この星
「刺されているわ。」
血だまりに立つ少女?ではなく聖女。
「20%HPの蘇生をすればよし。」
「あれ?刺されてる。」
俺は起きた。
ありえないけど生き返った?げげげ。
「誰ですか?」
「Hi!私は神官です。あなたは蘇生魔法で蘇りました。
傷が治癒してないので……。」
「また死ぬの~~~」
胸が痛む……。血が噴き出てる……止めなきゃ。
「死ぬ前に大急ぎで転移します。Hp12%。」
Hp????!
「12……。」俺また死ぬかも……。
「転移」
「かぁりぃさ~ん。治癒してください。」
「彼を治癒すればいいのですね。OKです。」
とても普通の人には見えない猫耳ちゃんが光魔法のようなものを俺にかけた。
「治癒完了~~。疲れちゃったのでポーションのんできま~す。」
「はい。ヨーマさん?もう大丈夫ですよ。」
「大丈夫なのはわかりましたけど……ここはどこですか。」
「この星の海辺です。ヨーマさんを治癒したのが
海辺のガーディアンかぁりぃさんです。獣人族の女の子。」
「それであなたは誰?」
「都市神殿神官のベージュです。」
「彼女はどうなりました?」
「なずなさんですね。
上級サモナーが都市神殿に転移させたので無傷です。都市神殿にいます。」
「俺はこれから……?」
「地球のことは忘れたほうがいいです。戻ってもあなたたちのことは誰も覚えていませんから。「・・・・・・?」
「あなたたちのこと、二人に関する記憶記録は消してきました。
記憶消去です。」
「地球にいなかったことにしてしまったのか!」
……混乱する。ゲームの世界に転移したような気がするのだが……。
「この星以外の活動は経験のないことで手間取りました。」
「でも救ってもらった。感謝しないと……。なずなには会える?」
ベージュさんは困ったような顔をしていった。
「当分無理ですね。」
「レベルを上げて成長しないと……。」
「レベルを上げる?経験?」
「なずなさんはサモナーが勇者待遇で召喚しました。
地下帝国で活躍されるでしょう。」
さっきは都市神殿と言ってたような気がするが地下帝国の勇者になってる。
誰でも勇者になれる国なのか?
「勇者?俺は冒険者か?これはゲームか夢か?」
「ゲームでも夢でもありません。ここは現実世界です。
ヨーマさんはこれからここで成長しなければならないのです。
かぁりぃさんは海辺のガイドなのでいろいろ教えてもらってね。」
「……。」