表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ふとんのエッセイ集

信頼を代償に得るポイントは果たして嬉しいものなのか~横行するジャンル詐欺へエッセイ書きからの苦言と提案~

作者: ふとんねこ


 こんにちは。普段はファンタジーの書き手、定期的にエッセイストなふとんねこと申します。今回はなろうに横行する問題へ苦言を呈するお話です。


 これを書いている今、致し方なくきっかけとなった特定の作品を批判するような内容になると考えられるのですが、直接お名前は出しませんし、攻撃的な書き方は避けます。そして誹謗中傷をするつもりは一切ありません。

 そして私が一番言いたいことは苦言部分ではなく提案部分であるということをご了承ください。

 つまり、本作に乗っかって他所で暴れたり荒れ狂ったりするのはご遠慮願います、ということです。




 さて、それでは本題へ。

 このタイトルを見て本作へいらっしゃった読者様の多くは、恐らくジャンル詐欺という問題に多かれ少なかれ関心がおありなのだと考えます。


 小説家になろうでは以前から、異世界恋愛やハイファンタジー等の激戦区より少ないポイントでランキングに載ることができるジャンルでのジャンル詐欺が横行しておりました。

 しかし最近私は、それがエッセイジャンルにも侵食してきたと感じております。ここ1ヶ月くらい、エッセイジャンルの日間ランキングの下の方に「ん? これ、エッセイ、なのかな?」と、あくまで個人の感覚ですがそう感じる作品がポツポツと見受けられるようになってきていました。

 ですがその多くは数ポイント稼ぐだけで姿を消していたし、もしかしたら物語調エッセイなのかなとも思えるものだったので私は気にしないようにしてきました。


 けれど、先週から。

 恐らく多くの方が目にしたと思われるとある作品がエッセイジャンル日間ランキング上位にいらっしゃいます。

 それがどうにも気がかりでした。


 その作品の作者様へは感想もメッセージも送りました。

 他作品の更新は予約投稿でログインしていない可能性も考慮してそれから何日も待ちました。

 その間に、多くの方が指摘の感想を送られたようです。


 頑張って読み取ろうにも、どうしてもエッセイとは思えず。投稿時に間違えた可能性も、低いけれどあるかもしれないと考えて待機いたしました。


 しかしその作品のジャンルは変わりませんでした。

 作者様からの発表や反応もありませんでした。


 ですが私は、それだけならまだエッセイは書かずに放置しておくつもりでした。私が書かなくても他のエッセイストさんが書かれるかなと思ったからです。


 それでも私は今こうして執筆しております。それは何故か。


 その作者様が、新たに同じような雰囲気の作品をエッセイとして投稿なさったからです。


 あまりにも酷い。

 それが私の素直な感想です。


 新作の投稿がなされたということは、全ての感想もメッセージもご覧になられたでしょう。それでもまたエッセイですか。

 物語調のエッセイだというなら、一言あとがきに追加すればいいのではないでしょうか。それだけで、感想やメッセージで指摘を送る私含めた人間は納得すると思います。

 無視で、無反応で、また同じことを繰り返すのは、書き手としてあまりに不誠実だと感じてしまうのは私だけでしょうか?



 現状、ジャンルに関係して運営に通報できるのは「異世界転生、転移モノなのにそのタグを付けていない」ものだけであり「明らかに投稿すべきジャンルが違う作品」は通報できません。

 これはジャンル選択という行為が非常に難しいもので、作者の良心と裁量に任されているからでしょう。それなりに幅広い作風を持つ書き手の一人として、ジャンル選びって難しいよな、と思いますので迷った挙げ句読者から指摘を受ける、という事態には「あ~……迷うよねぇ」と頷いちゃうくらいの感覚はございます。


 気にしてほしいのは「読者からジャンル違いだと指摘を受けたあと」です。


 何も全ての指摘(愉快犯的荒らし含め)を受け入れてすぐにジャンルを変更しろとは申しません。

 そのジャンルで投稿することにこだわりがある場合は、その旨を発表なされば良いと思います。多くの読者はそれで納得するでしょう。あまりにも大きくずれていなければ、大抵は許容されるはずです。

 ヒューマンドラマや純文学、ファンタジーとアクション、純文学と恋愛、ファンタジーと恋愛等は重なる部分があったりしますよね。そこから作者がどれを選ぶかはこだわりや作品のテーマによるのだと思います。

 ですが、少し考える時間はあっても良いと思います。指摘が来た以上、その作品がそのジャンルに相応しくないと感じる読者がいるということになりますから。


 余談ですが、私の推し作品はSFだったものが途中で指摘を受けてハイファンタジーになりました。作者様はSFが適していると考えられていたようですし、私もそうでしたが、色々と考えられた結果のようでした。本当に、何とも悩ましい問題ですよね。



 さて、ここまで私がこれを書くに至った問題の作品であったり、ジャンル違いの指摘に対して取った方が良い対応等を書いて参りました。

 ここから書くのは一番の問題である故意に別のジャンルに投稿している場合、つまりジャンル詐欺についてです。


 人目につかなければどんな作品も読まれない、ここはそういう世界であります。そのために書き手は研究や努力を日々重ねているのです。

 そんな中で、ジャンル詐欺に行き着く人がいるのは、サイトの現状を踏まえても仕方がないことかもしれません。


 ジャンル詐欺は「信頼性を失う」ということ以外、大きなデメリットのない行為です。本当に、その作者の良心に任されるものなのです。

 本来は激戦区異世界恋愛でも他の過疎ジャンルに投稿するだけで、数十ポイントで日間ランキング上位に入ることができます。それによって人目に触れる機会が増えれば、ジャンルなど気にしない読者が更にポイントを入れることでしょう。

 それってどうなの、詐欺じゃないの、という意見に耳を塞いでいれば、ランキングに載り続けるのは楽しくて堪らないかもしれませんね。


 人の心は変えられません。

 ですから私はここで「ジャンル詐欺をするな」とは言わず「ジャンル詐欺だと思われる作品にはなるべくポイントを入れない方がいい」と提案いたします。


 タイトルが目立つ本サイト、読者にとってジャンルを確認するのは必要のない行為なのかもしれません。

 ですがジャンル詐欺は、作者は勿論のこと、読者にとっての不利益もキッチリ大きい問題です。


 人の心の交流の物語を求めてチート無双人の心死んでる系を踏んだりしたらイラッとしませんか。甘々な恋愛を求めて恋愛皆無ざまぁオンリーだったらガッカリしませんか。


 そういうことを防ぐには、やはり地道にジャンル詐欺が横行する土台を潰していくしかないのだと考えます。ジャンル詐欺に旨味がなければ、誰もやろうとしなくなりますでしょう。

 ですから現在ジャンルを気にせずに読んでいる方はちらとでも、その作品のジャンルを見てみてほしいのです。

 書き手はともかく読み手にとってジャンル等些細な問題でしょうが、いつか前述の不利益を被ることを考えたら少しくらいいいかな、と思ってくだされば幸いです。


 ジャンル詐欺をする側へ言葉が通じようもないのは今回のことで何となく察してしまいましたから、こうして読む側へ提案をしてみるという考えに落ち着きました。




 まとめに入ります。


 ジャンル詐欺は書き手としての信頼を損なう行為です。

 ですが詐欺をする側に何を言っても恐らく通じません。

 ですから読む側へ、そういう作品にポイントは入れない方が将来的にもいい、という提案をいたします。


 どうか少しずつでもジャンル詐欺が減ることを願います。詐欺を見かけてモヤモヤするのは良い気分ではありませんから。


 それでは今回のお話はこの辺りで。


ご意見ご感想等ありましたら遠慮なくお送りください。

それから本作で「ちょっとこの表現まずいんじゃないの」みたいな部分がありましたら是非教えてくださいね。かなり配慮したつもりですがどうしても客観視には限界がございますので。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 他にもジャンル詐欺に言及したエッセイがあり感想が被ってしまうのが申し訳ないのですが、 本当にその通りです。 ジャンル詐欺は勘弁して欲しいです。 [一言] 異世界恋愛でもジャンル詐欺が横行し…
[良い点] ねこさーん!!! わたしも!!そう思います!!!! いや、モラルの問題なんですけどね? それを変えるのは私じゃできないんですけどね⁉︎ でもさぁ……でもさぁ…って! 思うじゃないですかー…
[良い点] エッセイはその他と同じように思ってるなぁ だからただの物語でも何にも思わないけど… 新参者だから意識してなかったなぁ [気になる点] ジャンル詐欺の作品があってもそれにポイントを入れないで…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ