旅立ち、それは出会いの始まり
お待たせしました。
「う、うわああああああ!?」
落とされた!なんの躊躇もなく落とされたよ!?あかん、このままじゃ死ぬぅ!
ど、どうする?考えろ……考えるんだ俺……
「………………………」
うん。無理だ。だってもう地面がそこに……
「はれ?」
痛くない?なんか踏んでる?
チラッ
「あっ」
なんか5体ぐらい踏んでる。って、あれ?なんか靴小さいような……
あ、アイエエエエエエエ!?縮んでる!?縮んでるなんで!?
服も小さいし手も小さい!?てかこの服誰のだよ!?
「グ、グルァ………」
あ、踏みっぱなしだったね。ごめんね?
退けたら霧になった。…………これもうわかんねぇな?
ん?
「パララパラー」
何この音?ウィン うわ!なんか出た
名前 乁厂ゝゞ⊂灬ゞ;:⊂:⊃Σ HP:20(+15) MP:18(+16)
種族:ヒューマン 職業:子供 年齢:8才? Lv6(+5)
基礎攻撃力:18(+12) 基礎魔法力:19(+15)
基礎防御力:16(+11) 基礎魔法抵抗力:6(+4)
能力(自動発動):カリスマEX 上に立つ者A+ 女神の祝福(適当)D
能力(手動):女神の目(M30) 応急処置(M1) 捨て身(H6)
…………色々あるけど、一言言いたいのが…あの女神手抜いてやがったな!?
なんだよ祝福(適当)って。…あるだけでも有難いやつなのかなぁ。
あとカリスマと上に立つ者?そんな力ねぇよ。名前バグってるし。
それと抵抗力どうしたし。子供だからか?てかやっぱり子供じゃねーか!?
「…………ふぅ」
うん。色々あったけど落ち着こう。あ、ステータスみたいなの勝手に消えた。てかちゃんと周り見てねぇな。
そこにあったのは、現代日本では考えられない一面の草原とその奥に見えてる高い位置にあるであろうお城があった。
「……………すげぇ」
うん。この光景でわかった。ここは現代日本では絶対にないな。ワンチャンあるかと心の中で思っていたが一瞬で砕かれたな。夢を見ている訳でも多分、無い。あとさっきの子達(潰したやつ)の事を考えると、現実見ないと死ぬな。俺。間違いねぇ
「どうすっかなぁ」
うん。困った。土地勘が無い上どこに行けば良いかわからん。
とりあえずあそこが王都かな?わからんけど。そこに行ってみるかぁ。
後、変な事は言わない方が良いな。間違いなく魔女裁判見たくなるだろう。
「良し」行くか
〜歩くこと数分〜
ありゃ?舗装されたとこ歩いてたらなんか前から馬車?みたいなのが来た。
脇に逸れておくか。へー、豪華だなぁ
俺の脇を通る時に中も見ようと思ったけど背が小さくて見えなかった。
おのれ……小さいって厄介だな。
まあいいや。とりあえず王都っぽい所行きたいしね。
〜馬車内部〜
「ん?あの者は……」
「おや?どうかされましたか?」
「いや、なんでもないぞ。」
「そうですか?何かを熱心に見ていたようでしたが?」
「気のせいだ。なに、少し楽しくなりそうだなと思っただけさ。」
「???」
さて、それじゃあ行きますか。えっと、このままこの道を行けば良いのかな?
「おい、そこのお前。」
ビクゥ!! な、なんだ?俺なんかしたか?後ろから話しかけられたのか。
「は、はい。」
俺が恐る恐る後ろを振り向くと、銀色の髪を後ろで結っている美人さんがいた。いかにも騎士!みたいな感じだ。
え?怖すぎる。マジで俺なんかした?
「あ、あの、何か御用でしょうか?」
「いや、ここに何故子供がいるのかと思ってな。どうしたのだ?」
そりゃそうだ。俺でも思うもん。何故か子供一人で歩いているんだもの。声かけるわ。
どうする?記憶喪失って事にするか?それが簡単かな?
「あ、す、すまん!怖かったか?し、しかし私は怪しい人じゃないぞ!何しろ私は騎士団の団長なのだからな!」
どうやら悩んでいたら俺が怖がっていると思ったようだ。うん。多分大丈夫だと思うけどまだ安心しないでおこう。そして団長さんだったのか。そして俺は子供ロールプレイしなきゃいけないのか。
「えっと、僕は大丈夫、です。」
「そ、そうなのか?だが心配だな。君、お家は?」
あ、しまった。咄嗟に大丈夫って言ったけどそりゃ家聞かれるわ。ここは変に誤魔化さないように……
「わ、分からない、です。」
「何?自分の家が分からないのか。」
「は、はい。気がついたらここら辺で起きて……」
「そうか………それは心配だな。良し、私も着いていってやろう!」
あー、そう来るよなぁ。………ふむ、せっかくだから手伝って貰おう
「え、えっと、それじゃあ、よろしくお願いします。」ペコリ
「おお、挨拶できるのはいい事だ!私に任せなさい!」
そんなこんなで騎士団団長が一時的に仲間になった。
上に立つ者【ウエニタツモノ】:ランクA+
効果:人の上に立つのに相応しい人。仲間から慕われる人の事。隠れステータス、魅力に+50、さらに連なるもの(仲間)に全能力+10