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団長、本気の推理(当たってるとは言っていない。)

お待たせしました。

「自分の名前はわかるか?」

騎士団長さんが聞いてきた。

「わからないです……」

うん。嘘は言ってないね嘘は。名前のとこバグってたし。

「…………ステータスプレートはわかるか?」

あ、あれそんな名前なのね。だが、どうしようか、出し方が分からないからなぁ。変にとぼけない方がいいか?

「ステータス…?」

「ふむ、やはりわからんのか」

「はい……ごめんなさい。」

「ああいや!君を責めているわけではないのだ。ただ、この様子だと本当に記憶喪失だろうな」

んー、どうなんでしょ?一応前世(前の世界)の記憶は持っているけど。それって記憶喪失に入るんですかね?

「うん。それじゃあ私に従ってある動作……私の動きを真似してくれ。」

あ、言い直した。子供が動作とか従ってとかわからないよね。普通。ここは真似しとこう。

「わ、わかりました。」

「と言っても簡単だ。手を出して、ステータスプレートよ。と頭の中で思うだけだ。言ってもいいぞ。」

「やってみます。」

これどっちの手でも良いのか?左手でしてみるか

。……ステータスプレートよ!

シュワン

「おお!成功したな!偉いぞー」

団長さんが頭を撫でてくる。くすぐったい。そして照れる

「ありがとう…ございます…」

「どれ、それじゃあ見せておくれよ」

あ、他人も見れるのか。

「は、はい。」

「ふむ?名前が……」

やっぱりそこだよなぁ。てか神の加護とかどうなんだろ。適当だけど加護は加護だしなぁ。

「………わかった。言いづらいが、君は捨て子の可能性がある。」

お?捨て子?何故だろう?

「す、捨て子……?」

「うむ。順に説明しよう。まず名前がこのような事になっている。つまり名前を付けられなかった可能性あるのだ。現に、名前のない捨て子はだいたいこのような表記になっている。」

はぁ、そうなのか。しかしそうなると捨てた親とかはいるのだろうか?

「…………」

「それとこの神の加護。適当と付いてはいるがこれがあったから君はこの歳になるまで生き延びたのだと思う。」

なるほど。そう捉えるか。

「そして記憶喪失の件だが……多分君は何かに襲われて気絶したのではないかな?そして体が自分の精神を守る為に記憶喪失になった。みたいな感じだと思う。」

いい推理だと思うのだが………一つだけ言わせてくれ。………子供じゃわかんねーよ。

なに子供にガチ推理聞かせてるのさ。俺は前世の記憶があるから言っていること分かるけど普通の子ならポカーンだよ。

「君に言ってもしょうがないか。まぁつまり、君は多分捨て子ってことさ。」

どストレートだなこの人。……ふむ。ちょっと困らせてみようか。

「わ、私…捨て………?」

ドヤ。涙目のおまけ付きだ。

「ああごめんよ!君を泣かせるつもりはなかったのだ。大丈夫だ。安心したまえ。私が着いているからな!だから泣き止んでおくれ……」

うーん。この人見れば見るほど美人さんだなぁ。キリッとしてそうだけどパッチリとした目。プロポーションも抜群。………これ絶対誰かしらはこの人目当てで団員になる人いるだろ。

「ほんと…?」

「ああ、本当だとも。これからはずっと一緒さ。なぜなら私の家に住んでもらうからね!」

おっと?雲行き怪しいな?何故にそうなった?

「え……お姉さんの……おうち?」

「ああそうだ。私は君が気に入ってしまったからね。ちゃんと役所とかにお話して一緒に住めるようにするからね。」

うーん。どこに気に入る要素があるのだろうか?もしかして心配させないようにか?それとも勢いでか?

「嫌かな?」

そんな顔で聞いてこないでください。ズルいです。

「お、お姉さんと一緒………嬉しい……です。」

恥ずかしいいいいいいい!!死にてぇ!今すぐ頭に氷の角当てて死にてぇ!

「そうか、良かった。」

安心した顔してんなー、、、あれ?いつの間に俺抱っこされてる?え?え?え?めっちゃ柔らかいんだけど!?なんかフニフニしてるのだが!?

「よし、そうと決まったら善は急げだ!走るから落ちるなよー!」

え、え、え、ちょっと待って早いです早いです落ち着いてくださ………

「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァ」

「ははは!元気があっていいな!」

いやー!落ちるー!

ステータスプレート

家によって違うが、約2~5才の時に学ぶもの。親の出している様子を見て教わるので最初に覚える言葉が「ステータスプレート」の子もいる。 その人の基本的な情報や、ステータスが乗っている。この世界の人達は皆持っていて、やり方がわからなかったりしたら、その人は親の教育が何かしらの原因でなかったと思われる。

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