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ピアニストになりたい  作者: 三歩月
2/2

初めて、小説というものを書きました。小説ってこういうものですか?読むの専門で初心者で全然わかりません。温かく見守ってくださると嬉しいです。

突然しゃべり始めて怖いかもしれないが聞いてほしい。

どうしても知っておいてほしいことだから。

ある寒い日だった。

その日は部活で帰るのがいつもより遅くなり、駅は人が少なかった。

電車が来るまで待っているとどこからか音が聞こえてきた。

暇だったし、ちょうどいいと思って見に行ってみることにした。

駅にのピアノを弾いている姿を見つける。

私は音楽とかすごく詳しい訳じゃないけど、これはわかる。

ムっちゃうまい。

弾いているのは制服からして私と同じ高校の人だろう。

身長も座っているからわかりにくいけど、まあまあ低い。

あっ、見てるのばれた。

振り返った時にふわっと髪の毛が揺れる。

視線で何か用かと聞かれる。

「ええっと、お上手なんですね、ピアノ弾くの」

とりあえず笑顔で話しかけてみる。

先輩かもしれないし、一応敬語にしとこう。

「ありがとう、良かったら、一緒に弾く?」

うれしいけど、私はピアノとか弾いたことがない。

家にあるけど、だれも使っていない。

やったことのある楽器なんてリコーダーぐらいだ。

ここは恥をさらす前に辞退しておこう。

「ありがとうございます。でも、弾いたことがないので遠慮しておきますね」

すると、向こうは少しむすっとした顔で、

「せっかく同じ高校のピアノ仲間ができたと思ったのに…」

くっ、美少女の落胆顔を見るのはきつい。あわてて、

「と思ってたんですけど、急にやりたくなっちゃって。もし良かったら教えてくれませんか」

するとわかりやすいぐらい、ぱあっと笑顔になって、

「もちろん!わたし、3年の天沢あまざわ 沙羅さら。よろしく!!」

天沢先輩ね、沙羅ってピッタリの名前だ。

「私は西園寺さいおんじ 花音かのん、1年です。全力で覚えるのでよろしくお願いします」

自己紹介をして、教えてもらってるうちにだんだんわかってきた。沙羅先輩は教えるのが上手みたいだ。

楽譜も暗記した。普段の勉強で鍛えた記憶力が役に立ったみたいだ。

指の動きも弓道の時と一緒で、うまくイメージすることが大切だ。

お手本コピーするように、沙羅先輩みたいになるようイメージする。

よし、弾いてみよう。

「~~♪~♪ー~♪」

弾いてみて分かった。

難しい。

当たり前だと思われるかもしれないが、これでもたいていのことをうまくできる自信がある。

ただ、指の動きとか音とかそういうの頭ではわかってても、うまくできない。

弓道と一緒だ。

必要な筋肉とか指の動かし方が今の私にはない。

だからうまくいかない。

まぁ、初めてやったしこんなものかと思い直す。

先輩のほうを見ると、美少女が台無しなくらいのあほ面だった。

「かっ、花音ちゃん。ピアノ初心者なんだよね?なんでそんなにうまいの?」

うまい?私が?それはないだろう。沙羅先輩の方が10倍はきれいだった。

「いや、私はピアノ歴長いから。

一緒にしちゃ困るから。

花音ちゃん、きっとピアノの、ううん、音楽の才能がある。

私youtuberやってるんだ、一緒にすごいyoutuberになろう!

花音とさらならできる!!音楽界を変えれるよ!!!」

うぉー、ぐいぐい来る。

いや、無理でしょ。

youtuberになるとか、音楽界を変えるとかそういうスケールの大きい話をされても困る。

てゆーか、花音先輩youtuberやってるんだ。

有名なのかわからない。

あんまり詳しくないから。

なんにせよ、先輩はちょっと、ううん、かなり夢見がちみたいだ。

はぁ、どうやって説明しよ。



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