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タイムパトロール(俺たちが歴史の証人だ。)  作者: ピーターフレミング
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本能寺の変

2056年 ついにタイムマシーンが完成した。


早速、科学技術庁に2人の男が召喚された。


長官から2人へ託された任務は歴史の真偽を確かめる事だった。


--------------------------------------------



隊員「隊長、これからよろしくお願いします。」


隊長「うん、こちらこそよろしくな。我々の任務を再確認しておこう。」


隊員「はい。歴史の真偽を確かめる事ですよね。」


隊長「そうだ、今までにも間違った歴史はいくつも発見されているからな。これからはより正確な歴史が分かるわけだ。我々の任務は重大だぞ。」


隊員「はい。頑張ります。」


隊長「よし、では早速、山川の日本史・山川の世界史を買ってきてくれ。」


隊員「何ですか?それ。」


隊長「何ですかって、教科書だよ、教科書。高校で使わなかった?」


隊員「いや、使いましたけど。」


隊長「あれが一番良いんだよ。早く買ってきてくれ。」


隊員「はい。」


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隊員「はい、買ってきました。これでいいでしょうか?」


隊長「これだよこれ、懐かしいな。で、領収書貰って来た?」


隊員「え、いや貰ってきてないですけど。」


隊長「えー、常識だろう、領収書は。自腹になっちゃうよ。」


隊員「困りますよ、給料安いんですから。」


隊長「分かったよ。じゃあ半分は俺が出すから。」


隊員「結局、自腹なんですね。」


隊長「よし、もうくよくよするのは止めて、早速、任務に取り掛かろう。」


隊員「はい。」


隊長「隊員は確かめたい事は無いか?」


隊員「あのー、隊員って呼ばれるのも変なので、名前で呼んでもらっていいですか?私の名前は八木です。」


隊長「じゃあ、八木。確かめたい事は無いか?」


八木「私が疑問に思っているのは、本能寺の変です。なぜ織田信長はあの下剋上の世であれだけ無防備だったのでしょう。」


隊長「あーあれな、だいたい信長も間抜けだよな。あれだけ皆の事いじめてんだからちょっとは用心しろよな。」


八木「えっ、まあ、そうですよね。」


隊長「でも、あいつ「好きな戦国武将は誰ですか?」っていうアンケートを取ると必ず1位なんだよ。どういう事なんだろうな?俺なんか「間抜けじゃねえ」って思ってるけどな。」


八木「それはよくないすか。それより早く行きません?」


隊長「なんだ、八木って結構せっかちなんだな。」


八木「とにかく行きましょう。」


隊長「分かったよ。じゃあ日時を設定してと。スイッチオン」


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二人の乗ったタイムマシーンは無事1582年に到着した。


隊長「八木!大丈夫か。」


八木「はい、私の方は異常ありません。」


隊長「無事ついたようだな。じゃあ、早速信長に聞きに行くか。」


八木「え、そんな簡単に出来るんですか?作戦とか立てなくていいんですか?」


隊長「大丈夫だよ。光線銃もあるし、お前ももらっただろう。」


八木「はい。」


隊長「ほら、つまみを回せば麻酔銃にもなるし、レーザー銃にすれば壁も切れるし、心配ないって。」


八木「そうですか。じゃあ、いきなり本能寺に乗り込むんですか。」


隊長「そうだよ。八木は心配性だな。」


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二人は本能寺に忍び込むことに成功した。広い和室で信長が一人で寝ている。


隊長「ちょっと、ちょっと。」


信長はびっくりして飛び起きた。


信長「曲者(くせもの)!貴様ら何者だ。」


隊長「我らはタイムパトロールだ。」


信長「はあ?たいくろーる?何だそれは?」


隊長「違うよ。タイムパトロール!歴史の検証者だ。」


信長「お前何を言っているんだ。大丈夫か?」


八木「隊長、いきなり言っても分からないですよ。」


隊長「じゃあ八木、説明してやって。」


八木「分かりましたよ。いいですか、信長さん。我々は未来から来ました。ほら見たこともない恰好をしてるでしょう。これは未来の着物です。」


信長「未来?分からんな。」


八木「とにかくですね。我々は謎を解きに来たのですよ。なぜ信長さんはこんなに少ない人数で寺などに泊ったのですか?今は下剋上の危険な時代ではありませんか?未来ではみんな不思議に思っているんですよ。」


信長「そうなのか?別に大丈夫だろう。ほとんどの敵は倒してしまったし、わしに謀反をおこす家来もいないだろう。」


隊長「甘いよなー。だから、殺されちゃうんだよ。」


八木「隊長!ダメですよそんな事言っちゃ。」


信長「何?わしが誰に殺されるというのだ。」


隊長「大丈夫だよ。光秀ももうその辺まで来てるだろう。もう手遅れだって。」


八木「しかし。」


信長「何!光秀が謀反(むほん)?それは(まこと)か?」


隊長「まあ、それはいいじゃない。とにかく話をまとめると、少人数で本能寺に(とま)った事に深い意味は無い、という事でよろしいですか?

だってよ、八木。時間の無駄だったな。ただの馬鹿だよ、こいつ。」


信長「いいから教えろ。光秀が謀反を起こすというのか?」


隊長「ほら、聞こえません?蹄の音。もう本能寺は光秀によってすっかり囲まれてますよ。あんた、光秀の事いじめすぎたんだよ。少し反省した方がいいよ。比叡山の焼き討ちもやりすぎだしね。」


信長「黙れ。」


隊長「はいはい。我々はもう帰りますよ。八木、他に聞いておきたい事ある?」


八木「いや、もういいです。」


隊長「じゃあ、信長さん、お達者で。行こう、八木」


信長「待て、待ってくれ。」


八木「信長さん、ごめんなさいね。さようなら。」


隊長「じゃあ現代に向けてスイッチオン」


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タイムマシンは無事2056年に戻って来た。


隊長「八木、無事か?」


八木「はい。私は大丈夫です。しかし、歴史ってあんなものなんですかね。」


隊長「なんだよ、八木、がっかりするなよ。あんなもんだって。みんな深く考えすぎなんだよ。次、頑張ろう、な。」


八木「はい。」


八木はこの隊長と今後うまくやっていけるのかとても不安だった。



つづく


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