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落ちぶれ勇者の信頼回復冒険記  作者: シシトゥ
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第5話 幼馴染と母と神父と

前回から投稿間隔開きましたねぇ(;^ω^)

とりあえずヒロイン(候補)の登場です。

 ジャンは自分の村に来ていた。だがジャンは家に寄るつもりは一切無かった。普通に母親が怖いからである。


 「落ちぶれた話は当然耳に入ってるだろうしなぁ……」


 ジャンはそんな事を思っていると向こうから何かが向かって来ていた。ジャンは察した。あれ、絶対俺の母親だろ……と。


 「ジャーン‼この馬鹿息子がー!」


ああ……懐かしいな……この感じ……、とジャンは思った。次の瞬間に母は呪文を唱えていた。


 『ジェルダン』


 そう叫ぶとジャンの母親は指からジェル状の弾を飛ばした。ジャンは必死にそれを避けた。弾は後ろにあった木に中り深くめり込んでいた。


 「避けるんじゃないよ!この馬鹿息子が!」


 「避けるわ!そんな中ったら最悪死ぬ弾なんか!」


 ジャンが母親と言い争いをしていると神父服を着た男が近づいてきた。


 「まぁまぁグミンさん、久しぶりに会って嬉しいのは分かりますが落ち着いて」


 神父はジャンの母親を宥めつつジャンにも話しかけた。


 「ジャンもお久しぶりですね。君の噂は聞いていますよ。なんでも自業自得の行いでパーティーが崩壊したとか」


 ジャンは苦笑いをしながら神父の話を聞かされていた。尚も神父は言う。


 「せっかく神に勇者と認められたのに随分自分勝手にお仲間に対して傍若無人に扱ったせいで不満を買い、そのせいで本来なら幼馴染が勇者に選ばれるという喜ばしい出来事が起きたにも係わらず自分の不遇によって孤立してしまうとは……」


 ジャンは耳を塞いだ。


 「あ、幼馴染といえば彼女もあなたの現状は知っていますよ。とても大笑いしていましたが」


 神父は苦笑いをしながらジャンに言った。


 「ゲッ……アイツ居るんですか?」


 ジャンがそう神父に言った瞬間後ろから


 『シュンソク』

 

 と呪文が聞こえたと同時にジャンに物凄いスピードで蹴りを入れてきたシスターが居た。ジャンはその蹴りを間一髪避けた。


 「避けるんじゃないよ!この馬鹿勇者!」


 シスターの女の子は叫んだ。


 「なんで同じ事言ってくるだよ。サン」


 シスター姿の女の子はサンという。ジャンの村にある教会に置きざれにされていた所を神父に保護されそのままシスターとして子供の頃からジャンと一緒に過ごしてきた女の子だ。


 「ジンのとこに仲間全員行っちゃって一人になっちゃったから寂しくて戻ってきたんだよね~?」


 「あ?オメーが隠れて酒飲んだり女神像に蹴り入れてるのチクるぞ?このヤンキーシスターが」


 睨み合っていると神父とジャンの母親がそれぞれ二人の首根っこを掴んで引き離した。


 「ところでジャン?何か用があって帰ってきたのですか?」


 神父はジャンに聞いた。ジャンは村に来る前にあった出来事と決意を伝えた。


 「そうですか……勇者の在り方が分かったのは大いなる前進ですね。その決意を忘れず勇者を全うしたのなら貴方は必ず英雄になれるでしょう」


 神父は優しい顔で言った。その隣でジャンの母が「そう上手くいくかしらねぇ?」といった顔をしているのをジャンは見逃していなかった。そのまま神父は続けて言った。


 「そうだ!このままサンを連れて行かないか?」


 ジャンとサンは同時に驚きの声を上げた。


 「サンよ。そなたは世界を回りシスターとして役目を果たしてきなさい」


 サンは神父に罵詈雑言の反論を言ったが神父はニコニコしているだけで全てをねじ伏せていた。サンは膝から崩れ落ちた。ジャンはその一連のやり取りを呆然と眺めていた。

 

 数時間後、サンは超不機嫌な顔をしてジャンと合流した。村の出入り口にはジャンの母親と神父が見送りに来ていた。


 「ジャン、サンちゃんに何かあったら許さないからね」


 ジャンの母親はそう言った後にやらしい事もしないように忠告してきた。


 「殺すぞ」


 ジャンは母を睨みつけた。母は睨み返した。サンは死んだ目をしている。神父は相変わらずニコニコしていた。


 2人は重い足取りで村を出発していった。2人の姿が見えなくなった後、ジャンの母は神父に質問した。


 「何故サンちゃんも一緒に行かせたんですか?」


 「何故でしょうねぇ?まぁ深い理由は有りませんが、強いて言えば1人より2人の方が上手くいくと思いましたので」


 神父はニコニコしながらそう答えた。そして小さな声で言った。


 「全ては神のお導きによるものですがね」


 


 


 


 


 


 


人物紹介

・サン(職業:シスター) 年齢17歳

身長:160cmぐらい

体重:40前半?

スリーサイズ:決めてません(イメージはスレンダー体型)

髪の色:緑

昔教会の前に捨てられているのを神父が発見し保護した。一応シスター業は一通り出来るが、大体暴力で解決しようとする。

術:シュンソク(下半身強化技。神父が怪我をしないようにと特別なブーツを履かせている。)


・グミ(ジャンの母親) 40代前半

ジャンの母親。イメージはジャイ〇ンの母親。因みにジャンの父親は仕事に出てて今回居なかっただけです。

技:ジェルダン(ジェル状の弾(バスケットボール大)を手の平から出す。威力は細い木なら薙ぎ倒せるぐらい)


・神父(名前はまだ無いです)

ジャンの村にある教会に務めている神父。ジャンに勇者の恩恵を与える役目をした。



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