プロローグ
正真正銘生まれて初めての書いた小説(のような物)です。読んでもらえたら幸いです。アドバイス、批判感想何でも反応もらえたら嬉しいかもしれません。
一応今のところ考えてる内容として
基本設定
技名
序盤の展開
までは考えており続きを書くかは正直先になるかもしれません。キーワードはあくまで予定です。
「クソッ!!なんでこうなるんだ!」
飲み物を飲み干すと青年は声を荒げた。
青年の名前はジャン。勇者だ。
「せっかく勇者の称号を貰って途中までは上手くいってたのに……」
ジャンは3年前に神の恩恵を受け勇者の称号を貰っていた。勇者の称号を貰えるのは500万人に1人とされており、冒険者達にとっては憧れの称号である。
そして勇者の称号の話を聞きつけ冒険者としては初心者にも近いジャンの元に沢山の冒険者が集まりパーティーが結成され、魔物討伐など多くの功績を収め順風満帆な日々を送っていた。
……途中までは。
ジャンは驕った。勇者の称号に。
日に日に傲慢になる仲間への態度、我儘、そして遂には個人的な理由による仲間をパーティーからの追放……
だがそれでも結果は残していたからギリギリパーティー崩壊はしていなかった。
……あの日までは。
数か月前に過去に追放した仲間が勇者の称号を受けたのだ。
追放した仲間は当時戦闘能力は低かったものの裏方として献身的に働きパーティーの縁の下のような存在であり仲間からの信頼も厚かった。
だがジョンは彼を
「弱い奴は要らないんだよ。は?皆のサポートで貢献してただぁ?そんなのお前じゃなくてもやれるんだよ!どうせ入れるんならサポートも出来て戦闘も出来る奴を入れた方が良いんだよ!分かったか?この役立たず!」
と罵詈雑言を言い放ち追い出してしまったのだ。庇う仲間を無視して。
そんな彼が勇者になった。
こんな一地域で勇者が2人も生まれるのは前代未聞の出来事であった。そしてそれは当然ジャンにとって予想外の事件だった。
パーティーの仲間達は当然新勇者の方に自分から移籍していった。もしかしたら新勇者も性格が変わってしまうかもしれない。けど今現状、ジャンよりはマシだと判断して。
結果、ジャンは1人になった。
勇者パーティーが戦闘以外で崩壊するという出来事は冒険者の情報網の間で噂になり、ジャンには仲間どころか魔物討伐の依頼すら来なくなったのである。
新勇者パーティーは先日大規模な魔物の集団と戦闘になり勝利したらしい。そんなジャンにとっては不愉快な勝報が周りで話題となってる事、そして新勇者と自分が比べられてるんじゃないか?という不安から彼は飲み明け暮れた。
結局3時間以上飲み食いしていたジャン。会計を済ませふと自分の所持金を確認すると残り少なかった。
「……自分から依頼探しに行くしかねぇか」
そう呟きながらジャンは帰路に着くのであった。
呼んでいただきありがとうございました。m(__)m