表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オタクが異世界に来たようです!  作者: 桃浦 ベル
1/1

オタク、夢見た異世界生活を満喫する

年齢 37歳

性別 男

氏名 田中たなか 英雄ひいろ

仕事から帰ると録画していたアニメをみて、YouTubeで今はまっているVTuberの動画を見て寝落ちする。

そんな生活をずっと続けている。給料の使い所というとアニメのグッズ、漫画、ゲームとまるでオタクのお見本のような生活をしているこの男、今日もまた会社に行こうと朝の6時半に家を出ようとドアを開けるとドアの隙間から強い光が満ちていきその光を庇おうと、腕を目の辺りに持っていき、両目の目蓋をこれでもかと強く閉じると、今のこの時代住んでいるこの都市の中では聞くことは無い車輪の音、馬が鞭で打たれ鳴く音そして沢山の人が話す声などが聞こえた。

その音に驚き今まで自分の目を覆っていた腕を即座に下ろし、閉じていた目蓋をそっと開けるとそこには自分が住んでいる所とは遠くかけ離れた映画で観たことがある中世ヨーロッパのような光景が自分の視界全体に広がっていた。

周りを何回も何回も見回してみても今広がっている光景は、変わりもしない。

自分が何故このような場所にいるのかとまだ働いていない頭を無理矢理動かすように考えていると右側から

「危ねぇ!!」

と野太い声で叫ばれその方向を向くと、顎に髪の毛を生やしているような凄い量の髭にスキンヘッドという厳ついおっさんが馬車で自分の方向に勢いよく進んでくるのが見えた。

そう、今自分が立っている所は石畳式の道路のど真ん中にいたのだ。咄嗟に沢山の人が通っている歩道らしき所に避け、万事休すだったなと思っていると、馬車に乗っていた厳ついおっさんは自分の顔を睨み付けながら「危ねぇだろ糞が!」と捨て台詞をはきながら自分が向いていた逆方向に走り去ってしまった。

そして中世ヨーロッパのような衣服をまといアジア系の自分の顔とは遠く離れたヨーロッパ系の顔立ちをした人が流暢に日本語を話せるだろうか?と疑問が残ったが今のおっさんが只たんに、自分の顔を見て日本人だと思い、日本語で話しかけたのかと思っていたがその考えが間違っていたとすぐに気付いてしまった。

何故なら自分の後ろを通る通行人達の会話が全て日本語に聞こえるのであった。そしてもう1つわかった事があるそれは、周りにいるのは人間だと思われていたがアニメやゲームで観たことがある耳の長いエルフ、背が小さく逞しい髭を生やしたドワーフ、獣耳と尻尾を生やした獣人と呼ぶべき者が沢山の人間の中に混じっていたのである。

オタクであると自負し、つまらない人生を歩んでいた自分としては夢のような世界がそこには広がっていたのであった。

最後に1つ言っておくことがある自分がこの異世界に来た時凄く多い数の視線を感じた。それを自分はいきなり道路の真ん中に人が現れたから周りの人達が自分の事を見たからと思っていたが、それはちょっと違ったようだ。

その正体はお前達だ!そう、この糞みたいな小説を読んでいる画面の前の君だ!

これが異世界に来て始めて手にいれた能力だった。

えっ?絶対『デッ○プール』パクりだって?

あぁ!そうだパクりだ!だからなんだ?ってことで自分の紹介はここまで!

次も絶対見てくれよな!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ