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都市、カランコエ〈強迫観念に縛られし都市〉

お待たせいたしました

早い早い早い!死ぬぅ!

「まだまだ行くぞ!」

あかん。アカンでこれ。時速80kmくらい出てるのでは?なのに何故風の影響を受けていないのだ?

「風など私の魔法で防げるのさ!凄いだろー」

魔法って………便利ね………

〜10分後〜

「ついたぞ!ここが六都市の1つ!カランコエだ!」

カランコエ………確かそんな花があったな。自由研究と部活動で調べ尽くしたから覚えてるぞ。

色々な種があって、色も豊富で確か花言葉は………〘あなたを守る〙とかだったはずだ。ふむ。ひとまず花言葉は大丈夫そうだな。んじゃとりあえず……

「今日からここで暮らすのですか?」

「ああ、そうだよ。大丈夫さ、私が守ってあげるよ」

「た、頼りになります!」

花言葉通りだな。守ってくれるのか……嬉しい。

「それじゃあ着いてきてくれ」

「わかりました…」

せっかくだから都市の中を見ておくか

「ごめんね、君の食べ物食べちゃった」

おいおい、早速事件じゃねーか。この団長さんの出番か?

「いいよいいよ、気にしないでくれ」

は?

「いやー、申し訳ない」

えぇ……もう事件解決したんだけど。てか怒ってないのか?結構大事そうだったが。

他のところは…

「ダメだよ!君は僕が守るんだから!」

「ご、ごめんなさい…」

「君は勝手なことしないで僕に守られてればいいの!」

「は、はい……」

………………〘あなたを守る〙

「ああ!」

お?なんだ?

「ごめんなさい!まさか貴方の家に穴が空くなんて……べ、弁償を……」

「いいよいいよ、気にしないで」

「え、でも…………」

…………………〘おおらかな心〙

間違いねぇ。花言葉がそのままその都市の生き方になってやがる。

〘あなたを守る〙これは普通にいい言葉なはず…。なのに何故、あのような強迫観念に?

〘おおらかな心〙これもいい事のはずなのに、人として大切な〔怒る〕ということをまるで忘れているように見える…………。

この国…さてはヤバいのでは?

「ん?どうかしたのかい?」

「あ、団長さん……あそこの人達……良いのですか?」

「ああ、大丈夫さ。なにせ、あの人も許しているし、私の仕事は君を守ることだからね。」

なるほど、この国は強迫観念に駆られてるのか。推測だが、〘おおらかな心を持って人を許さないといけない〙と〘守ると決めた人はとことん守らなければならない〙かな?だが、おおらかな心の方はわかりやすいが、守る方は相互で守る対象だった場合どうするのだろうか。それともまた違う何かがあるのか。

「まさかとは思うけど………手伝いに行くとか………言わないよね?」

「ヒッ」

やべぇ、目がガチだ……これは何から守るに入っているのだろう?守る、守る…………もしかして、〘人に巻き込まれるのを守る。〙的な感じなのだろうか。

「い、行きませんよ。」

「そうだよねぇ。いやー、手伝いに行くって言われてたらもう出歩けないように監禁する所だったよー」

怖い!怖い怖い怖い!監禁だと!?そこまでするのか!?


ここは……………思ったよりヤバいな。

カランコエ

カランコエとは、ベンケイソウ科の1属であり、主にマダガスカル島、南アフリカ、東アフリカ等に分布している。

草丈15ー80cmの低木で、短日植物である。花弁は5枚ある。開花時期は秋から春。

近年では八重咲の品種も作られており、八重咲品種は花付や花持ちが非常にいいので、人気の園芸植物となっている。

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