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作者: 京(みやこ)

走るキミは綺麗だった

走るキミは誰よりも輝いていた


最初はたまたま目にしただけで

特別な感情なんて全然湧かなかった


それなのに


たった一度の怪我で

走れなくなってしまったキミを


救いたいって思って気が付いた


キミのことが好きなんだと



「ボクと付き合ってください」


暗い表情のままキミは黙って頷いた

生まれて初めてのボクの愛の告白に


本当に嬉しかったよ


あの時のキミはボクじゃなくても良かったのかもしれないけど



でもボクはキミじゃないと駄目だった


気を紛らわせる為に

愛なんてないのに

付き合い始めたキミに気付いていた


そして少しずつ

罪悪感を感じ始めていたことにも



そんなキミが


本気で言ってくれた

魔法の言葉


「好き」


耳まで真っ赤にして

ボクの目を見つめながら


確かに感じとることが出来た

ちゃんと気持ちは伝わったよ


今は本物の愛があるのだと



本当は他に

何か言おうとしていたね


愛なく付き合っていたことへの

謝罪かな


今までずっと傍にいた

お礼かな


これからも

一緒に居て欲しいとかかな


だけど、思わず抱き寄せたら

それ以上何も言わなくなったね


キミの体温

キミの呼吸

キミの鼓動


全てを近くに感じることで

心もキミに近付けた気がする


もっともっと

キミに近付きたい


もっともっと

キミを知りたい



どうか永遠に

キミと一緒に居られますように


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