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ヤドカリ

 食材が3000pt、火力が2000pt。

 1Ptが1円なのかなぁ。

「ベージュさん、調達したよ。」

 ベージュさんとても楽しそうにはしゃいでいる。

「食材は、エビ、サカナ、イカタコ、ソーセージ。パンケーキのもと。

ペットボトルが5本。缶ジュース5本。」食材の報告をした。


「かぁりぃさん、火力の準備できた。」


「OK。まずはおいしい魚から焼きましょう。」

 魚をくしに刺した。ヒラメみたいな形の魚。


「パンケーキは溶く?」

「明日の朝ごはんの分も焼いておきますね。」

 明日の朝はパンケーキだ。甘いもの。


「ソーセージと飲料は地球からの輸入品なんですよ。」

 輸入?

 地球から輸入してるのか?

 地球は俺のいた地球だよな。

 この星のどこかに地球という名のエリアがあったりするのか?

「いつの時代のだったかしら?」

 ベージュさんが考えてるふりをしている。

「俺のいた地球からの輸入品なの?」

「うん。私の初めての星外活動地。この星の侵略地。」

 地球はこの星に侵略されていたのか。

 俺を助けるための活動だった?

 俺を刺した犯人を追ってきたとか?

 神官がアサシン倒す国?星なのか?

「地球が宇宙に輸出していたの知らなかった。極秘…‥。密輸!」

「ヨーマ。難しいこと言ってないで食べましょう。」 


「神官は食事制限ないの?」

「ないですよ。お酒も飲めますし。」

「これジュースじゃないい。酎ハイだ。」

「私甘いお酒大好き!」

 ベージュさんお酒が飲めて嬉しそう。

「ベージュさんが輸入したんですか?」

「まさか~。」

「サモナーさんでしょうねぇ。」

「サモナー職、目指そうかなぁ。」

「地球に未練でもあるのですか?」

 かぁりぃが俺に聞いてきた。

 ベージュさんが真剣な顔で話し始めた。

「あの…‥。何度でも言いますが、地球にはあなたを覚えてる人はいませんから。

消去してきました。残ったのはあなたの地球の記憶だけ。

めんどくさいですけど……。

楽しい思い出も苦い思い出もヨーマさんとなずなさんは覚えています。」

 う~ん。ベージュさん酔ってる。


「狩りなんて俺には?、サバイバル生活無理かもしれないし。ハンターにはなれないのでは?]

 ちょっと不安になってきてる……オレ。

「私は知っています。手荒いことは無理だと言っておきながら

バーサーカーまがいの上級ハンターになった転移者を……。」

 ベージュさんが得意顔で言った。

「狂戦士のことです。」

「召喚士も武力がないとダメなんじゃ。」

「敵倒さないと魔力上がらないし……。」

「私はブリーストタイプの猫耳族ですが。」

かぁりぃさんはブリーストはだったのか!

「珍しいのよね。攻撃的な猫がブリーストなんて。」

「レアなねこなんです。」

 かぁりぃが照れているのか酔っているのか頬が赤い。

「パンケーキ焼けましたよ。」

 おぉ。おいしそうなきつね色のふんわりパンケーキ!!!

「朝ご飯用に保管しておきます。」

 今食べたい。やきたて。

「夜、神殿に戻るので私の分はお土産にしてください。」

 ベージュさんはこれから帰るのか?

「は~い。」


「久しぶりなのです。みんなでごはん!」

「ヨーマさんエビイカタコの串焼き食べませんか。」

 串焼きもちもちしてる。この星のタコイカエビ。

「飲み物あるだけですから。」


「串焼きのイカ足も焼けてます。」


***

 ベージュさんは昨夜楽しい食事をして神殿に帰った。

 今日はスライム狩り。ハンマーでたたくらしい。もぐらたたき~?

 ぺったんこにして捕獲する。砂まみれにしないとダメとか……。

 かぁりぃがやって見せてくれた。


 肉球パンチ(肉球ハンマー)!

 遊園地のお土産みたいなハンマーでたたく。

 長方形にスライムが伸びる。

 表と裏に砂をまぶす。

 収穫袋にいれる。1日100個まで稼げる。


 スライム攻撃してこないから防御いらない。

 スタミナが~ちょっと心配だ。

 よくスライム生きてられるよなってくらいの暑さ。

「ウミノスライムは暑さと塩に強いのです。耐性がばっちりついています。」

「分解すると耐性つきますよ。」

「スライム分解するの?」

「水、オイル、紙、金に破片、銀の破片、小粒な魔石。耐性液(塩・暑)。」

「スライムのドロップアイテム?いろいろ持ってるんだね。スライム」


「スライムが絶滅したエリアはないですから。どこにいっても稼げますよ。」

「まずはベージュさんの神殿を目指してはどうですか?」

「どこにあるの?」

「大陸の中央です。」

「地図はそのうち手に入ると思いますが……。

そこまでいくのがたいへんなんです。」

 かぁりぃが大きなため息をついた

「鍛えまくらなければたどりつけません。」

 鍛えるのか。

「転移魔法は簡単?}

「簡単な転移は街のスキル店で売ってますよ。」

 どこでもショップにはなかった。でも町?街?

「街に行くには次の地、精霊の森を抜けなければいけませんが。

次の地へ行くには転移門を取らなければいけません。」

「転移門?}

「ヨーマさんの戦闘力がUPしたらわたしがガイドします。」

「なんか怖そうなところにありそう……。」

「へへへ。」

 不敵な笑み、不気味な笑み。

「まずはきたえてかせぎましょう!」


 スライムをたたき続けたらMAXな回数になったので今日は終わり。

 かぁりぃさんが転送して分解してくれた。

「ここを出るときには転送と分解まだ無理ですから。次の地にもガイドがいますので大丈夫ですよ。」

「アイテム倉庫が…‥。」

 倉庫がいっぱいになってきた。

「倉庫はちゃんと整理整頓してくださいね。忘れずに。余分品は売却です。

最初は何でも取っておいてください。素材になりますので。」


「ベージュさんにね。地球のゲームみたいだって言ったら、

『地球にいるこの星人が私たちの生活をゲームにして儲けている。』っていってたけど。

これってホント?」

「間違いないかと……。」

「ヨーマさんがゲームみたいのほうが気楽だったらそれでもいいのでは?」

「おれ。ゲームは得意じゃないよ。」

「あらそれは残念ですね。」




「貝殻をひろいにいきましょう。」

「ドロップいまいちですね。」

「コメ貝ばかり。」

「ほぼ私たちしかいないのに……。」

「採集しすぎではかぁりぃさんが……。」

「え~。わたしのせいですかぁ。」

「気候変動かしら?」

「かぁりぃさん。ペットボトルのふた。」

「おぉそうでした。フタの回収がありました。」

「貝殻100個集めましたから。交換します。」「転移」


「蓋が動いてる。」「ヤドカリの住処になったのです。」

 ヤドカリを捕獲するアイテムだったのか。小さいヤドカリ。

「採集して……。おせんべいにします。」

 ヤドカリせんべい…‥・サクサクして栄養ありそう。

 カルシウムが豊富そうだけど、この星のヤドカリだから……。

「私の大好物です。ベージュさんにも送っておきますね。」

 猫耳さんの好物!!

「保存しておくと便利ですよ。」

 非常食にも使えるそうだ。






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