
美瑠「さぁ、行ってらっしゃい、異世界転生者さん?」
そう言われたらこう返すしかないダルォ?
「はい。行ってきます、美瑠さん」